ビワ(枇杷)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ビワ(枇杷)
学名

Eriobotrya japonica

英名
loquat
科名
バラ科
属名
ビワ属
原産地
日本、中国中部

ビワ(枇杷)の特徴

ビワ(枇杷)は、家庭果樹としても栽培される暖地に適した常緑の小高木で、生長が早く10メートル以上になることもあります。長さ15~25cmほどの大きな葉は革のように厚く、裏面に褐色の綿毛が密生しています。学名のEriobotryaは、ギリシャ語のerion(軟毛)、botris(ブドウ)に由来し、白い軟毛に覆われたブドウのように房状になる実をつけることを意味します。日本の「枇杷」の由来は諸説ありますが、葉や実の形が、楽器の「琵琶」に似ていることからと言われています。

ビワ(枇杷)の花の季節は、11月~12月の冬にかけてです。枝先に円錐花序となり、ひとつひとつの花は1~2センチほどの小さな白い花が少しずつ開花し、花には香りがあります。

果実は6月頃にオレンジ色に熟します。現在、果樹として栽培されている品種は、日本に自生しているものとは違い、中国品種を改良したものがほとんどです。

ビワ(枇杷)の詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 ~10m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色
開花時期 11~12月

おいしいビワ(枇杷)の果実の選び方と保存方法

5月が旬の果物(フルーツ)4種ビワ

へたがしっかりしていて皮にハリがあるもの、産毛と表面に白い粉(ブルーム)が残っているものが新鮮なビワ(枇杷)のしるしです。逆に実の表面がテカテカ光っているものは収穫から日数が経っています。実の保存方法は常温保存でもよいのですが、追熟せず長期保存もできないので、手に入ったらなるべく早く食べるようにしましょう。

置き場所は直射日光を避け、風通しの良い涼しい所で保管してください。冷蔵庫の野菜室に入れてもよいですが、冷やしすぎると風味が落ちてしまうので注意しましょう。柔らかい果物なのでそっと優しく取り扱いましょう。

 

ビワ(枇杷)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
開花
収穫
肥料

ビワ(枇杷)の栽培環境

日当たり・置き場所

ビワ(枇杷)は日当たりを好みます。日照が悪いと結実しづらくなるので、日当たりの良い場所で管理しましょう。

用土

あまり土質を選びませんが、水はけが良くなるよう植え付け前に深く耕しておきます。

高木になるので地植え向きです。鉢で栽培する場合は赤玉土と腐葉土を配合するか、果樹用の培養土でも栽培可能です。

ビワ(枇杷)の育て方のポイント

水やり

庭植えのビワ(枇杷)は不要ですが、真夏にひどい日照りが続くようなら水やりが必要です。

鉢植えのビワ(枇杷)は表面の土が白く乾いたら底から流れ出るほどたっぷりやりましょう。

肥料

2月に寒肥えとして有機質肥料か化成肥料を根もとから少し離した場所に穴を掘って施します。

鉢で栽培する場合は実を収穫した後と2月に施肥します。

病害虫

目立った病害虫の被害はありません。

ビワ(枇杷)の詳しい育て方

選び方

木の皮がめくれていたり、こぶになっているものは避けましょう。幹のつやが良く、太く充実した芽がたくさんついているものが理想的です。

種まき

ポットにまく場合は果実から取り出した種の表面の茶色い皮に少し傷を入れてから、土の深さ2~3センチ程度に埋めしっかり水やりをします。

植え付け

ビワ(枇杷)日当たりと水はけのよい場所に植え付けましょう。根は浅いので風で倒れないように支柱をほどこしておきましょう。

剪定・切り戻し

伸びすぎた枝は果実の収穫後に切り戻します。風通しを良くするために、混みあった部分を間引くように剪定します。

植え替え・鉢替え

鉢植えのビワ(枇杷)は、2~3年に一度は植え替えをしましょう。植え替えは、2月~3月に行います。

11月~2月に小さな白い花が開花します。

収穫

ビワ(枇杷)の収穫の目安は、果実がオレンジに色づいて柔らかくなったころです。追熟はしないので樹上でしっかりと熟させてから取りましょう。

冬越し

耐寒性が強い常緑樹です。特別な冬越しの必要はありません。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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