ヘビイチゴとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ヘビイチゴ
学名

Potentilla hebiichigo

和名
蛇苺
別名・流通名
ポテンティラ、ドクイチゴ(毒苺)
科名
バラ科
属名
キジムシロ属
原産地
日本、台湾、中国、朝鮮、東南アジア

ヘビイチゴの特徴

ヘビイチゴは、日本全国に自生するバラ科の多年草です。いわゆる雑草や野草に分類される植物で、森林、公園、空地、道端など、いたるところで見かけます。毒苺の別名がありますが毒性はありません。

ヘビイチゴの葉は、イチゴの葉を小ぶりにしたような可愛らしい形で、地面を這うようにランナーを伸ばして生長するのでグランドカバーにもなります。

ヘビイチゴ

4月~6月に小さくて可愛らしい黄色の花が咲き、花のあとに真赤な果実が実ります。実は下から飛び出るように上向きに実るため、実の時期は足元が華やかになります。

フワフワした食感でイチゴのような美味しさはないため生食には不向きです。ウォッカなどのアルコール度数40℃以上のお酒に漬けこんで作るチンキは、蚊やブヨなどの虫刺されに効果があるため、民間療法として利用されています。

ヘビイチゴの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 5~10cm(這性)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄色
開花時期 4月~10月(主な開花期は4月~6月)

ヘビイチゴの花言葉

 

ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの違い

ヘビイチゴに似たヤブヘビイチゴ。藪のような場所に生えているのが名前の由来です。

草丈や葉や実の大きさ

ヘビイチゴとヤブヘビイチゴ1

左:ヘビイチゴ 右:ヤブヘビイチゴ

草丈、葉、実ともヤブヘビイチゴの方がヘビイチゴより大きめです。

果実

ヘビイチゴとヤブヘビイチゴ2

左:ヘビイチゴ 右:ヤブヘビイチゴ

ヘビイチゴの実はつやがありませんが、ヤブヘビイチゴの実は光沢があります。

 

 

ヘビイチゴの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

ヘビイチゴの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。日光が足りないと花付きが悪くなります。

用土

水はけが良い土なら特に土質は選びません。

鉢植えは、草花用の培養土で問題なく栽培可能です。

ヘビイチゴの育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出すくらいにたっぷりと水やりをします。

肥料

地植えは、すでに草花が問題なく咲いている自然の循環ができている土なら与える必要はありません。

鉢植えも元肥以外はほとんど必要ありませんが、葉が黄色くなってきたら春か秋に少なめに肥料を与えましょう。株に元気がなくなるのは、肥料の不足以外に植え替えをしていないことによる根詰まりの可能性もあります。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

ヘビイチゴの詳しい育て方

選び方

野草なので流通量は少なめですが、山野草などを扱う店で販売されていることがあります。ただし、ヘビイチゴという名で販売されていても、ヤブヘビイチゴPotentilla indicaの場合があり、流通上やや混乱しているようです。インディアンストロベリーという名で売られているのはヤブヘビイチゴです。こだわりのある方は学名を確認して購入しましょう。

両者は自生している環境や株や実の大きさに違いがありますが、育て方についてはほぼ同じです。

植え付け

地植えは、春か秋が植え付け適時です。植え付けたらたっぷりと水を与えましょう。

鉢植えは、ポット苗からできるだけ早めに一回り大きな鉢に植え替えます。

仕立て方

地面を覆うように広がるためグランドカバープランツになります。葉が小さいため、通路の隙間やレンガの目地のような狭いスペースのグランドカバーとしても効果的です。

植え替え・鉢替え

地植えはランナーを出しながら次第に広がるため、植え替えの必要はありません。広がってほしくない場合は、掘り起こして整理しましょう。

鉢植えは、数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えるか株分けを行います。

4月が旬の花20種ヘビイチゴ

春に黄色い花が開花したあと、赤い実が結実します。春から初夏が最も花数が多い季節ですが、秋まで断続的に開花します。

冬越し

耐寒性は-10℃程度なので特別な冬越し対策の必要はありません。地域によっては一部葉が茶色く枯れることがありますが、温暖地では常緑を保ちます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ランナーを出し、葉の下から根を出して増えていくほか、種子でも増えます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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