フォックスフェイスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フォックスフェイス
- 学名
Solanum mammosum
- 英名
- Nipple fruit
- 別名・流通名
- カナリアナス、ツノナス、キツネナス、トゲナス
- 科名
- ナス科
- 属名
- ナス属
- 原産地
- 南アメリカ
フォックスフェイスの特徴
フォックスフェイスとは、秋に黄色い果実が実るナス科の植物です。本来は低木に分類されますが、寒さに弱いため日本では一年草として扱われることが一般的です。果実の形がキツネの顔に似ていることが名前の由来ですが、一つ一つの実の形は個体差があります。
切り花としての流通が多く、ハロウィンの装飾にも使われています。枝のまま生けたり、実を切り離して使うこともでき、水に生けなくても日持ちする扱いやすい花材です。ナスの仲間ですが、有毒のため果実は食用にはできません。
フォックスフェイスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 100~200cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 紫 |
開花時期 | 7月~9月 |
フォックスフェイスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
果実(鑑賞期) |
フォックスフェイスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。果実の収穫数は少なくなりますが、鉢植えでも栽培可能です。鉢は10号以上の大きさを用意しましょう。
用土
水はけが良い土を好みます。
鉢植えは、市販の草花用の培養土で栽培可能です。
フォックスフェイスの育て方のポイント
日常の管理
茎や葉にトゲがあるので、触る時は注意してください。(トゲなし種もあります)
水やり
乾燥を好むため、水のやりすぎに注意しましょう。
地植えは、植え付け直後以外は降雨に任せます。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
肥沃な土だと実つきが悪くなるので元肥を入れる必要はありません。生育に応じて様子を見ながら追肥する程度で十分です。肥料は窒素分が少なく、リン酸成分が多い緩効性肥料が適しています。
病害虫
アオムシに食害されることがあります。葉の様子をこまめにチェックしましょう。
フォックスフェイスの詳しい育て方
選び方
フォックスフェイスのほか、カナリヤナスの名で苗や種が流通しています。
虫食いがなく、ぐらついていない苗を選びましょう。
種まき
3月~5月がまき時です。発芽適温が25℃と高いため、3月にまく場合はハウスや室温管理がされている室内で管理が必要です。
箱にまいて本葉が2~3枚の頃にポットに移植するか、ポットにまいて良い芽を残して育苗します。種をまいたら薄く覆土をして、湿り気のある土の状態を保ちながら発芽を待ちましょう。
植え付け
背丈が高く、枝も横に広がるので株間は広く取って植え付けましょう。
仕立て方
草丈が高くなるので、支柱を添えるとよいでしょう。出てきた枝をそのままにしていると実つきが悪くなるため、脇芽を切り取り、枝数を3~5本仕立てにすると充実した果実になります。
摘芯(摘心)・摘果
6月~7月に頂点を摘心します。
花
夏にナスの花に似た紫色の花が開花し、秋に結実します。
収穫
果実は有毒で食べることはできないので注意しましょう。
果実が色づきはじめたら、張りのある状態のうちに収穫しましょう。
切り花は、葉を取り去った実だけの状態で流通しています。茎に果実がついたまま生けたり、実を取ってひとつひとつ飾ることもできます。実がいくつかついたものは重量があるので、重さに合った花瓶を選びましょう。
冬越し
本来は低木に分類されますが、耐寒性がないため日本では一年草として扱われています。冬越しさせる場合は、冬は室内の日当たりの良い場所で管理します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
F1種以外は、種で増やすことができます。