オレンジバームとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オレンジバーム
- 学名
Melissa officinalis ‘Mandarina’
- 英名
- Orange balm
- 科名
- シソ科
- 属名
- コウスイハッカ属
オレンジバームの特徴
オレンジバームは、レモンバームからの選抜種で、全草にオレンジの香りがするハーブです。レモンバーム同様、生育旺盛で一株で大きな株になり、たくさんの葉を収穫できます。
葉は、ハーブティーやハーブウォータ、料理や飲み物、調味料の香りづけに利用されます。葉を利用するハーブの中には乾燥保存がきくものもありますが、レモンバームやオレンジバームは乾燥させると香りが飛んでしまうため、フレッシュハーブとして利用するのが一般的です。
オレンジバームの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 30cm~40cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 6月~7月 |
オレンジバームの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 |
オレンジバームの栽培環境
日当たり・置き場所
オレンジバームは、日当たりと風通しの良い場所を好みますが、半日陰程度までなら栽培可能です。光が足りないと徒長したり弱ります。強すぎる光は葉焼けの原因になりますので気を付けましょう。
用土
保水性の良い土が適していますが、性質はかなり強健なので、用土にそれほどこだわらなくても栽培可能です。
鉢植えの場合は、市販のハーブ用や野菜用の土で問題なく育ちます。
オレンジバームの育て方のポイント
水やり
極度の乾燥には弱いので、水切れには注意しましょう。水切れすると、葉が黄色くなったり株が傷む原因になります。
地植えのオレンジバームは、根付いてからの水やりは必要ありません。
鉢植えのオレンジバームは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
肥料不足のオレンジバームは、葉が黄色くなったり小さくなる原因になります。また香りも弱くなることがあります。
春と秋に緩効性肥料を与え、切り戻しのタイミングで液体肥料を与えるとよいでしょう。
病害虫
乾燥が続くとハダニにやられることがあります。こまめに葉裏もチェックしましょう。食害された葉は摘み取ったり、全体的に切り戻します。
株が蒸れると病害虫の原因となるので、こまめに切り戻しをして風通しの良い株に仕立てましょう。
オレンジバームの詳しい育て方
選び方
主に苗で購入するのが一般的です。オレンジバームやオレンジバーム・マンダリナの名で流通しています。葉っぱが生き生きとした緑色で、徒長していない株を選びましょう。
植え付け
オレンジバームは、地植えでも鉢植えでも栽培可能です。生育旺盛なので、複数の株を植え付ける場合は、株間は余裕をもってあけて植え付けましょう。
摘芯(摘心)・摘果
春の芽吹き後、摘芯をしておくと、枝分かれしてたくさんの葉を収穫することができます。
剪定・切り戻し
定期的に株を全体的に切り戻しておくと、そこから枝分かれして新しい葉が出て、シーズン中にたくさんの葉を収穫することができます。また、切り戻しは梅雨や猛暑の間の株の蒸れ対策にもなります。
植え替え・鉢替え
植え替えは、真夏を避けた春や秋に行います。根詰まりした鉢は、生長が止まり香りも弱くなるので、一年に一回は一回り大きな鉢に植えかえるか、大きくしたくない場合は株分けを行います。植えつけ後は、鉢底から水が出るくらいたっぷりと水を与えましょう。
花
夏に白い花が開花します。花が咲くと株が弱ることから、葉を収穫するために育てる場合は、開花前に切り戻しをして花を咲かせないで育てましょう。
収穫
葉はハーブティーやハーブウォーターなどに利用できます。オレンジバームはドライにすると香りが飛んでしまうため、フレッシュハーブとして利用するのが一般的です。
夏越し
特別な夏越しは必要はありませんが、鉢植えのオレンジバームは乾燥には弱いので、真夏の水切れに注意しましょう。
冬越し
オレンジバームは寒さに強く、関東以南の地域では防寒対策はほとんど必要ありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
オレンジバームは種まきか挿し木で増やすことができます。
挿し木は元気でしっかりした茎を数節つけてカットし、水に挿す部分の下葉を取り除きます。発根したら、清潔な土に植えつけ、しばらくは半日陰で管理し、新しい葉が出てきたら生育に適した日当たりの良い環境に移動させましょう。