マルバノキとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- マルバノキ
- 学名
Disanthus cercidifolius
- 和名
- ベニマンサク、丸葉の木
- 科名
- マンサク科
- 属名
- マルバノキ属
- 原産地
- 日本
マルバノキの特徴
マルバノキは、丸みを帯びたハートの形をした葉の落葉低木。マンサクの花に似た赤い花を咲かせるため、ベニマンサクの別名があります。
マルバノキの大きな特徴は、花の開花時期です。葉が出る前、もしくは新芽と同時に花が咲くのが落葉樹の一般的な開花時期ですが、マルバノキの花は、落葉の頃に小さな花が開花します。
若葉や青葉がとても美しいマルバノキですが、秋の紅葉も目を引く美しさです。
1年を通して見どころのある姿で、自然樹形で姿が整い手入れが簡単なため、最近の庭木として好まれ、シンボルツリーとしても人気があります。
マルバノキの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 1.5〜4m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤 |
開花時期 | 11月~12月 |
マルバノキの種類
恵那錦(エナニシキ)
マルバノキの斑入り品種
マルバノキの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 |
マルバノキの栽培環境
日当たり・置き場所
マルバノキは耐陰性があるため、日向から日陰まで様々な場所に植え付けることができます。
日当たりが良い場所の方が赤く紅葉しますが、日陰の葉の色の変化も美しく見ごたえがあります。
極端に強い西日に長時間当たると葉焼けを起こすことがあるため、夏の日差しを考慮した場所に植え付けた方がよいでしょう。
基本的には地植えですが、大きめな鉢なら鉢植えで育てることも可能です。
用土
鉢植えは、市販の培養土でも問題なく育ちます。
地植えは、水はけが良い土を好みます。極端に乾燥すると葉を落とすので、ある程度の水保ちのある土がよいでしょう。
マルバノキの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。ただし、極端に乾燥させると葉を落としてしまうので、地面が乾燥するような日照りが続いた場合は水やりをします。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
自然の循環ができている土ならば、特に与えなくても栽培可能です。生育が思わしくないようなら、寒肥として冬に肥料を施す程度で十分です。
病害虫
特別な病害虫の害はありません。
マルバノキの詳しい育て方
選び方
マルバノキは小さいものは3号ポット苗サイズから流通しています。ポット苗を購入したら、初年度は鉢で育てて、植え替えをしながら大きくしてから地に下ろします。
最初から庭木として植栽したいなら、ある程度生長した苗木を購入しましょう。マルバノキは単幹と株立ちの状態で出回っています。樹形の個体差があるので、姿形が好みのものを選びましょう。
植え付け
マルバノキの植え付けは、厳寒期を除く落葉中に行います。
根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱などを添えて保護するのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
混みあった枝や不要な枝以外は、特に剪定しなくても自然に樹形が整います。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
マルバノキは、落葉の頃にえんじに近い赤い小さな花が開花します。
花の付き方がユニークで、二つの花が背中合わせにくっつくように開花します。小さい花で華やかさはありませんが、落葉期に咲くので目を引きます。
夏越し
株が乾燥すると葉を落とすので、夏の株元付近に強い日差しが当たる場合は、マルチングをして乾燥を予防しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。6月~7月の真夏になる前の間が適期です。昨年伸びた枝を利用し、給水させてから挿し木用などの清潔な土に挿し、直射日光の当たらない風通しの良い場所で発根を待ちます。