ホワイトセージとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ホワイトセージ
- 学名
Salvia apiana
- 英名
- White sage、Bee sage
- 科名
- シソ科
- 属名
- サルビア属
- 原産地
- 米国南部、メキシコ
ホワイトセージの特徴
ホワイトセージは、カリフォルニア原産のシソ科の常緑低木。茎や葉など全草が白っぽく見えることからホワイトセージと呼ばれています。葉は楕円形で、両面に細かな毛が生えています。葉には油分があり、こするとセージの香りを一層強くしたような香りがあります。初夏に茎先に白や薄紫色の穂状の花が開花し、ミツバチにとっては蜜源植物になることから、英名でBee sageとも呼ばれています。
古くからネイティブアメリカンの生活の中では、民間療法や食用、宗教儀式や祈祷の中で使われるなど、生活や儀式と密接につながりのあるハーブです。現在もホワイトセージを焚くことによって出る煙をくゆらせることで、空間を浄化したり邪気払い効果を目的に使われています。
ホワイトセージの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 50~200cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、淡紫 |
開花時期 | 5月~6月 |
ホワイトセージの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 |
ホワイトセージの栽培環境
日当たり・置き場所
ホワイトセージは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけの良い土が適しています。
鉢植えは、草花用培養土もしくはハーブ用の培養土で問題なく育ちます。
ホワイトセージの育て方のポイント
日常の管理
株元付近が蒸れると、葉が黄色くなることがあります。黄色くなった葉や傷んだ葉はこまめに摘み取り、風通しの良い状態に維持しましょう。
水やり
ホワイトセージは、高温多湿を嫌い、乾燥気味を好みます。
地植えは、根付いてからの水やりは降雨にまかせて問題ありません。ただし、雨が降らず土が割れるように乾燥した場合は、朝にたっぷりと水をやりましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料
やせ地でも育つため、地植えはほぼ不要です。肥料を与えすぎると弱ったり、香りが弱くなることがあります。
鉢植えは、生育の状況を見ながら、春と秋に緩効性肥料を少なめに与える程度で十分です。
病害虫
目立った病害虫の害はありませんが、新芽にアブラムシがつくことがあります。
ホワイトセージの詳しい育て方
選び方
茎が太く株がぐらついていない、葉色がきれいなものを選びましょう。
種まき
種まき適期は、3月~4月か9月~10月です。ポットに種をまき、良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けます。
植え付け
春か秋が植え付け適期です。
剪定をしながら草丈を低く維持することも可能ですが、地植えにすると2m近くまで生長します。横張りも50cm以上になるので、隣の植物との間隔は余裕をもって植え付けましょう。3号ポット苗で購入したものは、まずは鉢植えで管理し、少しずつ鉢を大きくしてから地に下ろしたほうがよいでしょう。
やや高地の乾燥した土地に自生する植物なので、日本のような高温多湿の気候や梅雨時の蒸れは好まないため、雨が降ってぬかるむような場所への植え付けは避けます。
剪定・切り戻し
背が高くなるので、切り戻しを行い、栽培する場所に応じて樹高を管理するとよいでしょう。また、蒸れに弱いので、風通しを良くするために混み合った茎は間引きます。
花
環境に合うと初夏に穂状の花が開花します。頂点の花まで開花が終わったら摘み取りましょう。
収穫
葉茎は切り花やドライフラワーとして利用できます。
浄化用など燃やして使う場合は、乾燥させたものを使用するのが一般的です。
スマッジスティック
ホワイトセージは、スマッジスティックの材料としてよく使われます。
▼スマッジスティックと聖なる樹「パロサント」とは?
夏越し
高温多湿に弱いため、梅雨や長雨の時期に蒸らさないように注意しましょう。
冬越し
耐寒性がそれほど強くないため、寒冷地では掘り起こして日当たりの良い室内で管理しましょう。
温暖地では、毎日霜が降りないような場所なら露地で栽培可能です。ただし、購入した初年度の冬は環境に慣れていないため、夜間の温度が下がりそうな日は室内に取り込むなどの工夫をするとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種と挿し木で増やすことができます。