バージニアストックとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- バージニアストック
- 学名
Malcolmia maritima
- 英名
- Virginia stock
- 和名
- 姫紫羅欄花(ヒメアラセイトウ)
- 別名・流通名
- マルコミア、マルコルム・ストック
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- マルコルミア属
- 原産地
- 地中海沿岸
バージニアストックの特徴
バージニアストックは、地中海沿岸が原産の草花です。一重のストックに似た花の形が名前の由来ですが、属性が違うため別の植物です。温暖地では秋に種をまくと春に開花、寒冷地では初夏に種をまくと秋に開花します。
ストックのように穂状にはならず、茎の頂点にほんのりと香りのある小花が開花します。よく枝分かれして咲き進むにしたがって花色が変わるため、一株で紫~ピンク~白の複数の花色が楽しめ、花壇や寄せ植えのカラーハーモニーを豊かにしてくれます。
バージニアストックの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20~40cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | ピンク、紫、白 |
開花時期 | 4月~5月 |
バージニアストックの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
開花 |
バージニアストックの栽培環境
日当たり・置き場所
バージニアストックは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。日光が足りないと、花付きが悪くなり、株も徒長します。
用土
水はけが良い土を好みます。酸性土壌を嫌うので、酸性に傾いている土は、植え付け2週間前に苦土石灰もしくは有機石灰で土の酸度を調整しておきましょう。
鉢植えは、市販の花と野菜の培養土で問題なく育ちます。
バージニアストックの育て方のポイント
水やり
高温多湿に弱く、乾燥気味を好みます。
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。
肥料
過肥は好みません。植え付け時に元肥を入れる程度で十分です。窒素分が多いと茎が倒れやすくなったり、虫がつきやすくなるので注意します。
地植えは、自然の循環ができていて、周囲の草花が問題なく開花している土なら与えなくても栽培可能です。
鉢植えは、植え付け時に緩効性肥料を混ぜ込みます。
バージニアストックの詳しい育て方
選び方
種と苗が流通しています。苗は品種名がついて流通することは少ないようです。
種
「バージニアストック・スプリングスパークル」という品種が流通しています。
苗
つぼみがたくさんあり、株元まできれいな葉がついた徒長していない苗を選びましょう。
種まき
温暖地では秋、寒冷地では初夏が種まきの季節です。
直まきかポットに数粒ずつまいて、良い芽を残して育苗するのが移植の手間が省けて手軽です。育苗中に摘芯をしながら育てると、脇芽ができて花数の多い苗になります。
▼摘心のやり方
植え付け
移植を嫌うため、根はほぐさず植え付けます。庭への植え付けは、霜の降りる時期は避けましょう。
鉢植えは、いつでも植え替え可能です。ポット苗で購入したら、早めに植え替えます。
花
秋に種をまくと春に開花、初夏に種をまくと秋に開花します。
終わった花をこまめに摘み取ると、開花期間が延び、花を長く楽しむことができます。
収穫
花持ちが良いため、切り花として利用することができます。
冬越し
種で増やすことができます。環境に合うとこぼれ種でも発芽します。