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ビワ(枇杷)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
ビワ(枇杷)
学名

Eriobotrya japonica

英名
Loquat
科名
バラ科
属名
ビワ属
原産地
中国、東南アジア

ビワ(枇杷)の特徴

ビワ(枇杷)は、バラ科ビワ属の常緑高木です。冬に白くて小さな花を咲かせ、初夏にオレンジ色の甘い果実を実らせます。あまり手がかからず、家庭で育てやすい果樹として人気があります。中国から渡来し、古くから愛されてきました。ビワ(枇杷)が果樹として栽培されるようになったのは、江戸末期からだと言われています。現在日本で多く栽培されている「田中」と「茂木」の2品種は、このころに渡来したビワ(枇杷)の実生変異種だと考えられています。同じく江戸時代には、ビワ(枇杷)の葉から作られた枇杷葉湯が、夏バテに効果があるということで庶民の間で大流行したそうです。

ビワ(枇杷)は、皮のように厚く固い葉を持ち、枝の先端にオレンジ色の軟毛のある果実を複数実らせます。果皮をむくと、みずみずしく柔らかい果肉のなかに黒く大きな種子が入っています。学名 Eriobotrya は、ギリシャ語の「erion(羊毛)」と「botorys(ブドウの房)」に由来し、ビワ(枇杷)の果実の表面に軟毛があること、ブドウのように複数の果実を実らせることを表しています。

ビワ(枇杷)は常緑樹ですが、厳寒期に花が咲くこともあって、寒害を受けやすいのが特徴です-2℃を下回ると被害が出やすくなるので、寒冷地での栽培は不向きな果樹です。また、樹高が高くなる木なので、幼木の頃から剪定をして、あまり大きくならないように育てます。

ビワ(枇杷)の詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 5~10m
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
花色
開花時期 11月~1月

ビワ(枇杷)の花言葉

ビワ(枇杷)を植えてはいけない理由は?

ビワ(枇杷)を庭に植えてはいけないという話を聞くことがあります。この理由は、ビワ(枇杷)が常緑高木だという点にあります。常緑で樹高が高いので、庭の日照が悪くなるからというのが理由です。ビワ(枇杷)を植える際には、下に植える植物への影響を考慮して植え付けましょう。また、収穫を容易にするためにも適宜剪定を行い、樹高を抑えるようにするのも管理のポイントです。

おいしいビワ(枇杷)の果実の選び方と保存方法

5月が旬の果物(フルーツ)4種ビワ

へたがしっかりしていて皮にハリがあるもの、産毛と表面に白い粉(ブルーム)が残っているものが新鮮なビワ(枇杷)のしるしです。逆に実の表面がテカテカ光っているものは収穫から日数が経っています。実の保存方法は常温保存でもよいのですが、追熟せず長期保存もできないので、手に入ったらなるべく早く食べるようにしましょう。

置き場所は直射日光を避け、風通しの良い涼しい所で保管してください。冷蔵庫の野菜室に入れてもよいですが、冷やしすぎると風味が落ちてしまうので注意しましょう。柔らかい果物なのでそっと優しく取り扱いましょう。

ビワ(枇杷)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
収獲
植え付け
剪定
肥料

ビワ(枇杷)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。

温度

越冬温度は-2℃です。

用土

あまり土壌は選びません。

鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

ビワ(枇杷)の育て方のポイント

水やり

根付いてからは特に必要ありません。日照りが続くような時は、様子を見て水やりしましょう。

鉢植えは、表土が乾いて白っぽくなったら水やりします。

肥料

庭植えは、冬に寒肥を施します。

鉢植えは、収穫後と冬に施肥を行います。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

ビワ(枇杷)の詳しい育て方

選び方

主幹にぐらつきがなく、葉の色つやの良い苗を選びましょう。

植え付け

日当たりと水はけの良い場所に植え付けます。樹高が高くなるので、生長後を想定してスペースを広く取りましょう。

根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱などを添えて保護するのもよいでしょう。

仕立て方

幼木から3mほどまで生長したら、1度主幹を剪定して、高さを抑えるようにします。

剪定・切り戻し

伸びすぎた枝は果実の収穫後に切り戻します。風通しを良くするために、混みあった部分を間引くように、透かし剪定も行いましょう。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は2月~3月です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。

ビワの花

ビワ(枇杷)は、11月~1月に枝の先に白い花を咲かせます。花には芳香があります。

収穫

収穫の目安は、果実のオレンジ色が濃くなってきた頃です。長く放っておくと枝から落ちて、掃除に手間がかかります。

冬越し

ビワ(枇杷)は常緑高木です。特別な冬越しの必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

つぎ木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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