ムラサキケマンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ムラサキケマン
学名

Corydalis incisa

英名
incised fumewort
別名・流通名
ジゾウマメ
科名
ケシ科
属名
キケマン属

ムラサキケマンの特徴

ムラサキケマンは春に紫色の花を咲かせるケシ科の越年草です。山野や道端の明るい半日陰でよく見かけます。春先まだ周囲の草が生い茂る前にムラサキケマンの鮮やかな紫色は人目を引きます。

葉茎は明るく瑞々しいグリーンで、細く華奢な印象です。葉先には細かい切れ込みがあり、芹の葉に似ています。細い茎を20~30㎝程度伸ばし、その先に鮮やかな紫色の花を縦に房状に咲かせます。花の形状は特徴的で、ラッパ状の花の先端は避けるように開き、基部を後ろに突き出すような形をしています。この部分に蜜が入っています。花後マメによく似た果実が出来ます。この果実は熟しても色が変わりません。

ムラサキケマンの名前は、ケマンソウに似ているというのが所以です。ケマンとは漢字で華鬘と書き、寺院や仏堂で使用されている装飾具のことです。ケマンソウはこの華鬘に似ているということからケマンソウの名が付きました。ムラサキケマンはケマンソウに似ているというところから、ムラサキケマンの名が付いたようです。

ムラサキケマンは少量ではありますが、ケシ科特有の毒性を持っています。口には入れないように気を付けましょう。

ムラサキケマンの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~30㎝
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
耐陰性 普通
花色
開花時期 4~6月

ムラサキケマンの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
生育期

ムラサキケマンの栽培環境

日当たり・置き場所

ムラサキケマンは日当たりの良い半日陰のやや湿った場所を好みます。

用土

水はけ良く、保水性の高い土壌を好みます。鉢植えのムラサキケマンは市販の培養土で問題なく育ちます。

ムラサキケマンの育て方のポイント

水やり

地植えのムラサキケマンは根付いてからは水やりの必要はありません。鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと与えます。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

ムラサキケマンの詳しい育て方

選び方

葉の色が黄ばんでいないものを選びましょう。

種まき

ムラサキケマンの種は夏にまいて、発芽は翌年の春です。

植え付け

ムラサキケマンの植え付けは春か秋の暖かい日に行います。

植え替え・鉢替え

ムラサキケマンの植え替えは、春か秋の暖かい日に行います。

春4~6月に紫色の花を咲かせます。20~30㎝伸ばした茎の先に房状に何輪も咲かせるので、とても華やかです。

収穫

ムラサキケマンの果実は花後、初夏に熟します。熟しても果実の色はグリーンのままです。完熟すると果皮が裂け、中から黒い種子が飛び出します。収穫する場合は、飛び出す前を見極めてください。

夏越し

ムラサキケマンは夏期は地上部が枯れたようになります。特に必要な夏越しの作業はありません。

冬越し

ムラサキケマンは越年草なので、冬は地上部に葉が残ります。霜が当たらないように管理してください。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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