クリスマスローズ・アーグティフォリウスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
クリスマスローズ・アーグティフォリウス
学名

Helleborus argutifolius

別名・流通名
アーグチフォリウス、コルシカス
科名
キンポウゲ科
属名
ヘレボルス属
原産地
コルシカ島

クリスマスローズ・アーグティフォリウスの特徴

アーグティフォリウスは原種の有形種(木立性)のクリスマスローズです。株元から複数の茎が立ち上がって葉を展開し、その頂部に花を咲かせるのが特徴です。大株になると1mを越す丈になるため、庭や花壇で目を引く存在になります。

3裂に分かれた葉はギザギザした鋸葉です。それに対して花は丸くてかわいらしい形をしています。黄緑色の花は素朴な雰囲気で、他の植物との色合わせをしやすいのも魅力のひとつです。

原種以外に、カラーリーフにもなる銀葉や斑入りの園芸品種もいくつか流通しています。フォルムがかっこよく、葉だけの時期は背丈のあるオーナメンタルプランツにもなります。

クリスマスローズ・アーグティフォリウスの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄緑
開花時期 1月~3月

クリスマスローズ・アーグティフォリウスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け

クリスマスローズ・アーグティフォリウスの栽培環境

日当たり・置き場所

クリスマスローズ・アーグティフォリウスは、明るめの日陰から半日陰程度の光を好みます。日なたでも育ちますが、真夏の直射日光が長時間当たる場所は避けましょう。冬は株元まで光が差し込み、真夏は木陰になるような落葉樹の株元が最適です。

用土

クリスマスローズを植える土は、水はけと水持ちが良い土が適しています。最近はクリスマスローズ専用の培養土も販売されています。

クリスマスローズ・アーグティフォリウスの育て方のポイント

水やり

地植えの水やりは、根付いてからは雨にまかせて問題ありません。

鉢植えの水やりは、鉢の上の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

冬は夕方に水を与えると、夜間の冷え込みで根が凍結してしまうことがあるため、晴れた日の午前中に行いましょう。

6月~9月は高温多湿になるため、根腐れを起こしやすい時期です。乾燥気味に育てた方がよいでしょう。

肥料

10月〜11月初旬の生育が始まる時に緩効性肥料を与えましょう。この時期施肥することでクリスマスローズの花付きが良くなります。

鉢植えのクリスマスローズは、庭で育てている場合と違い、水やりや降雨によって肥料分が流されてしまいます。10月~4月までの間、使用している肥料の頻度を守って追肥しましょう。

肥料分が足りないと、葉の色が全体的に黄色くなります。また、多すぎると葉ばかりが茂って花付きが悪くなり、かえって株自体が軟弱になります。適量の肥料を与えることが大切です。

病害虫

灰色かび病: 花、茎、葉に灰色のカビがついて褐色になります。枯れたり腐ったりした茎や葉・花などをそのままにしておくとさらに病気の元となります。病葉はできるだけ早く取り除きましょう。

ハダニ:暖かい時期や乾燥している場合に発生しやすく、植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすい傾向があります。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり植物自体が枯れていきます。

クリスマスローズ・アーグティフォリウスの詳しい育て方

選び方

葉の色がきれいで傷みのない、ぐらついていないしっかりとした苗を選びましょう。

植え付け

庭への植え付けは、10月~3月まで行えますが、10月~12月、もしくは花期の最後である3月頃が適時です。1月~2月に霜が降りる地域は、その時期は避けましょう。

植え付け場所は、真夏の光の当たり方を考慮した場所に植え付けましょう。

植え付けは、軽く根をほぐし、黒く変色した傷んでいる根を取り除きます。芽が上の方にあるので、深植えせず、浅植え気味で芽が隠れないように植え付けましょう。

植え替え・鉢替え

一般地では10月~3月がクリスマスローズの植え替えの時期です。特に10月~11月は、植え替えに最も適している時期です。

クリスマスローズの根が良く伸びて育ちやすいように、今の鉢より二回り大きな深めの鉢に植え替えるとよいでしょう。

植え替え適時以外に植え替えをする時は、根を切らず、鉢も崩さずに植えましょう。

クリスマスローズ アーグティフォリウス6

アーグティフォリウスは、毎年1月頃に一番花が開花します。1本の茎には複数のつぼみがつき、いっぺんには開花しません。種を採る目的がある以外は、花のしべが取れてきたものから切り取りましょう。

すべての花が終わったら株元で茎を剪定します。

 

クリスマスローズ アーグティフォリウス4

2月頃になると、株元から新しい茎が出てきます。この茎が生長して、翌年、頂点に花が咲きます。

夏越し

真夏に直射日光が長時間当たるような場所は苦手です。鉢植えは、季節によって置き場所を変える工夫をしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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