仲良し夫婦のイタズラ!オンブバッタの被害と対策方法
LOVEGREEN編集部
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虫取り網とカゴを持ちながら、原っぱを走り回った 遠い記憶は、夏休みの素敵な思い出ですね。虫とりは、昔ながらの夏の外遊びとして、今も変わらず子供たちを夢中にさせます。
バッタも草むらでよく追いかけました。なかでも重なり合ったオンブバッタは、2匹一気に捕獲できるので、獲った喜びも2倍になるほど、嬉しい記憶があります。
しかし、大人になり植物を育てていると葉を食害するオンブバッタを見つけたら迷わず駆除したくなります。子供には嬉しいけれど、大人にとっては厄介なオンブバッタの被害と対策についてご紹介します。
目次
オンブバッタの葉の被害
この葉物野菜は、家庭菜園で育てている「スイスチャード」です。茎の色がカラフルなので、とてもお洒落な野菜として人気があります。スイスチャードの葉が小さいうちはサラダなどの生食で、葉が大きくなったらほうれん草のように茹でたり、炒めたりして食べることができる、真夏に収穫できる葉物野菜です。
そのスイスチャードの葉が、こんなにもボロボロにされてしましました。見るも無残な食害です。
オンブバッタの発見ポイント
どのような被害のポイントに注目すれば、オンブバッタの被害だと分かるのでしょうか。
・葉の表側から食害されている。
・大きく生長した葉は食べられているが、新芽のような小さい葉は食害されていない。
以上のことから、このスイスチャードはオンブバッタの仕業であると考えられます。
大発生すると葉がボロボロになるほど食べられてしまいますが、生長点である新芽を食べたりしないため、オンブバッタが植物の息の根を止めることはありません。そのため、食害されるのは悔しいけれど、何だか憎めないオンブバッタなのです。
オンブバッタとは
オンブバッタはバッタ目オンブバッタ科で、頭の先が尖がった形をしています。
メスの方が体は大きく、4~5cm程の大きさです。オスは一回り小さい3cm前後の大きさ。
体色は、緑色型のものと茶色型のものがいます。これは、作物の上、または枯草の上で、体を隠蔽(いんぺい)するために環境に順応しているようです。
交尾をするときにメスの上にオスがのる姿から、オンブバッタの名前がつきました。実際には交尾以外にもおんぶしていることが多いので、仲睦まじいバッタの夫婦です。
メスがオスをオンブする以外にも、フンを後ろ足で蹴り飛ばすようなしぐさをするため、観察しがいのある昆虫です。
5~6月のオンブバッタ
卵から孵化(ふか)して、若齢幼虫が葉の食害を始めます。この時期の葉の被害は小さいため、深刻は食害には至りません。
8~9月のオンブバッタに要注意!
オンブバッタの成虫の食欲旺盛時期です。この時期の成虫たちは食害するだけでなく、卵を産み付けますので、来年の被害も食い止めなければなりません。
オンブバッタの対策
葉を食害をするのはオンブバッタの成虫と幼虫です。どちらも見つけ次第駆除する他に対策はありません。
殺虫剤
薬剤は、オンブバッタ専用のものはないために、「ある程度の効果がある」という認識で使用しましょう。
薬剤の使用上の注意に、「使用できる主な植物」が記載されていますので、よく読んでお使いください。
オンブバッタを寄せ付けない対策
オンブバッタは草むらに生息するために、畑の外側に草むらがあると大発生しやすい傾向があります。家庭菜園でも雑草が生い茂っているところは、この機会に綺麗に除草してお庭をすっきりさせましょう。
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