スネールフラワーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- スネールフラワー
- 学名
Vigna caracalla
- 英名
- Snail flower
- 別名・流通名
- 真夏の青いスイートピー
- 科名
- マメ科
- 属名
- ササゲ属
- 原産地
- 中央アメリカ~南アメリカ
スネールフラワーの特徴
スネールフラワーは、中米から南米の熱帯地域原産のマメ科の多年草です。カタツムリのようなユニークな花の形からSnail(カタツムリ) flowerと呼ばれています。
つる性で地植えにすると5m以上伸びるため、夏のグリーンカーテン素材として利用されています。暑さに強く、ぐんぐんとつるを伸ばしたあちこちから、透明感のある淡い紫色の花が開花し、とても涼し気な印象です。
原産地では多年草ですが、日本では露地での越冬が難しいため、一年草として扱われています。温室などの環境で栽培すると、年間を通して開花することがあります。
スネールフラワーの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 5~10m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 紫 |
開花時期 | 6月~11月 |
スネールフラワーの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け |
スネールフラワーの栽培環境
日当たり・置き場所
スネールフラワーは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけが良い土が適しています。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
スネールフラワーの育て方のポイント
日常の管理
気温が高くなってくるとつるがぐんぐん伸びます。その都度誘引しながら育てていきます。
水やり
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えは、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
スネールフラワーはマメ科の植物のため、肥料はほとんど与えなくても育ちます。窒素分が多い肥料を与えすぎると、花付きが悪くなる、葉ばかり茂るなどの症状になることがあります。
地植えは、すでに草花が問題なく咲いているなら特に肥料の必要はありません。
鉢植えは、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。追肥は株の様子や開花の状況を見ながら、植え付け後1か月以上経過してから少量施す程度で十分です。最近の培養土は元肥入りの商品が多いため、確認してから元肥を入れるかを判断しましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
スネールフラワーの詳しい育て方
選び方
株元まできれいな緑色の葉がついた苗が良い苗です。グリーンカーテンとして栽培する場合は、5月に苗を購入しましょう。
植え付け
つる性なので、フェンス、トレリス、ネットなど、這わせるものが必要です。根をいじらず植え付けしましょう。
初夏から夏にかけていつでも植え付け可能ですが、グリーンカーテンにしたい場合は、霜の心配がなくなった5月に植え付け、真夏になるまでの栽培期間を長く確保します。
つるが伸びるので地植え向きですが、プランターで栽培する場合は、家庭菜園用の横長プランター(65cm)で2~3株か10号(直径30cm)に1株が株数の目安です。
摘芯(摘心)・摘果
グリーンカーテンとして広範囲に伸ばして仕立てたい場合は、植え付けてしばらくしてから、摘心を繰り返し、茎の数を増やすとよいでしょう。
花
6月~11月の長期間開花します。
夏越し
暑さに強いので特に必要な対策はありませんが、鉢植え栽培は真夏の水切れに注意します。株元をマルチングすると土の乾燥防止になります。
冬越し
一年草として管理するなら晩秋で栽培終了です。本来は多年草の性質があるため、一通り花が終わったら株元で切り戻し、日当たりの良い室内で越冬すれば多年草として管理可能です。温室で栽培すると必要な気温さえ確保できると冬でも開花することがあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。秋口に挿し木で苗を作り、それを室内で越冬するのもよいでしょう。