観葉植物の厄介な害虫。コバエの効果的な予防方法と駆除方法

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観葉植物を育てているけどコバエが湧いちゃって大変…。最近部屋にコバエがよく飛んでると思ったら観葉植物から湧いていた、なんて経験をした方も多いと思います!

今回はコバエが湧いてしまう原因と対策方法をご紹介します。

目次

厄介なコバエの種類

観葉植物に湧くコバエは主にキノコバエ類チョウバエ類で、キノコバエ類とチョウバエ類で発生する環境が違います!

キノコバエ類

観葉植物に使われている有機用土(腐葉土、有機培養土など)と有機肥料を餌としています。体長は1~2mm程で観葉植物の土の中に卵を産みます。

チョウバエ類

水垢や汚れた水や水垢を発生源としているため、観葉植物の受け皿から発生します。体長は1~5mm程で受け皿など水が溜まっている場所に卵を産みます。

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コバエが発生する環境

コバエの種類でも紹介しましたが、コバエは観葉植物の土と受け皿から発生します。しかし、全ての観葉植物の土や受け皿から発生するわけではなく、次のような条件が当てはまるとコバエが発生しやすくなります。

・土の通気性が悪い

・有機用土と有機肥料を使用している

・受け皿に水が溜まりっぱなしになっている

土の通気性を良くして、無機質の用土を使い、受け皿の水を捨てればいいのですが、土も肥料も大切。また、既に植えてある観葉植物を植え替えるとなると一苦労です。そこで、まずはコバエが湧かないように予防しましょう。

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コバエを予防する!

コバエは一度湧いてしまうと駆除するのが面倒になるので、湧かないように予防しましょう。飛んでいる成虫のコバエは目に見えるので駆除しやすいのですが、卵や幼虫を目視で探すことは難しいです。また、観葉植物の周りにコバエが数匹ブンブン飛んでいた場合、土や受け皿に卵を産みつけていることが多いそうです。

ここでは薬剤を使わない予防方法と、薬剤を使う予防方法をご紹介しますので、是非参考にしてみてください!

薬剤を使わない予防方法

薬剤を使わない方法は6つ。

1.木酢液を散布する。

2.土の表面を無機質の用土にする。

3.有機肥料を使わずに化成肥料を使用する。

4.土の表面が乾燥している時間を長くする。

5.土の通気性をよくする。

6.受け皿の水を捨てる。

1.木酢液を散布する

木酢液は木炭を作るときに出る水蒸気や煙を冷やし、液体にしたのち有害物質をろ過したものです。その名の通り酢酸が含まれており、アルコール類やフェノール類と言った約200種類の物質で形成されています。  木酢液を200~500倍程度に希釈して毎日~3日に1回ほど霧吹きなどで散布することで防虫効果が期待できます。燻製のような臭いが強いので室内で扱う場合は注意が必要です。

木酢液は木炭を作るときに出る水蒸気や煙を冷やし、液体にしたのち有害物質をろ過したものです。その名の通り酢酸が含まれており、アルコール類やフェノール類と言った約200種類の物質で形成されています。木酢液を200~500倍程度に希釈して毎日~3日に1回ほど霧吹きなどで散布することで防虫効果が期待できます。燻製のような臭いが強いので室内で扱う場合は注意が必要です。

 

  

2.土の表面を無機質の用土にする

キノコバエ類は土の表面2~3cmの深さに卵を産むので、土の表面5cm程を無機質の用土にしてしまえば餌がなくなり、繁殖できなくなります。  無機質の用土では、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライト、化粧砂などがあります。

キノコバエ類は土の表面2~3cmの深さに卵を産むので、土の表面5cm程を無機質の用土にしすると餌がなくなり、繁殖しにくくなります。無機質の用土は、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライト、化粧砂などがあります。硬質赤玉土や硬質鹿沼土、富士砂などの経年劣化で崩れにくい土を使うと見た目がきれいなのでおすすめです。

 

 

3.有機肥料を使わずに化成肥料を使用する

せっかく無機質の用土を使っていても、有機肥料を施肥していると意味がなくなってしまいます。

せっかく無機質の用土を使っていても、有機肥料を施肥していると意味がなくなってしまうので、化成肥料を使うようにしましょう。化成肥料であれば、置き肥でも液肥でもどちらでも大丈夫です。

