トリトマとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- トリトマ
- 学名
Kniphofia
- 英名
- Torch lily
- 和名
- 赤熊百合
- 別名・流通名
- トーチリリー、クニフォフィア
- 科名
- ツルボラン科
- 属名
- クニフォフィア属
- 原産地
- 南アフリカ
トリトマの特徴
トリトマは、南アフリカ原産のツルボラン科の多年草です。トリトマの名は旧分類の学名で、現在の学名クニフォフィアの名で呼ばれることもあります。
園芸品種が多く、高性種から矮性種まで流通しています。初夏から秋にかけて株元から長い花茎を立ち上げ、黄色やオレンジの小さな花が穂状となり下から上に向かって咲き進みます。開花期間が長く、1本の花としても日持ちがします。
強健で一度植え付ければ数年は植えっぱなしで管理でき、終わった花茎を切る程度の管理で済むため、真夏の庭に植栽すると威力を発揮します。庭、花壇、ボーダーガーデンなどに群生させると、シャープな葉とビタミンカラーの花が夏の庭の中で目を引く存在になります。
トリトマの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 60~180cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | オレンジ、黄色 |
開花時期 | 5月~10月 |
トリトマの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
トリトマの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い環境を好みます。
用土
水はけが良く、適度な保水性もある土が適しています。
鉢植えは、草花用の培養土で栽培可能です。
トリトマの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
春と秋に与える程度で十分です。
地植えは、周囲の草花が問題なく開花する自然の循環ができている場所なら与える必要はありません。与える場合は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込みながら植え付け、それ以降は生育や花の開花状況を見ながら追肥をするかの判断をしましょう。
鉢植えは、開花期間中、花付きを見ながら緩効性肥料もしくは液体肥料を与えます。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
トリトマの詳しい育て方
選び方
園芸品種が多く、高性種と矮性種があります。植える環境に応じた草丈を選ぶとよいでしょう。現在の学名「クニフォフィア」という名で流通していることもあります。
また、基本種の開花時期は初夏~秋ですが、クリスマスの頃に咲く品種もあります。
植え付け
春が植え付け適時です。品種によって草丈にかなり違いがあります。草丈を確認してから適所に植え付けましょう。
草丈だけでなく、横にも張る植物です。隣の植物との間隔は広く取りましょう。
植え替え・鉢替え
植え替えや株分けの適時は春と秋で、春が最適時です。
地植えは、数年間は植えっぱなしで栽培可能です。花付きが悪くなってきたら、株分けをかねて掘り起こして植えなおしましょう。
鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
5月の後半~10月が開花時期です。一部の品種は、クリスマスの頃が開花時期のものもあります。
花は下から上に向かって咲き進みます。種を採る目的がないなら、咲き終わった花茎は根元で早めに切り取りましょう。
収穫
切り花として楽しむことができ、流通もしています。夏でも日持ちのする花材です。
冬越し
関東以南であれば、特別な冬越し対策の必要はありません。
寒冷地では、冬は日当たりの良い軒下か室内で越冬させます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けと種まきで増やすことができます。
株分け:早春に3芽程度ついた状態で株分けをします。