ツキヌキニンドウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ツキヌキニンドウ
- 学名
Lonicera sempervirens
- 英名
- Coral honeysuckle, Trumpet honeysuckle, Scarlet honeysuckle
- 和名
- 突抜忍冬
- 別名・流通名
- ハニーサックル、ロニセラ
- 科名
- スイカズラ科
- 属名
- スイカズラ属
- 原産地
- 北アメリカ
ツキヌキニンドウの特徴
ツキヌキニンドウは、スイカズラ科スイカズラ属の常緑、あるいは半常緑のつる植物です。花の下の1~2対の葉が合着し、茎が葉の間を突き抜けているように見えるのが名前の由来です。忍冬はスイカズラの和名で、冬でもグリーンの葉が残るので、冬を耐え忍ぶという意味で忍冬と言います。
ツキヌキニンドウは、茎の先に細い筒状の花が3個セットで咲きます。さらに反対側にもう3個1セットで花を咲かせるので、合計6個の花が咲いているように見えます。花の色は赤に近いオレンジ色、筒状の花の先は5つに裂けるように開いていて、その内側は黄味を帯びたオレンジ色なので、とても鮮やかな印象を受けます。花には香りはありません。近縁種に、日本原産のスイカズラ( Lonicera japonica )、ヨーロッパ原産で香りの良い花を咲かせるニオイニンドウ( Lonicera periclymenum )、エトルスカ・ハニーサックル( Lonicera etrusca )や、これらの園芸種などがあります。
ツキヌキニンドウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 3m程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | オレンジ、黄 |
開花時期 | 6月~9月 |
ツキヌキニンドウの種類
スイカズラ
- 学名:Lonicera japonica
スイカズラは、日本原産のつる植物。香りが良く、花が美しいことから海外に渡り、たくさんの園芸品種が作出されています。
ニオイニンドウ
- 学名:Lonicera periclymenum
ニオイニンドウは、ヨーロッパ原産のスイカズラの種類。日本のスイカズラよりも少しピンクを帯びた花色をしています。香りの良い花を咲かせます。
エトルスカ・ハニーサックル
- 学名:Lonicera etrusca
エトルスカ・ハニーサックルは、南ヨーロッパ、北アフリカ原産で、香りの良い花を咲かせます。
ツキヌキニンドウの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 |
ツキヌキニンドウの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。周囲に巻きついて生長するつる植物なので、フェンスやトレリスなど、誘引できるものの近くに植え付けた方が管理が楽になります。
用土
あまり土壌を選びませんが、あまりにも水はけが悪いと根腐れの心配があるので、赤玉土などを混ぜて、排水性を確保しましょう。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
ツキヌキニンドウの育て方のポイント
日常の管理
自ら巻きつく力はそれほど強くないので、つるが伸びてきたら、適宜誘引をしましょう。
水やり
庭植えは、降雨にまかせます。極端に乾燥が続くような時は、様子を見て水やりしましょう。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
植え付け時に元肥、開花期間中に緩効性肥料を施します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ツキヌキニンドウの詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良いもの、徒長していないものが良い株です。花芽が上がっていれば、購入後すぐに花を楽しめます。
植え付け
植え付け適期は、3月~4月です。元肥を混ぜて、植え付け後はたっぷりと水やりしてください。
仕立て方
つるを伸ばして生長していきます。適宜誘引をして好きな形に仕立てましょう。
剪定・切り戻し
剪定は12月に行います。翌春につるを伸ばしていくことを想定し、ある程度強く刈り込んでも問題ありません。剪定を行うと、そこから分枝してよく茂るようになり、たくさんの花を楽しむことができます。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、3月~4月です。鉢底の穴から根が見えるくらいになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
ツキヌキニンドウは、6月~9月に色鮮やかな花を咲かせます。
冬越し
寒冷地ではマルチングなどを施し、霜よけをしてください。鉢植えは、あまり強い北風が当たらないような場所に移動させるとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。