アキチョウジとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
アキチョウジ
学名

Isodon longitubus

和名
秋丁子、秋丁字
科名
シソ科
属名
ヤマハッカ属
原産地
日本

アキチョウジの特徴

アキチョウジは、日本の長野県より西、四国、九州の山林などに自生する多年草です。8月~10月にかけて無数の可憐な筒状の花を咲かせます。アキチョウジの名は、スパイスのクローブ(丁子、丁字)の形に似ている花が秋に咲くことに由来します。見た目が似ていて、関東から中部地方の太平洋側の山林などに自生する多年草、セキヤノアキチョウジもあります。

適した環境に植え付ければ、栽培は簡単で丈夫な植物です。花は茶花として利用されることもありますが、花茎が絡まりやすいことから切り花としての流通は少なめです。

アキチョウジの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 紫、白、ピンク
開花時期 8月~10月

アキチョウジの種類

アキチョウジの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
肥料

アキチョウジの栽培環境

日当たり・置き場所

アキチョウジは、春は日当たりが良く、真夏は半日程度、日が当たるような落葉樹の株元などが適しています。夏の西日が強く当たるような場所は、土が乾燥しすぎたり葉焼けを起こすので注意しましょう。

用土

他の植物が育っている場所なら、そのまま植え付け可能です。

鉢植えの場合は、適度な湿度を好むため、肥沃で水保ちの良い土が適しています。基本的にはさほど土質を選びません。鉢の置き場所が適していれば草花用の培養土でも問題なく育ちます。

アキチョウジの育て方のポイント

日常の管理

茎が伸びてくる夏以降は株が倒れやすいため、支柱で株を起こすと美しさを保ちます。

水やり

地植えは、植え付け直後以外は降雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

肥沃な土ならば地植えは無肥料でも育ちます。

鉢植えは、春に緩効性肥料を与える程度で十分です。

病害虫

特にありません。

アキチョウジの詳しい育て方

選び方

葉の色がきれいな色で、株元から多数の茎が出ている姿がきれいな苗を選びましょう。

植え付け

ポット苗は通年流通しています。

地植えにする場合は、霜が降りる時期以外はいつでも植え付け可能です。ただし、真夏の植え付けは根付くまでに水が切れることがあるので避けた方が無難です。

鉢植えは基本的にはいつでも植え付け可能です。ポット苗のまま管理すると水切れを起こしやすいので、購入したら植え替えをしましょう。

仕立て方

アキチョウジは、剪定せずに生長させると1m近くになることもあります。低めに抑えたい場合は、春に新芽の生長が始まったら初夏までに1~2回切り戻しをすると、草丈を低めに仕立てることができ花数も多くなります。

剪定・切り戻し

茎が四方八方に暴れやすいので、他の植物と触れ合うような場合は、適度に剪定をするとよいでしょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えのアキチョウジは、1年に1度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。大株になった場合は、株分けをして植え替えることもできます。

8月~10月に筒状の小さくてかわいい花が無数に開花します。すべての花が終わった茎は摘み取りましょう。

収穫

花は切り花として楽しむことができます。

冬越し

秋の開花が終わったら、株元付近で切り戻して越冬させます。冬は地上部分がなくなり、春になると新芽が芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと株分けで増やすことができます。

アキチョウジは繁殖力が旺盛なため、倒れた茎が地面に接地していると節の部分から発芽し株が増えることがあります。増やしたくない場合は、支柱などで茎を起こしておきましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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