ヘクソカズラ(屁糞葛)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヘクソカズラ(屁糞葛)
- 学名
Paederia foetida
- 英名
- stinkvine,skunkvine,chicken excrement plant,flatulent vine
- 和名
- 屁糞葛、灸花、早乙女花
- 別名・流通名
- ヤイトバナ、カズラ
- 科名
- アカネ科
- 属名
- ヘクソカズラ属
- 原産地
- 日本、東アジア
ヘクソカズラ(屁糞葛)の特徴
ヘクソカズラ(屁糞葛)は日本の山野に自生するつる性多年草です。名前の由来は文字通り、花や葉茎を切断すると屁糞のような悪臭がする為です。同じように英名もstinkvine(悪臭のするツル)や、chicken excrement plant(鶏糞の匂いがする植物)と、散々な名前が付いています。
酷い名前を付けられてしまった可哀そうなヘクソカズラ(屁糞葛)ですが、とても可愛らしい花を咲かせます。1~1.5cmほどの釣鐘型の小さな花は外側は光沢のある白、中心部はボルドーカラーのような紫色をしています。その質感もふわふわとした砂糖菓子のようです。さらに秋から冬にかけて黄金色に色づく種子は、リースやドライフラワーの花材としても人気です。最近ではヘクソカズラという名前のイメージの悪さからか、「カズラ」と言う名前で流通しています。ヘクソカズラ(屁糞葛)の特有の悪臭はフレッシュの状態では悪臭を放ちますが、乾燥させると匂わなくなります。
ヘクソカズラ(屁糞葛)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 3~5m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
花色 | 白、中心は紫 |
開花時期 | 7月~8月 |
ヘクソカズラ(屁糞葛)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
収獲 |
ヘクソカズラ(屁糞葛)の栽培環境
日当たり・置き場所
ヘクソカズラ(屁糞葛)は日当たりの良い場所を好みます。日照不足だと花付きが悪くなります。明るい半日陰のような場所がいいでしょう。
用土
ヘクソカズラ(屁糞葛)は場所を選ばないくらい強健です。市販の培養土で問題なく育ちます。
ヘクソカズラ(屁糞葛)の育て方のポイント
水やり
鉢植えのヘクソカズラ(屁糞葛)は表土が乾いたら、たっぷりと水やりします。地植えのヘクソカズラ(屁糞葛)は特に水やりの必要はありません。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ヘクソカズラ(屁糞葛)の詳しい育て方
仕立て方
ヘクソカズラ(屁糞葛)はつる性植物です。放っておくと色んなものに絡み付いていきます。自宅で育てる場合は適宜誘引を行ってください。
剪定・切り戻し
ヘクソカズラ(屁糞葛)は繁殖力旺盛です。伸びすぎて邪魔になるようであれば、適宜剪定を行ってください。剪定をする場所は選びません。
植え替え・鉢替え
ヘクソカズラ(屁糞葛)の植え替えは2~3年に一度は行いましょう。痩せ地でも育つ植物ですが、根詰まりを起こすと生育が悪くなります。
花
5~8月に小さな釣鐘型の花を咲かせます。外側は白く、中心部は赤紫色をした、とても可愛らしい花です。
収穫
ヘクソカズラ(屁糞葛)の実は9~11月にかけて黄金色に色づきます。ツルごと収穫してきて吊るしておけば、きれいなドライフラワーになります。
または、まだツルが瑞々しいうちに輪にして乾燥させれば、ヘクソカズラ(屁糞葛)のリースが出来上がります。但し、いずれの場合もフレッシュのヘクソカズラ(屁糞葛)は悪臭がするので取り扱いに注意してください。
夏越し
ヘクソカズラ(屁糞葛)は夏は生育期です。特に必要な夏越しの作業はありません。
冬越し
ヘクソカズラ(屁糞葛)は冬は落葉して越冬します。特に必要な冬越し作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ヘクソカズラ(屁糞葛)はこぼれ種で良く増えます。