フィリピンのセブ島のクリスマス!ツリーにあの定番植物を使ってた!?
小野寺葉月
このライターの記事一覧
2018年11月に長野県の山の中からフィリピンのセブ島に拠点を移しました。フィリピンは東京から飛行機で5時間。年間の平均気温が26~28度の南国です。そんな南国フィリピンで迎える初めてのクリスマス。日本のクリスマスに慣れ親しんでいたので、いろいろと新鮮です。写真とともにフィリピンのクリスマスをご紹介します!
目次
ここはフィリピンのセブ島
プルメリアはほとんど一年中咲いているそうです。まずそれが不思議な感覚。
ただいまフィリピンのセブ島に住んでいます。フィリピンはなんと7,109もの島々からなる国。セブ島のあるセブ州はその中で167の島があります。セブ国際空港があるマクタン島もセブ州に含まれます。古くは貿易港として栄え、現在はリゾート地として栄えるセブの町、12月はもちろんクリスマスモードです。そんなセブのクリスマスについて調べてみました。
セブのクリスマス、起源は?
フィリピンはスペインに統治されていた歴史が長く、その結果キリスト教の信仰が非常に多い国だと言われています。ASEAN唯一のキリスト教国です。国民の83%がカトリックで、10%がその他キリスト教、5%がイスラム教です。イスラム教はミンダナオ島に集中しており、ミンダナオ島ではイスラム教が人口の2割ほどを占めています。教会もたくさんあり、日曜日は教会でミサが行われます。たくさんの人たちが参列しています。なんとショッピングモールでも日曜日になるとミサを行っています。
キリスト教国家なのでクリスマスはキリストの生誕祭です。それに加えてとにかく明るく楽しいことが大好きなフィリピンの人たち。パーティが大好きなのでクリスマスパーティーは職場や学校で必ず行われます。
クリスマスの準備は9月から!
セブのクリスマス、準備はなんと9月からスタートします。そしてクリスマスを超え新年1月もそのままクリスマスの飾り付けをしているそう。つまり・・・一年の三分の一以上をクリスマスムードで過ごすことになります。
クリスマスにはボーナス!
フィリピンの人たちにとってクリスマスが特別な理由はもう一つあります。それは13monthという特別給与です。名前の通り1か月分の給与がもらえるんだそうで、なかには1月から楽しみにしている人たちもいるそうです。
セブにサンタクロースは来ない!?
日本のクリスマスでは24日の夜にサンタクロースがやってきてプレゼントを置いていき、25日の朝にプレゼントを開けますよね。ですが、フィリピンでは欲しいものはサンタクロースがプレゼントしてくれるわけではなく、両親がプレゼントしてくれる・・・というのが主流なんだそうです。
フィリピンにもサンタクロースは存在しますが、必ずしもサンタクロースがプレゼントをくれるわけではないんですね。また、クリスマスパーティーが盛んで、必ずその時にプレゼント交換が行われます。学校や職場でも100~150ペソ程度の予算でプレゼント交換があるようです。
星のかたちをしたランタン、パロル
ショッピングモールの中で派手にピカピカ光るライトを売っているのを見つけました。
これは何ですか?と尋ねたところ「Parol(パロル)というライトでクリスマスの時期になると玄関に飾るものなのよ」と教えてくれました。
大きく立体的な星のかたちです。カスピ貝を使って、中に点滅したり明滅するライトが入っています。伝統的なものは中の明かりが電気ではなく蝋燭やオイルランプを使ったものだったようです。
カピス貝はフィリピンの西ビサヤにあるカスピ地方が発祥で、名産地でもあります。カスピ貝を通した光は非常に柔らかく、人工物にはないニュアンスのある光です。一年中玄関に飾りたい、玄関だけとは言わず部屋にも飾りたいぐらいかわいいのです。直径70cm程度のライトで6000ペソ前後でした。(2018年12月現在のレートで約12700円)
ショッピングセンターの入り口にはアーチ状に組んだもみの木からたくさんのパロルが下がっていて、にぎやかです。他にも街中のいたるところに赤、緑、ピンク、青、黄色のカラフルなパロルが下がっています。
クリスマスツリーにモンステラ!?
ショッピングセンターのホームデコール売場に大きなクリスマスツリーが飾ってありました。
ツリーはとにかく派手ですが、ツリーのてっぺんに星は飾らないようです。
よく見るとビカクシダのような葉も見えます。そしてなぜか果物が飾られていました。
ラメでコーティングされたぶどう。なぜぶどうなんでしょう?ぶどうはイエスキリストが生命の木として自らに例えた木でもあり、キリスト教美術のなかでしばしば登場するモチーフなのだそうです。クリスマスはキリストの生誕祭ですから、キリストを象徴する果実として飾られているのでしょうか?
細目のシダ。シダの種類が多いのですが、今年のトレンドなのか伝統的なものなのか・・・
ベースのツリーはパープルなのですが、そこに日本でもよく見るボールの飾りに加えて、シダ植物と思われる葉がデコレーションされています。ツリーがもはやあまり見えませんね。。。
見慣れてくるとこれはこれでアリだな・・・と思えてきました。順応が早い小野寺です。写真を撮影している時は全く気が付かなかったのですが、写真右上に映っているのはおそらくビカクシダ系の葉でしょうか。
さてこれはヤツデ・・・でしょうか・・・しかしツルがある感じがするので別の植物かもしれません。
どうやらモンステラのようです。1つだいたい350円~450円のものが多かったです。
シュロでしょうか?ヤシかな?「クリスマスツリーに葉を飾る」というのがとにかく新鮮!
やはりベースのツリーが隠れるほど飾りつけをするというのがスタンダードなのでしょうか。白いツリーにピンクとブルーで統一したラメの飾りと、ドーナツやカップケーキのお菓子が飾ってあります。
落ちそうなシュロモチーフとドーナツモチーフ。
他に定番の飾りとしてポインセチアのモチーフがありました。ポインセチアもまたさまざまな色味で、葉の飾りとともにたくさん付けるのがポイントのようです。
クリスマスパーティーにかかせないのは〇〇の丸焼き!
食べるのが大好きなフィリピン人。いつでも何かを食べていたいようで、道路沿いにもたくさんスナック菓子を売っているお店が並び、渋滞中に水やお菓子を売りに来るお兄さんたちもたくさんいます。
余談ですがセブは車社会なので渋滞が非常に多く、特にクリスマス前の時期はクリスマスプレゼントを買う人、クリスマスムードを味わいたい人たちで大渋滞です。
そんなフィリピンのパーティでかかせないごちそうと言えばこれ!
レチョンバブイ!!!そう、豚の丸焼きです。
「ハジュキッ(ハヅキは発音が難しいようです)!クリスマスパーティーにはご馳走があるわよ・・・なんと・・・!?レチョンバブイイイ!ハジュキ、レチョンバブイは好き?好き!?ああ~楽しみねえ~!!!」こちらが少しびっくりしてしまうような勢いで教えてくれました。教えてくれたフィリピンの友人が特別なわけではないようです。
フィリピンで家族のお祝いやクリスマスのパーティーで必ず食べるレチョンバブイ。クリスマス時期でなくても食べることはできるので、フィリピンに来たらぜひチャレンジしてみてくださいね。
お祭り大好きフィリピンのクリスマス。植物の取り入れ方がとても面白いですよね。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「フィリピンのセブ島のクリスマス!ツリーにあの定番植物を使ってた!?」の記事をみんなにも教えてあげよう♪