セアノサス(カリフォルニアライラック)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
セアノサス(カリフォルニアライラック)
学名

Ceanothus

科名
クロウメモドキ科
属名
セアノサス属
原産地
北アメリカ~中央アメリカ

セアノサス(カリフォルニアライラック)の特徴

セアノサスは、別名カリフォルニアライラックとも呼ばれる常緑低木です。春から初夏に茎先にライラックに似た小花が集合した花穂が多数開花します。花には石鹸の香りに例えられるような爽やかな香りがあります。

最も流通しているのは「パシフィックブルー」という青い花が咲く品種ですが、その他にも白やピンクの花を咲かせるものや斑入り品種があります。多くは常緑樹ですが、落葉性の性質のものもあります。また、品種によって樹高が様々で矮性種もあり、葉は小さい葉のタイプと広い葉のタイプがあるため、樹形の見た目は品種によってかなり違います。

北米原産の植物なので高温多湿を嫌います。生長は比較的早く、風通し良く蒸らさないように管理すれば早くからたくさんの花を楽しめる花木です。

セアノサス(カリフォルニアライラック)の詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 1~3m
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 青、白、ピンク
開花時期 4月~6月

セアノサス(カリフォルニアライラック)の種類

パシフィックブルー

最も流通している青花種

パールローズ

ピンクの花。広い葉で落葉性

スノーフリューリー

白花

エルドラド

斑入りの広い葉で淡い青花

マリーサイモン

淡いピンクの花。広い葉で落葉性

ヘンリーデスフォッセ

濃青花で広い葉

セアノサス(カリフォルニアライラック)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
剪定

セアノサス(カリフォルニアライラック)の栽培環境

日当たり・置き場所

セアノサス(カリフォルニアライラック)は、日当たりと風通しの良い場所を好みます。真夏に強い日差しが長時間当たる場所への植栽は避けましょう。

関東地方以西の太平洋側なら地植えでの栽培も可能です。霜が毎日降りるような寒冷地は鉢植え栽培にし、冬は軒下または室内管理が適当です。

用土

水はけが良い土が適しています。鉢植えの場合は、花木用の培養土で問題なく育ちます。

セアノサス(カリフォルニアライラック)の育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

多肥の必要はありません。

地植えの場合は、追肥はほとんど必要ない場合もあります。花つきや葉の色の様子を見て、花の開花後、緩効性肥料を施しましょう。

鉢植えは、花の後のお礼肥えと秋に緩効性肥料を施しましょう。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

セアノサス(カリフォルニアライラック)の詳しい育て方

選び方

樹高のバランスが良く、葉がきれいな色で密についている鉢を選びましょう。

セアノサス(カリフォルニアライラック)は、たくさんの品種があります。品種によって、花の色、葉の大きさ、斑入り種、常緑と落葉種、最終樹高などが違うので、育てる環境に合わせて好みの品種を選びましょう。どれも鉢植え栽培が可能です。

同じセアノサス(カリフォルニアライラック)でも葉が小さいタイプと葉が広いタイプがあり、両者では樹形の雰囲気が違います。剪定しながらコンパクトに楽しみたい場合は小さい葉のタイプ、自然樹形でナチュラルな雰囲気を楽しみたいなら広い葉の品種が適しています。

植え付け

春と秋が植え付け適時です。根鉢のサイズの2~3倍の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えると安定します。

鉢植えは、今の鉢より1~2回り大きな鉢に植え替えましょう。

剪定・切り戻し

基本的な剪定は開花直後に行いましょう。冬に剪定すると花芽を切ってしまうことになります。今年花が咲いた枝を剪定すると、そこから側枝が出て翌年たくさんの花を楽しめます。その他、枯れた枝や混みあった枝は基部から剪定し、風通しを良くしておくと蒸れの防止になります。

コンパクトに仕立てたい場合は、全体の三分の一程度で切り戻し剪定をすると低めの株に仕立てることができます。極端に切り詰めると枯れこむことがあるので注意しましょう。コンパクト仕立てに適しているのは、葉が小さいタイプです。

植え替え・鉢替え

鉢植えは1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。春と秋が植え替え適時です。

春から初夏にかけて開花します。

夏越し

高温多湿を嫌います。強い日差しに当たるとストレスで葉を落とすことがあります。また、梅雨や長雨の時期に土が過湿にならないように注意しましょう。

真夏の気温と日差しが厳しい地域の鉢植えは、明るめの半日陰程度の場所に移動するなどの工夫をしましょう。

冬越し

耐寒性は-5℃~-10℃程度で、常緑性と落葉性の品種があります。

関東以西の太平洋側ならば戸外で越冬可能です。株元にマルチングをして寒さ除けをしましょう。

霜が毎日降りる地域や寒冷地では、鉢植え管理で室内に取り込み、晴れた昼間は株を太陽に当てましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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