スイカズラ(ハニーサックル)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • 香育てやすい多年草|スイカズラ
  • スイカズラ
  • 甘い香りのスイカズラ(忍冬)の花が咲く季節は春から初夏。4月から6月くらいまで咲き続けます。スイカズラ(忍冬)は一つ一つの花は短命ですが、花数が多く次々と咲くので長く花を楽しむことができます。 スイカズラ(忍冬)は公園や森、住宅街などあらゆるところで見かけます。スイカズラ(忍冬)の花はバラやクレマチスのような華やかさはありませんが、その香りの素晴らしさは言葉では例えようがありません。ソメイヨシノの桜が終わった頃、どこからともなく甘く爽やかな香りが漂ってきたら、周囲を探してみてください。白と黄色の可愛らしいスイカズラ(忍冬)の花が咲いているでしょう。
植物名
スイカズラ(ハニーサックル)
学名

Lonicera japonica

英名
Honeysuckle、Woodbine
和名
吸葛
別名・流通名
金銀花、忍冬
科名
スイカズラ科
属名
スイカズラ属
原産地
日本

スイカズラ(ハニーサックル)の特徴

スイカズラ(ハニーサックル)は、初夏に甘い香りのする花を咲かせる日本原産の半落葉つる性の低木。花の蜜を吸うと甘いことから「吸葛(すいかずら)」という名が付きました。花や茎は漢方薬としても使われています。

独特な花の形をしていて、上下に大きく分かれた花びらの真ん中から雄しべと雌しべが飛び出すようについています。咲き始めは白く、徐々に黄色に変化し、2色の花が咲いている様に見えることから「金銀花」という別名があります。また、冬も緑の葉を絶やさないので「忍冬(ニントウ)」という別名もあります。

スイカズラ

他の木やフェンスなどに巻き付きながら生長する性質で、非常に繁殖力が強いため、一部の国では害草として指定されています。

日本原産の植物ですが、ヨーロッパで品種改良され、香りの良さから人気が出た植物です。現在は豊富な花色の園芸品種が流通しています。

スイカズラ(ハニーサックル)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 3~6m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白、黄、オレンジ、ピンク、アプリコット
開花時期 4月~5月

欧米で人気のスイカズラ(ハニーサックル)

ハニーサックルは半落葉のツル植物。とてもよい香りのするハニーサックルの花は5月ごろから開花しはじめます。最近ガーデニングの素材として、次々と新しい品種も作られるようになり、色合いなども豊富になりました。  ハニーサックルはとても生長力があるので、フェンスやトレリス、アーチなどに這わせると見事な光景になります。バラの後方にあるフェンスやトレリスに絡ませると立体的な空間を作ることができます。

スイカズラ(ハニーサックル)は、英名でHoneysuckle(ハニーサックル)と呼ばれ、日本からヨーロッパに渡り、品種改良が盛んにおこなわれた植物で、欧米の童話や小説にもよく登場します。

改良されたスイカズラ(ハニーサックル)は、ピンクや黄色、オレンジなど、花色も豊富で華やかになりました。春には香りの良い花を咲かせることから、ヨーロッパのお庭では、アーチやトレリスに這わせる植物として好んで使われています。

スイカズラ(ハニーサックル)の花言葉

 

スイカズラ(ハニーサックル)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け

スイカズラ(ハニーサックル)の栽培環境

日当たり・置き場所

スイカズラ(ハニーサックル)は、日向から半日陰程度の環境を好みます。日当たりが良い方が花付きが良くなります。ただし、近年の真夏の気温の上昇化から、温暖地では真夏は半日陰程度の日差しの方がよい場合もあります。

用土

スイカズラ(ハニーサックル)は、痩せ地でも育つ強健種です。特に土壌は選びませんが、肥沃な土壌の方が花付きが良くなります。

スイカズラ(ハニーサックル)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。花付きの様子を見て与えるかを判断しましょう。

与える場合は、春と秋に緩効性肥料を株元に与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

スイカズラ(ハニーサックル)の詳しい育て方

選び方

株元がしっかりとして、葉がきれいなものを選びましょう。ポット苗サイズは、開花までには2~3年かかることがあります。

最近はたくさんの園芸品種が流通しています。花色、花の大きさ、つるの長さ、香りの有無、性質(つる性、ブッシュ状)など、品種によって性質が違うため、植える環境に合った品種を選びましょう。主な開花時期は春ですが、四季咲き性のある品種もあります。

種まき

秋に黒く熟した果実を収穫し、種まきを行います。外側の果肉は剥いた方が発芽しやすくなります。

植え付け

苗の植え付けは、真夏と真冬を避けた春か秋に行います。

スイカズラ(ハニーサックル)は生育力旺盛で、周囲に絡み付きながら生長します。アーチやトレリス、フェンスなど、這わせるものを用意してから植え付けましょう。

仕立て方

スイカズラ

春から秋につるがあちこちに絡みつきながら生長します。非常に生長力が強いので、つるをこまめに誘因しながら仕立てていきます。

剪定・切り戻し

花が終わったら、適宜剪定するようにしましょう。剪定した箇所から枝分かれして、密度の高い株になります。

植え替え・鉢替え

鉢植えは根詰まりを起こしやすいので、2~3年に1度は1~2回り大きな鉢に植え替えるようにします。

香育てやすい多年草|スイカズラ

スイカズラ(ハニーサックル)の花は、4月~5月頃に辺り一帯に甘い香りを漂わせながら開花します。花は咲き始めは白で、徐々に黄色に変化していきます。

花後2つの小さな実が付き、夏の間は濃いグリーン、熟すと光沢のある黒に変化します。

冬越し

耐寒性が強いので、特別な対策は必要ありません。スイカズラ(ハニーサックル)は半落葉性で、地域によって葉のつき具合には違いがあります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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