マンゴーの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
マンゴー
学名

Mangifera indica

英名
Mango
和名
檬果
科名
ウルシ科
属名
マンゴー属
原産地
インド北部、マレーシア

マンゴーの特徴

トロピカルフルーツの代表格のマンゴーですが、濃厚な甘みや香りと鮮やかな色彩で南国を感じさてくれる果物です。常緑の高木で原産地では40mにもなります。花は総状花序と呼ばれる小さな花が房状で咲き、強烈な腐敗臭を放ちます。この腐敗臭で受粉を助けるハエを引き寄せています。果実の果皮は系統によって、緑・黄色・桃紅色などさまざまですが、果肉は黄色~オレンジ色です。大きさも多様で、長さ3~25cm、幅1.5~15cm、と開きがあり、その形は広卵形とも勾玉形とも表されます。寒さに弱く温室栽培が一般的ですが、奄美大島~沖縄、小笠原諸島では路地栽培が可能です。マンゴーの果実の出回時期は、温暖な土地でのハウス栽培や輸入などで一年中流通していますが、一番多い時期は7月になります。国内産は4月〜8月頃。

マンゴーの詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 原産地では40mにもなります。
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
開花時期 4~6月

腐敗臭がするマンゴーの花

マンゴーの花の香りが開花後に強烈な腐敗臭を放つのは、クロバエ科などのハエを受粉昆虫として引き寄せるためなのですが、マンゴーの原産地の熱帯地域では気温が高過ぎてミツバチが生息できないからなのだそうです。種の存続のための苦肉の策だと考えられますが、何となく気の毒な感じがしますね。熱帯地域ほど気温が高くない日本では、ハウス栽培されているマンゴーの受粉にはミツバチが活躍しています。

 

聖なるマンゴー

インドでは紀元前からマンゴーの栽培が始まっていたそうですが、仏教では聖なる樹とされ、ヒンドゥー教では万物を支配する神「プラジャーパティ」の化身とされています。仏教の聖なる樹とは、「お釈迦さまがその樹の下で休まれた」といわれるマンゴーの他に、アソカノキ、インドボダイジュ、サラノキ、エンジュからなる「仏教五木」のことです。また、プラジャーパティとは、ブラフマー神(仏教名では梵天)が生み出した10人の創造神のことをさします。「聖なる樹」と「神の化身」それほどにもマンゴーは古代のインドの人々から大切にされていた果樹だったということがうかがえます。

マンゴーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花
収穫

マンゴーの栽培環境

日当たり・置き場所

冬でも5℃以上あり霜の降りない暖地以外は鉢植えで管理することをおすすめします。また、甘い実に育てるためには、十分に日光を当てることがポイントです。

用土

水はけが必要になりますので、赤玉土小粒、腐葉土の用土を使用するか、赤玉土小粒、鹿沼土、腐葉土、パーライトを配合します。

マンゴーの育て方のポイント

水やり

3月~10月は生育が盛んなので鉢植えは土の表面が乾いたら水を与え、それ以外は土が乾いた2~3日後に水やりをして乾燥気味に管理します。地植えは基本的に水やりをしません。

肥料

鉢植え、地植えともに、肥料は4月・6月・8月の生育期間に有機質配合肥料を施します。収穫後にもお礼肥を施してください。

病害虫

【害虫】 カイガラムシハダニ
害虫は、葉や枝が混みあうと茎葉に付着して吸汁するカイガラムシが発生したりします。 ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすいです。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。
【病気】 炭疽病
病気については、葉先に病斑が出来る炭そ病にかかることがあります。炭疽病(たんそびょう)は、カビが原因となっておこる病気のこと。様々な野菜や植物の葉や果実に、黒や灰色のカビの斑点が発生し、葉には穴が開き、果実は窪みます。広がってしまうと元に戻るのは難しいので、早期発見することがカギになります。

マンゴーの詳しい育て方

選び方

色の濃い葉がたくさん出ていて根がしっかりと伸び、幹のツヤが良い苗木を選びます。また病害虫に侵されていないことも確認しましょう。

種まき

一般に苗木から育てますが、種から育てる場合は6月~7月に種まきします。育苗用のポットや容器に赤玉土小粒や種まき用の土を入れ、そこへ横へ寝かして植え付け、土が乾かないように水やりをして管理します。

植え付け

3月~4月の植え付けが一般的ですが、梅雨に入る前の6月でも大丈夫です。温度管理が難しいのでハウス栽培や、冬でも5度以上あり霜の降りない暖地以外は鉢植えで管理することをおすすめします。10号以上の大きい鉢を使用しますが、水はけの良い用土に元肥を施して植え付けます。日当りが良く風通しの良い場所で管理します。

剪定・切り戻し

マンゴーは自然のままでは枝分かれしないので、主幹形仕立てをして新しい枝の発生を促します。8月~9月に主幹を40~50cmの高さで水平に切り、出て来た主枝を3本伸ばします。その主枝は20~30cmの長さで切り戻し、主枝から亜主枝を発生させます。翌年からは徒長した枝や混んだ部分を剪定して日当りや風通しを良くしてください。
良い果実に成長させるために、小さな実がつきはじめたら7月までに1果房に1~2個づつ残して摘果しましょう。

自家受粉しますが、人工授粉するとさらに確実です。筆を使って、花粉を柱頭につけていきます。

収穫

自家結実性があるので1本で実がなります。完熟すると落果しやすいので、実が大きくなってきたらネットを張って防ぎます。果実の表面が緑から黄色や赤色に変わって落下するときが収穫の適期です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

マンゴーは4月〜9月の気温が20℃以上の頃に挿し木で増やすことが出来ます。挿し木とは、親木の枝・葉・根の一部を切り取って、穂木にして用土に挿して発根させる方法です。落葉後の枝を使う休眠枝挿しと葉のついた新梢(しんしょう)を使う緑枝挿しがありますが、枝を5〜7cmほどの長さに切って、赤玉土小粒やバーミキュライトなどの水はけが良く清潔な用土に挿します。その後は毎日水やりをして、発根後、根が安定するまで乾燥させないように日陰で管理してください。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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