プリムラ・ポリアンサとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
プリムラ・ポリアンサ
学名

Primula polyantha

英名
Primrose
別名・流通名
洋種サクラソウ
科名
サクラソウ科
属名
サクラソウ属
原産地
ヨーロッパ

プリムラ・ポリアンサの特徴

プリムラ・ポリアンサは、サクラソウ属の西洋サクラソウの一種です。プリムラ・べリスなど、数種の原種のプリムラを交配して育成されました。

似た花のプリムラ・ジュリアンは、ポリアンサと原種のプリムラを交配して作られたものです。ポリアンサとジュリアンの違いは、ジュリアンの方がポリアンサより花が小ぶりで株も小型です。近年はポリアンサとジュリアンを交配した品種もあるため、見分けがつきにくいこともあります。

育種がとても盛んで、色や咲き方のバリエーションが増え、冬から春の花壇や寄せ植えの材料として人気の草花です。本来は多年草ですが、日本のような高温多湿の気候を好まないため、春までの一年草として扱われることがほとんどです。梅雨から夏の日差しや水はけを工夫すれば、夏を越し、多年草として育てることも可能です。

プリムラ・ポリアンサの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 10~20cm
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
花色 黄色、赤、ピンク、オレンジ、白、青、紫、アンティークカラー、複色
開花時期 11月~4月

プリムラ・ポリアンサの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

プリムラ・ポリアンサの栽培環境

日当たり・置き場所

プリムラ・ポリアンサは、日当たりと風通しの良い場所での栽培が適しています。

冬に流通する花ですが、寒風の通り道になるような場所、霜が降りる場所だと傷んでしまうことがあります。鉢の置き場所を工夫しましょう。

ほとんどは一年草として扱われますが、多年草として地植えにする場合は、冬から春は日当たりが良く、夏は半日陰程度になるような水はけが良い場所が適しています。

用土

水はけが良い土が適しています。

毎日霜が降りるような地域では、地植えは不向きです。

鉢植えは、草花用の培養土で問題なく栽培可能です。

プリムラ・ポリアンサの育て方のポイント

水やり

開花中の水切れには弱いので、しおれるほど乾かさないように注意しましょう。 ただし、水が多すぎると根腐れしやすいので、鉢の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。

プリムラ・ポリアンサ

プリムラ・ポリアンサは、葉の出方や花の形から、株元や花の中心に水がたまりやすいため、花や葉に水をかけないように、株元の土に与える意識で水を与えるとよいでしょう。

肥料

開花中は肥料を定期的に与えましょう。肥料が不足すると花付きが悪くなります。

病害虫

アブラムシ:新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第駆除しましょう。

灰色かび病:花弁に褐色の小さなシミ状の斑点ができたり、茎や葉に灰色のカビが生えます。日頃から日当たりや風通しを良くして防ぎましょう。

プリムラ・ポリアンサの詳しい育て方

選び方

葉の緑色が濃く、傷みがない、つぼみがたくさんついている株を選びます。

植え付け

霜が降りることが少ない温暖地では、戸外で栽培できます。地植えは、厳寒期を除いた秋か春に植え付けを行いましょう。真冬に購入した場合は、暖かくなるまで鉢植え栽培の方が安心です。

プリムラ・ポリアンサは、パンジー・ビオラなどのように、植え付け後に株が広がるタイプの花ではありません。プリムラだけを寄せ植えにするときは、葉が触れない程度に密に植えこんだ方が美しく見え、株間が広すぎるといつまでも土が見えていることになります。複数の草花と寄せ植えする場合は、ほかの草花の広がりに合わせて株間を取りましょう。

剪定・切り戻し

終わった花を摘み取ることで、新しい花を次々に咲かせることができます。花がらは茎の根元でカットします。

花がら摘みと同時に、株元の黄色くなった葉も取り除き、風通し良くすることが、病害虫の予防になります。

植え替え・鉢替え

購入した苗は、なるべく早くひと回り大きい鉢に植え替えましょう。

プリムラ・ポリアンサは、一年草として扱われることが多いですが、本来は多年草です。夏を越した株は、秋にひと周りからふた周りほど大きな鉢に植え替えるか、株分けを行いましょう。

11月~4月に開花します。株元にたくさんのつぼみが密集しているので、つぼみまで日が当たり、風通しが良くなるよう、終わった花をこまめに摘み取ります。

夏越し

一年草として扱うなら、春の花が終わったら終了です。

多年草として扱う場合は、夏は風通しの良い半日陰程度の場所に鉢を移動し、水切れに注意しながら管理します。極端に強い日が当たり続けると、葉焼けを起こすので注意しましょう。

冬越し

寒風の通り道になるような場所に鉢を置かないようにしましょう。霜にあたったり、雪などで葉が凍結すると、葉が傷み、株が弱ってしまうことがあります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種と株分けで増やすことができます。

プリムラ・ポリアンサの株分けは、秋の涼しくなったころに、鉢から株を抜いて周りの古い土を落とし、株分けをします。細かく分けすぎず、芽が3~4つ程度に株を分け、新しい土に植え替えましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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