フィカス・ベンジャミンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フィカス・ベンジャミン
学名

Ficus benjamina

英名
Benjamin
和名
シダレガジュマル
別名・流通名
ベンジャミンゴムの木
科名
クワ科
属名
フィカス属
原産地
インド~東南アジア

フィカス・ベンジャミンの特徴

フィカス・ベンジャミンは代表的な観葉植物の一種で、インテリアグリーンの定番として扱われています。ガジュマルに似たような光沢のある葉を茂らせ、幹を三つ編みにしたような仕立て方や、らせん状に曲げられたものなど仕立て方にバリエーションがあるのもインテリアグリーンとしてフィカス・ベンジャミンが重宝されている理由の一つです。

また、癖のないシンプルな見た目であるためどのような場所でも馴染みやすく、置きやすい観葉植物です。

フィカス・ベンジャミンの詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 30cm~2m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 普通

ゴムの木類の樹液

過剰に心配する必要はありませんが、インドゴムノキを始めとしたゴムの木類の樹液には少々注意が必要です。ゴムの木類の樹液は乳白色をしている、いわゆる乳液ですが、実は皮膚に直接触れてしまうと体質によっては皮膚が炎症などを起こしてしまうことがあるようです。

そのため、ラテックスアレルギーの方はもちろんのこと、特に何の異常も見られない方もゴムの木類の剪定などを行う場合はできるだけ手袋などを使用し、樹液が皮膚に直接付着しないようにした方がよいでしょう。また、ゴムの木類の樹液は服などに付着すると中々落ちないそうなので、エプロンなどもあると安心だと思います。

 

フィカス・ベンジャミンの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料

フィカス・ベンジャミンの栽培環境

日当たり・置き場所

フィカス・ベンジャミンは日当たりを好む植物なので、窓辺などの日当たりの良い場所か、屋外の明るい日陰のような場所に置くようにしましょう。夏に直射日光の当たる場所に置いてしまうと葉焼けを起こすことがあるため、窓辺に置くときはレースカーテン越しの日光が当たるようにするとよいでしょう。

用土

フィカス・ベンジャミンは高温多湿を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。そのため、できるだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。

市販の観葉植物用の土がフィカス・ベンジャミンに適しています。

自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことができます。

フィカス・ベンジャミンの育て方のポイント

水やり

フィカス・ベンジャミンは土の表面が乾燥したら水やりをするようにします。暖かい屋内であれば冬でも生長を続けるため、通常の生長期と同じように水やりを行いましょう。もし葉を落として休眠状態になっているようであれば春の暖かくなる時期まで水やりは控えるようにしましょう。

肥料

基本的に肥料は無くてもよいのですが、与えた方が生長がはやくなります。冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

フィカス・ベンジャミンはハダニアブラムシカイガラムシに気を付けましょう。水やりの時に葉水を同時に行うとハダニなどの発生を予防することができます。

病害虫を予防するにはフィカス・ベンジャミンを健康に育てることが一番です。日当たりと風通しの良い場所で健康的な株になるように育てましょう。

フィカス・ベンジャミンの詳しい育て方

選び方

フィカス・ベンジャミンを買う時は必ず病害虫に注意してください。ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々フィカス・ベンジャミンが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。仕立て方やサイズが多種類ありますので、置き場所や好みに合わせましょう。葉の色と艶がよく、生き生きしている株を選ぶのがポイント。黄色っぽくなっている葉のあるものはNGです。

植え付け

フィカス・ベンジャミンの植え付けは5月~6月の暖かい時期に行ってください。挿し木(茎伏せ)は湿度の高い6月頃がおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

剪定・切り戻し

フィカス・ベンジャミンは春~秋が生長期にあたるので、春~秋の間に剪定します。古くなってきた葉や邪魔な葉は思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。

また、フィカス・ベンジャミンは樹形が崩れやすいので定期的に剪定をしてください。フィカス・ベンジャミンを始めとしたフィカス属の樹液には人体にあまり良くない成分が含まれており、触れてしまうと体質によっては皮膚がかぶれてしまうことがあります。そのため、グローブやゴム手袋などをして触れないようにしてください。また、触れてしまった場合は流水でよく流してください。

植え替え・鉢替え

フィカス・ベンジャミンは植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。

そのため、フィカス・ベンジャミンを育てている環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。植え替え時期は5~6月頃が最適です。

夏越し

フィカス・ベンジャミンが葉焼けを起こした場合は30~50%程度の遮光をすると防止することができます。

水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。午前中に行うと暑くなり根が傷むことがあります。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に1度のペースで行うと夏バテを防止できます。

冬越し

フィカス・ベンジャミンは寒さに弱いため、気温が低くなり、生長が緩慢になってきたら暖かい室内などに移動させるとよいでしょう。霜に当てないように気を付けましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

フィカス・ベンジャミンは挿し木で殖やすことができます。茎を先端から10cmほどの長さに切り、下の葉を取ります。切り口から出てくる白っぽいの樹液は固まると発根しづらくなりますので、よく洗い流しましょう。

水に挿して、約2~4時間後に赤玉土の小粒やさし芽用の土の入っている鉢に挿します。乾かさないように管理し、その後発根したら鉢やポットに植え替えます。また、乾燥に霧吹きで葉に水をかけてやると元気になります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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