スイセンノウ(リクニス・コロナリア)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
スイセンノウ(リクニス・コロナリア)
学名

Silene coronariaLychnis coronaria

英名
Rose campion、Mullein pink
和名
酔仙翁(スイセンノウ)
別名・流通名
フランネルソウ
科名
ナデシコ科
属名
センノウ属
原産地
南ヨーロッパ

スイセンノウ(リクニス・コロナリア)の特徴

スイセンノウは、白いうぶ毛に覆われたシルバーの葉茎が特徴的な耐寒性多年草。花は直径3cm~4cmくらいで、花色は赤、ピンク、白、複色などがあり、濃いピンク色をよく見かけます。咲き方は一重咲きのほか、八重咲き品種もあります。草丈は60cm~100cmほどで、すらっとした草姿をしていて、枝分かれして次々と花を咲かせます。暑さ寒さに強く、やせ地でもよく育ち、乾燥にも耐えるのですが、多湿の蒸れに弱い性質があります。そのため、日本では夏に蒸れて枯れてしまうことがあり、短命な多年草や二年草扱いされることもあります。冬は葉を落とさず常緑で、カラーリーフとして楽しめます。基本的には、こぼれ種で増えるほど丈夫な植物です。

スイセンノウは、漢字で書くと「酔仙翁」。赤やピンクの花が酔っぱらったおじいさんのように見えることからその名が付いたとされています。スイセンノウは、鮮やかな花色の園芸品種が多数ある「リクニス」の仲間であるため、リクニス・コロナリアとも呼ばれます。リクニスはギリシャ語の「lychnos=灯火」から付けられた名前です。コロナリアは、花冠の意味があるそうです。また、スイセンノウの葉がまるでフェルトのような質感なので、フランネルソウと呼ばれることもあります。セリ科のフランネルフラワーとは、名前と葉の質感が似ていますが全く別の植物です。

スイセンノウ(リクニス・コロナリア)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 60~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 赤、ピンク、白、複色
開花時期 5月~7月

スイセンノウ(リクニス・コロナリア)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け・植え替え
肥料
種まき
株分け
挿し木

スイセンノウ(リクニス・コロナリア)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。

用土

鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。

庭植えの場合で土の湿気が多い時は、軽石などを混ぜて土壌改良してから植え付けましょう。

スイセンノウ(リクニス・コロナリア)の育て方のポイント

水やり

庭植えの場合は、根付いた後は基本的に水やりの必要はありません。真夏に雨が降らない日が何日も続く場合は水やりしましょう。

鉢植えの場合は、土が乾いたら株元にたっぷり水やりします。

肥料

庭植えの場合は、肥料はほぼ必要ありません。

鉢植えの場合は、春と秋に適量与えましょう。

病害虫

病害虫の心配はほとんどありませんが、高温期の多湿と多肥に注意することが大切です。

スイセンノウ(リクニス・コロナリア)の詳しい育て方

選び方

葉が美しいシルバー色で、株元がぐらついていない株を選びましょう。

種まき

こぼれ種で増えるくらい丈夫なので、直まきすることもできます。種まきは、春と秋が適期です。

植え付け

春と秋に植え付けできますが、最適期は秋です。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期は秋です。

地植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、鉢が窮屈になってきたときに、新しい土を使って一回り大きい鉢に植え替えましょう。

咲き終わった花を取り除いておくと見栄えが良く、次の花も咲きやすくなります。

夏越し

暑さには強いですが、多湿が苦手なため、梅雨時などの蒸れで株が弱ることがあります。なるべく排水や風通しの良い場所で管理しましょう。

冬越し

寒さに強いため、特別な冬越し対策は必要ありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木、種まき、株分けで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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