4.土の表面が乾燥している時間を長くする

コバエは湿っていると繁殖してしまうので、土の表面が2日乾燥している状態にしてから水やりをすることで予防することが出来ます。  ただし、観葉植物の種類によっては弱ってしまうことがあるので、注意が必要です。

コバエは湿っていると繁殖してしまうので出来るだけ水はけの良い土を使い、土の表面が早めに乾燥するようにすることで、予防することが出来ます。ただし、観葉植物の種類によっては弱ってしまうことがあるので、注意が必要です。

5.土の通気性をよくする

しっかりと鉢底石を入れ、水はけの良い土を使うことでコバエが発生しやすいジメっとした状態を防ぐことが出来ます。このときに有機用土ではなく、赤玉土などの無機質の用土を使うとさらに予防できます。自分で土を混合させるのが面倒という方は、市販の室内向けの観葉植物用に調合された土を使ってみてください。

6.受け皿の水を捨てる

チョウバエ類は水の入っている受け皿から発生するので、受け皿の水を捨てる事で防ぐことができます。  大きい観葉植物で、受け皿を動かす事が出来ない場合は雑巾やスポンジなどで吸い取って捨ててください。  また、水を捨てた後は水垢にならないようにしっかりとふき取ることも大切です。

チョウバエ類は水の入っている受け皿から発生するので、受け皿の水を捨てる事で防ぐことができます。大きい観葉植物で、受け皿を動かす事が出来ない場合は雑巾やスポンジなどで吸い取って捨ててください。また、水を捨てた後は水垢にならないようにしっかりとふき取ることも大切です。

薬剤を使う予防法

コバエ予防では、忌避剤を使います!様々な商品があるのでお近くのホームセンターやドラックストアーをのぞいてみてください。商品の利用方法や注意点などはしっかり守りましょう。

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邪魔なコバエを駆除する方法!

もうすでにコバエが湧いちゃってるよ…という方、大丈夫です。今から駆除すれば十分間に合います!

薬剤を使わない駆除方法

薬剤を使った方が簡単に駆除できるのですが、ペットや小さいお子さんがいて、なるだけ薬剤は使いたくないという方におすすめの方法が3つあります。

1.観葉植物の土の表面を無機質の用土に入れ替える

2.水に鉢ごと沈める

3.受け皿に水を溜めず、清潔にする

有名な『めんつゆトラップ』などは、ショウジョウバエなどアルコールに反応するコバエにしか効果がないので、観葉植物に発生するコバエには使えません。

1.観葉植物の土の表面を無機質の用土に入れ替える

コバエ予防の部分でも書きましたが、キノコバエ類は土の表面2~3cmの深さに卵を産み付けるので、余裕をもって深さ5cm程度の土を赤玉土や化粧砂と言った無機質の用土に入れ替えることで、卵や幼虫ごと駆除することが出来ます。

2.鉢ごと水に沈める

土が浮いてこないように、鉢がすっぽり収まるサイズの水を張ったバケツに観葉植物を鉢ごと沈めます。  10分~15分程度沈めておくと、コバエの幼虫と卵が浮いてくるので、網などを使って掬い取ります。見た目がグロテクスなので、苦手な方は注意が必要です。

土が浮いてこないように、鉢がすっぽり収まるサイズの水を張ったバケツに観葉植物を鉢ごと沈めます。10分~15分程度沈めておくと、コバエの幼虫と卵が浮いてくるので、網などを使って掬い取ります。見た目がグロテスクなので、苦手な方は注意が必要です。

3.受け皿に水を溜めず、清潔にする

受け皿の水を捨て、清潔な状態にすればチョウバエ類は駆除することが出来ます。清潔にした後は忌避剤を用いてしっかり予防しましょう。

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まとめ

コバエ予防をするには、通気性の良い無機質の土を使い、受け皿は水を溜めず清潔に保つことが大切で、忌避剤などの薬剤を使うことができます。コバエ駆除をするには、土の表面5cmを無機質の土に入れ替えるか、10~20分ほど水の中に沈めます。受け皿には水を溜めずに清潔に保つのも大切です。コバエに効果があるといわれる殺虫剤を使うと楽に駆除できます。

飛んでいるコバエにはハエ取り棒を使うと効率よく駆除できます。薬剤等の使用にあたっては法令や製品の使用方法、使用上の注意等をご確認のうえ御使用いただくよう、お願いいたします。

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