サルナシとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- サルナシ
- 学名
Actinidia arguta
- 英名
- Arguta
- 和名
- 猿梨
- 科名
- マタタビ科
- 属名
- マタタビ属
- 原産地
- 中国
サルナシの特徴
マタタビ科に属する雌雄異株の落葉性つる植物で全国に自生しています。他種と交雑したものをベビーキウイと呼び、同じ仲間のシナサルナシを品種改良したものがキウイフルーツです。秋に実るサルナシの実は特に断面がキウイフルーツによくにていますが大きさは10分の1ほどで香りが強く、かすかな酸味と甘みがあって表面に毛がないので完熟したものは皮をむかずに生で食べることができます。また果実酒やジャムなどの加工品にも利用されます。野生の木の実の中で最も美味な種類といわれ、名前の由来はサルが我を忘れて食べることからついたといわれています。
サルナシの詳細情報
園芸分類 | 果樹 |
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草丈・樹高 | 3m~5m程度 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月~7月頃 |
サルナシの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
収穫 |
サルナシの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりを好みます。
用土
土質はあまり選びません。水はけと水もちが良い土が理想的ですので鉢植えで栽培する場合は赤玉土と腐葉土を混ぜたものを使用しましょう。
サルナシの育て方のポイント
水やり
庭植えの場合はよほどの高温乾燥期が続かない限り水やりは不要です。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらそこから流れ出るほどたっぷりとやります。
肥料
年に2回追肥を行います。冬の2月には寒肥えとして、10月には収穫後のお礼肥えとして有機肥料か緩効性化成肥料を施しましょう。
病害虫
目立った病害虫の被害はありませんので無農薬でも栽培できます。病気はカイヨウ病、害虫はカメムシやドウガネブイブイなどの成虫に食害されることがあります。
サルナシの詳しい育て方
選び方
品種によって果実がなる時期や食味が異なります。また1本で結実しやすい品種かどうかも確認しましょう。植え付け時期と同じ冬場に購入するとよいでしょう。
植え付け
日当たりのよい場所を選び深植えにならないように植え付けます。人が下を通れるような高さの棚に仕立てるためそれなりのスペースを確保してから植え付けましょう。また、棚は頑丈に作っておかないとつるの力で倒れてしまうことがあるため注意します。
剪定・切り戻し
つる性の果樹なので基本的に棚栽培にし剪定は落葉後の12月~2月に行います。主枝を数本伸ばし、それに重なる枝などを落とすこと、各枝の重なっているところを間引くように取り除き、脇の枝を短く切り詰めすぎないことに注意します。伸びた先がつる状にまきつくのでごちゃごちゃになりがちですが不要な枝を整理して風通し良く枝が広がるように栽培しましょう。