ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)の育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)
- 学名
Helichrysum bracteatum
- 英名
- Straw flower、Everlasting
- 和名
- 帝王貝細工
- 別名・流通名
- ムギワラギク
- 科名
- キク科
- 属名
- ヘリクリサム属
- 原産地
- オーストラリア
ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)の特徴
ヘリクリサムはオーストラリア原産で、自生地では低木のようになる多年草ですが、寒さや高温多湿に弱いので日本の園芸上は一年草として扱われます。頂部にある総苞片が魚の鱗状で薄く花弁のように見えます。
ヘリクリサムの花色は赤、ピンク、橙、黄、白などたくさんの色があります。花は固くてカサカサした触感で光沢があるのが特徴です。
ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 50cm~1m程 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、黄、白など |
開花時期 | 6月~10月頃 |
ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)の栽培環境
日当たり・置き場所
ヘリクリサムは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。
用土
ヘリクリサムを鉢で栽培する場合は赤玉土と腐葉土を配合し、底に鉢底石を敷き水はけをよくします。花用の培養土でも問題なく育ちます。
ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)の育て方のポイント
日常の管理
花の色が変色してきたら摘み取りましょう。花がら摘みをこまめに行うことが、たくさんの花を咲かせるポイントです。
水やり
地植えのヘリクリサムは根付いてからの水やりの必要はありません。鉢植えのヘリクリサムは「土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり」を目安に水やりをします。
ヘリクリサムは乾燥気味を好みますが、極端に乾燥すると葉がしおれてくるので注意が必要です。
肥料
ヘリクリサムは少なめの肥料で育ちます。元肥に緩効性肥料を株元に施しましょう。
病害虫
ヘリクリサムは丈夫で病害虫の発生はあまりありませんが、高温乾燥期にハダニが発生する事があります。水やりのときに葉裏にも水をかけて予防しましょう。
ヘリクリサム(ムギワラギク・帝王貝細工)の詳しい育て方
選び方
葉が生き生きとした緑色で、株の付け根がぐらぐらしていないものを選びます。ヘリクリサムは、草丈が1m近くに生長する高性種、寄せ植えにも使える矮性種など、品種によって草丈が様々です。用途に応じた品種を選びましょう。
種まき
ヘリクリサムの発芽適温は20度です。夜間は室内で管理できるよう平鉢か種まき用の育苗箱にまきます。赤玉土とピートモスを配合した水はけのよい土にまき、種が見えなくなるくらいに土をかけます。発芽までは水を切らさないように管理し、発芽したら日なたにおいて週に1回ほど薄めた液肥をやります。本葉3~4枚になったらポットに鉢上げします。
植え付け
水はけを良くするため高畝にし、本葉が8枚くらいで花壇に浅めに植え付けます。株間は20~30cmと広めにとりましょう。
仕立て方
茎が伸びてきたら倒壊防止のために、支柱をしてやるとよいでしょう。
摘芯(摘心)・摘果
開花前までに数回摘芯をして育てると、株姿がしっかりとした茎数が多い株になり、花もたくさん楽しめる株になります。
剪定・切り戻し
ヘリクリサムは大幅な切り戻しは必要ありません。たくさんの花を楽しむためには、発芽から開花前までに摘芯を繰り返しましょう。
植え替え・鉢替え
ヘリクリサムは一年草扱いのため、植え替えの必要はありません。
花
ヘリクリサムの花は発色のよい色合いが多いので、夏の強い日差しにも目立ちます。カサカサした肌触りなので、ドライフラワーにするのも簡単です。
収穫
ドライフラワーにするために収穫するのなら、7~8分咲きくらいの時点で収穫すると、美しいドライフラワーにすることができます。
夏越し
ヘリクリサムは暑さには強いので、特別な夏越しの必要はありません。
冬越し
ヘリクリサムは寒さには弱いので、日本では一年草扱いです。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ヘリクリサムは種で増やすことができます。種を収穫したい場合は、咲いた花をそのままにしておくと種ができます。