マユハケオモト(ハエマンサス)の育て方|植物図鑑

植物名
マユハケオモト(ハエマンサス)
学名

Haemanthus albiflos

英名
white blood lily
和名
眉刷毛万年青
別名・流通名
ハエマンサス
科名
ヒガンバナ科
属名
マユハケオモト属
原産地
南アフリカ

マユハケオモト(ハエマンサス)の特徴

オモトという名前が付いているため、引っ越し等で贈られる万年青の仲間と思うかもしれませんが、マユハケオモトはヒガンバナ科・マユハケオモト属で、万年青(キジカクシ科・オモト属)とは違う種類の植物です。マユハケオモトは南アフリカから熱帯アフリカに分布している球根植物で、その種類は60種程あります。マユハケオモトは冬生育タイプ(夏期休眠性)と夏生育タイプ(冬季休眠性)の大きく2つに分かれます。

冬生育タイプは葉が分厚く品種によって、夏に葉をつけたまま休眠するタイプと落葉してから休眠するタイプに分かれ、いずれも9~11月に花を咲かせます。夏生育タイプは葉が薄く冬に葉をつけたまま休眠するタイプと落葉して休眠するタイプに分かれ、6~8月に開花し、葉をつけたまま休眠するタイプと落葉してから休眠するタイプがあります。どちらのタイプも葉が出ている期間に球根を生長させ、大きく育った球根は大きな花を咲かせます。

 

マユハケオモト(ハエマンサス)の詳細情報

園芸分類 観葉植物
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 あり
花色 白、赤、ピンク
開花時期 6~11月

マユハケオモト(ハエマンサス)の栽培環境

日当たり・置き場所

日光
マユハケオモトは日光をとても好むためなるべく日当たりのいい場所に置いて下さい。冬場室内に取り込む場合もなるべく日光が当たる場所に置いて下さい。夏場の直射日光は苦手な為、真夏は明るい影へ置いてあげましょう。

温度

低温に強いという訳ではないので、5℃以下にならない様に気をつけましょう。
ベランダ等で育てられている方は、外の気温が5℃ぐらいから室内に取り込んで下さい。
気温が10℃前後になると成長が緩慢になります。

用土

マユハケオモト は水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。
そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。
自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。

マユハケオモト(ハエマンサス)の育て方のポイント

水やり

マユハケオモトは気温が高くなると休眠するので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。
【気温が低くなり動き出したとき】
主に秋~冬の成長期では土が完全に乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。

【気温が高くなり休眠しはじめたとき】
マユハケオモトは気温が高くなってくると成長が緩慢になってきます。そのため、水をあまり必要としなくなるので、断水します。
マユハケオモトを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。

【葉水】
葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、毎日1回は霧吹きなどでするようにしましょう。
マユハケオモトは葉にホコリが積もりやすいので、葉水のときに濡らしたティッシュペーパーか、ハンディモップを使って拭いて下さい。

肥料

基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。
休眠期は成長しないため施肥は行わないようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。

【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがマユハケオモトの中に侵入し、病気を発症させます。
また、小さな株は発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。

【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。

【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、小さい株の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。

【ダンゴムシ】
柔らかい花芽や新葉、根、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにマユハケオモトを置いている場合は注意が必要です。

【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。

マユハケオモト(ハエマンサス)の詳しい育て方

選び方

マユハケオモトを買う時は必ず病害虫に注意してください。
ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々マユハケオモトが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。

植え付け

植え付けは8月~9月の暖かい時期に行うのがおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。
根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

植え替え・鉢替え

マユハケオモトは環境にもよりますが1~2年に1度植え替えをする必要があります。
水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。
植え替え時期は8~9月頃が最適です。

白く丸い刷毛のような花を咲かせます。

夏越し

葉が落ちていない場合はなるべく日光に当てるようにしますが、休眠状態となっているため軒下などの半日陰に移動させてください。

冬越し

霜さえ降りなければ屋外で越冬することが出来ます。成長期に入るため土が完全に乾燥してから昼間に水を与えるようにします。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

マユハケオモトは比較的よく分球するため株分けで増やすのが一般的です。実生で増やすことも出来ますが開花サイズになるまで数年かかります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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