ダチュラ(朝鮮朝顔)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ダチュラ
植物名
ダチュラ(朝鮮朝顔)
学名

Datura

英名
Datura
和名
朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
別名・流通名
ダツラ
科名
ナス科
属名
チョウセンアサガオ(ダチュラ)属
原産地
インド、中国、中東など

ダチュラ(朝鮮朝顔)の特徴

ダチュラは、ナス科のチョウセンアサガオ属の一年草あるいは多年草。朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)と言う名前でも流通しています。草丈1~1.5m程度で、葉は8~15cmの先の尖った楕円形、ラッパのようなフォルムの芳香のある白い花を上向きに咲かせます。園芸種は八重咲きや紫色、黄色の花などがあります。花後に実る果実の表面には複数のトゲがあります。

ダチュラは全草にアルカロイドを含んでいるのが特徴で、もともとは江戸時代に薬草として輸入、栽培された植物です。毒性が強く、食べると中毒症状を起こすこともあります。口に入れないように気をつけてください。

朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)という別名の由来は、薬草として日本に入ってきた時に呼ばれていた名前です。

ダチュラ(朝鮮朝顔)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 1~1.5m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 白、黄、紫など
開花時期 7月~9月

ダチュラ(朝鮮朝顔)の種類

チョウセンアサガオ

学名:Datura metel

インド原産の一年草。白い花を上向きに咲かせます。明治時代に薬草として輸入されました。

 

ケチョウセンアサガオ

学名:Datura innoxia

ケチョウセンアサガオは、熱帯アジア原産の一年草または多年草。全体に軟毛があるのが名前の由来です。

ダチュラ(朝鮮朝顔)の花言葉|花の特徴、別名の由来、種類

 

ダチュラとエンジェルストランペットの違いは?

ダチュラとエンジェルストランペットの違いは、同じナス科の別属の植物であるということです。ダチュラがチョウセンアサガオ属なのに対し、エンジェルストランペットはキダチチョウセンアサガオ属に分類されます。以前はエンジェルストランペットもチョウセンアサガオ属に分類されていたので混同されがちです。

ダチュラは草丈1~1.5mの草本ですが、エンジェルストランペットは1~3mの低木です。ダチュラの多くはラッパのようなフォルムの花を上向きに咲かせますが、エンジェルストランペットは下向きに咲かせます。

 

ダチュラ(朝鮮朝顔)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
種まき

ダチュラ(朝鮮朝顔)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。夏の暑さには強い植物です。日当りが良ければ、次々と花を咲かせてくれます。

用土

痩せ地でも育つ植物です。用土にはそれほど神経質になる必要はありません。

鉢植えのダチュラは市販の培養土で問題なく育ちます。

ダチュラ(朝鮮朝顔)の育て方のポイント

水やり

夏の生育期は水をたくさん必要とします。水枯れを起こすと花付きが悪くなるので、開花中は乾燥したら水やりするようにしましょう。

鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりします。

肥料

ダチュラは痩せ地でも育つ植物ですが、肥沃な土壌の方が花付きは良くなります。週に1回程度の頻度で液肥を施します。夏と冬は根腐れを起こしやすくなるので控えます。

病害虫

目立った病害虫の被害はありません。

ダチュラ(朝鮮朝顔)の詳しい育て方

選び方

葉色がきれいなグリーンで、下葉が黄ばんでいないもの、茎が太くしっかりしている株を選びましょう。

閉じたパラソルのような蕾が上がっていれば、植え付け後すぐに花を楽しめます。

種まき

種まきは4月~5月に行います。開花期が7月~9月なので、種まきが6月より遅くなるとあまり株が大きくならずに花付きが悪くなることがあります。

植え付け

4月~6月が適期です。

剪定・切り戻し

花後に咲き終わった花や黄色くなった葉を取り除きます。飛び出した枝や暴れた枝は適宜剪定して樹形を整えます。

植え替え・鉢替え

4月~6月に1回り大きな鉢に植え替えます。

盛夏に花の盛りを迎えます。ラッパ状の花を上向きに咲かせます。色は白、黄色、紫などがあります。

収穫

花後に果実ができるので、乾燥して裂けたら収穫します。翌年の種まきまで風通しの良い場所で保管します。

冬越し

ダチュラは冬には枯れてしまう一年草です。冬越しの必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきで増やせます。こぼれ種でも増えます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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