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ユッカ(青年の木)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ユッカ(青年の木)
学名

Yucca gigantea
Syn. Yucca elephantipes var. gigantea

和名
青年の木
科名
リュウゼツラン科
属名
イトラン属
原産地
中央アメリカ

ユッカ(青年の木)の特徴

ユッカ(青年の木)は中央アメリカ原産の観葉植物です。最初にユッカ(青年の木)を輸入したのは、愛知県渥美半島のナーセリーだと言われており、長い間親しまれている人気の種類です。また、贈答品として用いられることもあります。

一般的にユッカ(青年の木)の名前で流通しているものはユッカ・ギガンティアという種類です。ユッカ・ギガンティアはかつてユッカ・エレファンティペスと呼ばれており、今でもギガンティアよりエレファンティペスの方が認知度が高いです。なお、ユッカ・エレファンティペスの由来は幹が象のように太くなるからと言われています。

ユッカ(青年の木)の詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 20cm~2m程度
耐寒性 普通
耐暑性 強い
耐陰性 弱い
花色

ユッカの豆知識

原産地では5~6mもの大木となります。日本でも地植えなどにしてほうっておくと環境が合えば3~4mくらいにはなります。

 

ユッカ(青年の木)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料

ユッカ(青年の木)の栽培環境

日当たり・置き場所

屋外

ユッカ(青年の木)は耐陰性が弱いため暖かい季節は出来るだけ屋外の日当たりの良い場所で育てるようにします。午前中直射日光の当たる場所か寒冷紗などで弱めの遮光をした風通しの良い場所に置きましょう。葉焼けをするようであれば遮光率を高くします。

室内

ユッカ(青年の木)は耐陰性が弱いため通年室内で育てるのは難しいです。室内で育てるのは気温が低い冬だけにし、それ以外は屋外で育てるようにしましょう。もしくは週の2~3日ほどユッカ(青年の木)を外に出して日光浴をさせます。

また、ユッカ(青年の木)にエアコンの風などが直接当たってしまうと枯れてしまうことがあるため、エアコンの風が当たらない風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。

温度

ユッカ(青年の木)は温暖な地域であれば屋外で越冬しますが、基本的に日本の寒さには耐えられないため冬越しは室内で行います。暑さには強いです。

用土

ユッカ(青年の木)は水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。

ユッカ(青年の木)の育て方のポイント

水やり

ユッカ(青年の木)が生長している間は土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをするようにします。気温が低い冬など、ユッカ(青年の木)の生長が止まったら水やりを控え、一週間に12回程度水やりをするようにしましょう。

ユッカ(青年の木)を地植えして根がしっかりと張っている場合は、真夏などで晴天が続いた時以外は水やりはしなくても大丈夫です。冬場は断水気味にして管理します。

また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。葉水をする時はユッカ(青年の木)の葉裏にもしっかりと水をかけましょう。

肥料

ユッカ(青年の木)は冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。

肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

ハダニアブラムシカイガラムシ、に注意しましょう。特に屋外では害虫の被害に遭いやすいのでよく観察することが大切です。

ユッカ(青年の木)の詳しい育て方

選び方

ユッカ(青年の木)を選ぶときは幹がしっかりしていて、葉の色つやが良いものを選びましょう。また、病害虫が発生していないかもチェックします。

植え付け

ユッカ(青年の木)の植え付けは5月~9月の暖かい時期に行うのがおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

剪定・切り戻し

ユッカ(青年の木)の脇芽の付け根を、スプーンでえぐったような形になるように切り取ります。その後、挿し木用の用土に植え、明るい日陰で管理します。水は表土を乾かさないように少しづつこまめにあげます。

植え替え・鉢替え

ユッカ(青年の木)は植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。そのため、環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。植え替え時期は5~9月頃が最適です。

株の大きさにもよりますが、ユッカ(青年の木)は白く大きな花を咲かせます。開花条件は分かっておりませんが、一日の寒暖差や株へのストレスなどが関わっているのではないかと言われています。地植えにすると生長もはやく、花を見れる機会が多くなるかもしれません。

夏越し

ユッカ(青年の木)は暑さに強いため、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしましょう。

冬越し

ユッカ(青年の木)は寒さに弱いため肌寒いと感じる季節になったら暖かい室内に移動させましょう。生長が止まったら1週間に1~2回程度水やりをするようにします。日当たりが悪い場所で水やりを多くしてしまうと徒長の原因になるため、室内で冬越しをする場合は水を控えるようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ユッカ青年の木)は株分けと挿し木によって増やすことが出来ます。挿し木で増やす場合は小枝などを切り取り、赤玉土やミズゴケ、ピートモスなどに植え込みます。湿度が高く、常に土が湿っている方が発根しやすいので、梅雨時がおすすめです。

挿し穂を作る場合はユッカ(青年の木)の脇芽の付け根を、スプーンでえぐったような形になるように切り取ります。その後、挿し木用の用土に植え、明るい日陰で管理します。水は表土を乾かさないように少しづつこまめにあげます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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