記事カテゴリ

Special

フサスグリ(レッドカラント)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • フサスグリ
  • canvaシロフサスグリ
植物名
フサスグリ(レッドカラント)
学名

Ribes rubrum

英名
Redcurrant
和名
セイヨウスグリ、アカフサスグリ
別名・流通名
レッドカラント、グロゼイユ
科名
スグリ科
属名
スグリ属
原産地
ヨーロッパ

フサスグリ(レッドカラント)の特徴

フサスグリ(レッドカラント)は、春に黄緑色の控えめな花が開花した後、初夏に赤いキラキラとした実をつけるスグリ科の落葉低木。

酸味が強く、どちらかというと生食よりは加工用として使われますが、最近はお菓子の飾り付けなどには生で使用されているのを見かけます。キラキラした実がとても美しいことから、枝もの花材として初夏に流通しています。

フサスグリ(レッドカラント)の詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 1~1.5m
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 黄緑
開花時期 4月~5月

フサスグリ(レッドカラント)の種類

フサスグリ白

シロフサスグリ

白実の品種

フサスグリ(レッドカラント)の花言葉

 

フサスグリ(レッドカラント)の生け方

フサスグリ

フサスグリ(レッドカラント)は、初夏に実付きの枝物として流通しています。枝が柔らかく剪定しやすいため、扱いやすい花材です。枝を縦に一文字か十文字に切れ込みを入れると水の上がりが良くなります。また、枝の周囲をカッターで削ぐと、さらに水の吸い上げが良くなります。

フサスグリ(レッドカラント)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
開花
収穫
肥料

フサスグリ(レッドカラント)の栽培環境

日当たり・置き場所

フサスグリ(レッドカラント)は、風通しの良い半日陰を好みます。夏に強い西日が長時間当たるような場所への植え付けは避けましょう。冷涼な環境を好むため、どちらかというと寒冷地での栽培が適しています。適所に植えれば、放任で毎年たくさんの実を収穫できます。

用土

フサスグリ(レッドカラント)は、半日陰程度の環境を好み、極端な乾燥を嫌うため、水はけと水保ちの良い土が適しています。

鉢植えは、市販の野菜やハーブ用の培養土で栽培可能です。

フサスグリ(レッドカラント)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからの水やりは自然に任せます。足元の土が極端に乾燥している場合は、与えましょう。

鉢植えは、過湿にならない程度に湿り気のある状態が適しています。鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与え、夏の水切れに注意します。

肥料

2月~3月と収穫後の9月~10月に油粕などの有機質肥料もしくは緩効性肥料を施します。

地植えは、自然の循環ができた肥えた土ならば与えなくてもよい場合があります。花や実付き、シュートの出方など、生長の様子によって判断しましょう。

病害虫

害虫
カイガラムシ、ハマキムシ

病気
うどんこ病、斑点病

どちらも葉に発生する病気です。夏に高温多湿になるような場所で発生しやすくなります。株を風通しの良い状態にすることが予防となります。

フサスグリ(レッドカラント)の詳しい育て方

選び方

枝ぶりが良く、葉が生き生きとしている苗木を選びましょう。

植え付け

厳寒期を除く落葉期が植え付け適期です。

根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けます。植え付けたらたっぷりと水やりを行いましょう。

植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにします。支柱を添えるのもよいでしょう。

剪定・切り戻し

フサスグリ(レッドカラント)の剪定は、12月~2月の落葉期に行います。株元から多くの枝を伸ばし、株立ち状の樹形をしています。上の方の葉が密集してくると、下の方まで日が当たらず、風通しも悪くなるので、弱った葉や古い枝は剪定し枝数を整理しましょう。3年以上実を収穫した枝は実つきが悪くなるため、古いシュートは株元で剪定し、新しいシュートを出させるようにします。

植え替え・鉢替え

フサスグリ(レッドカラント)の植え替え、植え付けは12~2月の落葉している時期に行います。

春に黄緑色の小さな花が開花します。花芽は1年目の枝にはつかず、翌年につく性質です。

収穫

フサスグリ

フサスグリ(レッドカラント)は、自家結実性があるので1本でも結実し、夏に真っ赤な直径1cmに満たないキラキラとした果実を房状につけます。実の色はいっぺんには色づかず、グリーン色から徐々に赤くなり、赤く色づいた状態が収穫時です。崩れやすく傷みやすいので、晴れた日に潰さないように手で収穫します。

フサスグリ(レッドカラント)は酸味が強いため、ジャムや果実酒、シロップなどの加工用に使われることが多い果実です。

夏越し

フサスグリ(レッドカラント)は、冷涼な環境を好みます。真夏に強い西日が長時間当たる場所を避け、風通しの良い場所で管理してください。

地植えは、株元付近にマルチングを施すと土の乾燥対策になります。

冬越し

耐寒性があるため特別な冬越しの対策の必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

フサスグリ(レッドカラント)は、株分けか挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング

TOP