レモンマートルとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
レモンマートル
学名

Backhousia citriodora

英名
Lemon myrtle
和名
レモンマートル
科名
フトモモ科
属名
バクホウシア属
原産地
オーストラリア

レモンマートルの特徴

レモンマートルは、オーストラリアのクイーンズランド州の海岸沿いやブリスベンからケアンズにかけての亜熱帯性地域に自生する常緑低木です。自生地では3mから大きいもので10m以上になります。6月~7月頃に1本の花茎から白からクリーム色の小さな花を多数開花させ、現地では満開になるとクリーム色の花で木全体が覆われるほどです。

レモンマートルは、レモンよりもシトラールの成分が多く、葉からは強い清涼感のある香りがします。オーストラリアの先住民のアボリジニは、古来から料理や抗菌作用があるため薬草として利用してきました。

レモンマートルの葉は、お茶や料理、デザートへの香り付けに使われています。また、メディカルハーブとしてアロマテラピーでも人気のあるハーブのひとつです。香りが良く抗菌作用があることから、化粧品類の香料としても使われています。

レモンマートルの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 ~3m程度
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
花色
開花時期 6月~7月頃

レモンマートルの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
剪定
肥料
開花

レモンマートルの栽培環境

日当たり・置き場所

レモンマートルは、日当たりと風通しの良い環境を好みます。

オーストラリア原産の植物のため暑さには強いですが、耐寒性はさほどありません。

用土

あまり土質は選ばないので市販の花用の培養土で問題なく育ちます。自分で配合する場合は赤玉土、腐葉土、パーライトを配合しましょう。

レモンマートルの育て方のポイント

水やり

地植えのレモンマートルは、根付いてからの水やりの必要はありません。

鉢植えのレモンマートルは、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。多湿に弱いので水のやりすぎに注意しましょう。

肥料

春と秋に緩効性肥料を施しましょう。

病害虫

病気は葉に抗菌成分があるためか、ほとんど被害がありません。

害虫はコガネムシの幼虫やカイガラムシなどがあります。カイガラムシは風通しの良い場所で栽培するのが防ぐポイントです。

レモンマートルの詳しい育て方

選び方

株元の葉が落ちていないもの、葉色が良いものを選びましょう。購入後すぐに強い直射日光に当てると葉焼けすることがあるので注意しましょう。

植え付け

日当たりが良く、腐植質に飛んだ水はけの良い場所に植え付けます。強風にあたると新芽が傷むことがあります。

3号ポットで売られているレモンマートを、いきなり地に植え付けても根付く可能性が低いです。数年間鉢植えで育て、少しずつ鉢を大きくし、ある程度立派な株に生長した初夏に庭に植え付けると根付く可能性が高くなります。

剪定・切り戻し

5月~10月頃までは軽い剪定には耐えます。強剪定をする場合は花後に行います。大きくしたくない場合は高さをとめて込み入った部分を間引くようにして、できるだけ自然樹形を生かしましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えのレモンマートルは、鉢が根でいっぱいになったら初夏に一回り大きな鉢に植え替えましょう。

レモンマートルは、初夏から夏にかけて粒々したつぼみがはじけるように白い花が開花します。

収穫

レモンマートルの葉を収穫したら、まずは水で汚れを洗い落とし、ざるなどに重ならないように置いて直射日光に当たらないようにして、風通しの良いところで、葉がカサカサになるまで乾燥させます。水分が完全に抜けないとかびる原因があるので注意しましょう。

乾燥した葉はそのままでも保存できますが、フードプロセッサーで細かくすると使いやすいでしょう。密閉容器に入れて保管します。

お茶やお菓子などに利用できます。

夏越し

レモンマートルは、暑さと乾燥には強いですが、高温多湿が苦手です。乾燥気味に育てるのがポイントです。

冬越し

レモンマートルはオーストラリア原産のため、寒いのが苦手です。暖地以外では冬は室内で育てましょう。特に若い苗のうちは寒さでやられる傾向があります。ただし、太陽の光は必要なので、昼間によく日の当たる場所で管理しましょう。

他のハーブだとレモンバーベナと同じくらいの耐寒性です。春の芽吹きも遅いので寒さで枯れたと判断するのは5月中旬以降が無難です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

レモンマートルは、挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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