ジャーマンカモミールとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ジャーマンカモミール
- 学名
Matricaria chamomilla
- 英名
- German chamomile
- 和名
- カミツレ
- 科名
- キク科
- 属名
- シカギク属
- 原産地
- アジア、ヨーロッパ
ジャーマンカモミールの特徴
ジャーマンカモミールは、地中海沿岸原産のキク科の一年草で、ヨーロッパでは昔から民間薬として使われてきたハーブのひとつです。カモミールとしていくつかの種類がありますが、ハーブティーとして使われるのはジャーマンカモミールが一般的です。
春から初夏にかけて白い小花を咲かせ、地植えにするとこぼれ種で増えていくほど性質は丈夫です。香りは青りんごに例えられることもあるように、爽やかさと甘さの感じられる香りで、古くからお茶やアロマテラピー、薬用などに使われてきました。香りがするのは花で、葉は香りがしません。
ジャーマンカモミールの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 30~60cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白 |
開花時期 | 3月~6月 |
ジャーマンカモミールの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
ジャーマンカモミールの栽培環境
日当たり・置き場所
ジャーマンカモミールは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけの良い土壌を好みます。鉢植えのカモミールは市販のハーブ専用培養土で栽培可能です。
ジャーマンカモミールの育て方のポイント
日常の管理
風通し良く、乾燥気味の状態を好みます。株元を蒸らさないように管理しましょう。
水やり
土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと与えましょう。ジャーマンカモミールは蒸れに弱いため、乾燥気味に管理します。
肥料
ジャーマンカモミールは多肥を嫌います。
地植えの場合は、肥えた土なら無肥料でも育ちます。鉢植えは元肥を入れて植え付け、その後の追肥は、花がたくさん咲きだしたら少なめに与える程度で十分です。最近の市販の培養土は元肥入りのものも多くあるので、植え付け時に確認しましょう。窒素過多はアブラムシ発生の原因となります。
病害虫
株と株の間をつめて植えすぎると、蒸れて病害虫が発生しやすくなります。蒸れには弱いので、茎を適度に間引き、風通し良く管理しましょう。
窒素過多はアブラムシ発生の原因となります。肥料の与えすぎに注意しましょう。
ジャーマンカモミールの詳しい育て方
選び方
葉の色が株元まできれいな緑色をしていて、茎がしっかりとしている苗を選びましょう。苗の時点でたくさんの花が開花して花茎が伸びているものより、未開花の下葉のみのジャーマンカモミールを選び、早めに植え付けた方が、シーズン中、たくさんの花を楽しむことができます。
種まき
ジャーマンカモミールはこぼれ種でも増えるほどなので、種からも簡単に育てることができます。直まきか箱にまいてポットに移植して育苗するとよいでしょう。ポットにまいて良い芽を残して育苗する方法だと、移植の手間が省けます。
植え付け
植え付けは、春か秋の暖かい日中に行います。植え付け時に元肥を混ぜ込み、植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。蒸れに弱いため、株間は30cm程度あけましょう。
摘芯(摘心)・摘果
種から育てる場合は、苗の丈が10~15cmくらいになったら摘芯を行うと、茎数の多い苗になり、たくさんの花を楽しめます。
花
ジャーマンカモミールは、春から初夏に香りの良い白い花を咲かせます。終わった花がらは、こまめに摘み取った方がたくさんの花を楽しむことができます。
収穫
収穫は午前中の時間帯にするようにします。
お茶として使うのは一般的には花の部分です。花後2~3日して、黄色い部分が盛り上がり、花びらが反り返る前が収穫のタイミングです。
フレッシュでもドライでもお茶として楽しめます。飲みきれない場合は、天日干しで完全に乾燥し、食品用乾燥材を入れて保存しましょう。
夏越し
地域によっても開花期に差がありますが、ジャーマンカモミールは主に梅雨前くらいまでの一年草のため、夏越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。ジャーマンカモミールは、環境にあえば、こぼれ種でも発芽するほど性質は強いハーブです。