毒針を持つ「チャドクガ」。駆除と対策、予防について

LOVEGREEN編集部

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チャドクガは毒を持つ毛虫の中でも最も有名ではないでしょうか。

毛虫である幼虫時代から成虫まで毒を持ち続けます。刺されると『夜も眠れないほど痛痒い』『おかしくなりそうなほどの痒み』・・・!?ひどい場合はかゆみが半年も続くというチャドクガのことをまとめました。

 

目次

チャドクガについて

チャドクガの駆除

もしも刺されてしまったら

チャドクガの予防

 

チャドクガについて

▼先日庭で見つけました。なんだかふさふさした実だな?こんな実がなるっけな・・・・と思ったらチャドクガの幼虫がびっしりついていたのでした。。。
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チャドクガ

チャドクガはチョウ目ドクガ科昆虫で、年2回発生します。幼虫が一番発生しやすい時期は5.6月と8.9月です。気候によっては年3回発生する地域もあります。

卵から生まれて、1度脱皮して2齢幼虫になると体に毒針がはえます。毒針は長さ0,1-0,2mmほどしかなく、肉眼では見えません。毒針中にヒスタミン等の毒があり、針にも細かいとげがあります。とても抜けやすくなっています。チャドクガの幼虫は基本的に集団行動で、音や振動の外的刺激などでびっくりすると、みんなで半身を持ち上げ左右にゆらゆらとゆれ、威嚇のような行動をとります。その様子はユーモラスにも見えますが、その時に風邪などで毒針が飛ぶことがあります。毒針が肌にくっついたり刺さってしまうととにかく痒い・・・!洗濯物などの衣服や、布団などが近くにある場合も被害が起こる場合があるということです。まれに、犬や猫などの体に毒針が付着することがあり、拡散してしまうことがあります。

チャドクガはどこから発生?

秋口に産み付けられた卵は、そのまま越冬します。5月ごろ一斉に孵化し、幼虫は同じ方向に頭を向け団体で行動します。成長するにしたがって木全体に散って行動するようになります。食欲が旺盛なので、あっという間に木が丸裸になってしまうことも。。。

チャドクガによる被害

チャドクガが発生すると、葉が食害にあいます。『チャ』ドクガという名前の通り「茶の木」が好物で、ツバキ科の植物には良くつきます。1度の産卵で100匹程誕生し、20日前後で孵化。蛹になるまでは約50日と言われています。毛虫1匹にある毒針毛は50万本から600万本といわれており、人体への被害が大きいです。毒針に触れると肌がかぶれてしまいます。1度その被害にあった人はそれが抗原になり、2回目以降、個人差はあるもののアレルギー反応を起こすことがあります。卵自体には毒がないものの、卵は成虫の毒針でおおわれているため、結果1年中注意が必要ではあります。

チャドクガが好む植物

ツバキ科の植物・・・ツバキ、サザンカ、チャノキなど。また、ビワにもつくことがあります。学校や公園など公共施設でもよく植栽として植えられているため、その下を通って毒針に刺されてしまうなど子供の被害も多く、注意が必要です。

被害にあった植物を放っておくと

葉を食害されてしまうばかりか、毒針は効果を失わないため、孵化した後の卵の殻、脱皮後の抜け殻などにも毛がついている可能性があります。また、順調に成長し成虫になったチャドクガは、また卵を産み付けてしまいます。チャドクガの無限ループになる前にぜひとも駆除しましょう。

 

チャドクガの駆除

その前に・・・

風の強い日の駆除は避ける!毒針が風に乗って飛び散ります。悪夢です。万一のことを考えて服装は長袖長ズボン。出来れば長靴をはいて、ズボンのすそは長靴へ。手袋着用し、首にはタオルを巻き、全面につばのあるタイプの帽子着用を心からお勧めします。そして素手では絶対に触れないこと!!!

卵を駆除せよ

一番被害が少ないのは卵の時点で駆除してしまうこと。4月ごろに孵化した幼虫は6月ごろに蛹になり、1か月ほど経った7月に羽化し、成虫になります。そして8月ごろに産卵します。また、この卵が8月ごろに孵化すると、だいたい10月ごろから成虫となったチャドクガは産卵を始めます。この時の卵は越冬卵ですので、冬の間は葉裏でじっと卵たちは春を待ちます。同じ木に発生することが多いようなので、もし去年、今年発生した木がある場合は早めに葉裏を確認すると良いです。確認するときも直接卵が植え付けられている部分をつかんだりしないように、十分注意してくださいね!

幼虫を発見した場合

幼虫は集団でいることが多く、また複数の集団が同じ木についていることも多いです。発見した場合、慎重に周辺も確認しましょう。幼虫がいる部分を葉ごと切って処分しましょう。振動によって糸を引きながら(!)落ちて行ったり、毛を飛ばしてきたりしますので、思い切って枝もとから切ってもよいと思います。またごみ袋に捨てる場合、新聞紙などに一度包んで捨てたほうがより安全でしょう。薬を使う場合は通常の殺虫剤だと効果はあるものの糸を引きながら落下し、逃げて拡散してしまうこともあります。しかも幼虫は死骸も毒を持っていますので、万が一駆除できても後で被害を受けることがあります。あまりお勧めできません。ですがチャドクガ専用の固着剤があり、毛ごとかためることができるそうです。大量発生してしまったら、これも効果的ではないでしょうか。
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もしも刺されてしまったら

刺された場合、大体4~5時間してから症状が出てくるようです。

チャドクガの毒針には50度のお湯で無効化できるそうで、50度のお湯で洗うか、50度より少し熱めのお湯にスプーンをつけ、熱せられたスプーンを患部にあてると痒みが和らぐそうです。粘着テープなどで患部から毒針を除去する方法もあります。市販の虫刺され薬はほとんど効果がないそうで、抗ヒスタミン系の薬が効果的です。アレルギー性鼻炎や花粉症の方などは、症状が悪化しやすいため早めに病院へ行きましょう。

 

チャドクガの予防

チャドクガを予防するには?

こまめに剪定しよう

チャドクガの被害を最小限に抑えるためには、早期発見がなによりです。そのためには剪定が重要なポイントになります。駆除する際にも、枝が混んでいたり、うっそうとしていると、死角にも卵塊や幼虫があったりなど危険が増してしまいます。

剪定時期は?

チャドクガの発生時期と、樹種によって剪定時期が変わってきます。サザンカやツバキは園芸品種がたくさんあるので、開花時期も様々ですが、代表的な時期をもとにおすすめ時期をまとめておきます。

サザンカ・・・花が終わった3月ごろ、チャドクガの卵が孵化する前を狙います。この時期は花つきにも影響がないので、剪定も問題ありません。秋は、9月ごろがおすすめです。9月ごろの剪定は、花芽もついている時期なので、春と比較すると軽めの剪定にします。伸びすぎてしまった枝をおとしたり、絡み合ってしまう枝などがあれば、おとします。注意点は、枝元(幹から生えてる枝など)をすかしすぎてしまうと、なかなか樹形が元に戻らないため、そこは慎重に行うようにしましょう。

ツバキ・・・サザンカとほぼ同じですが、木としては4,5月ごろに剪定がよく、ただ5月に入ってしまうと卵が付いていれば孵化している可能性が高いので、葉裏のチェックなどは3,4月にしてしまうのがおすすめです!

チャノキ・・・4月と9月に、込み合った枝をおとしていきます。チャノキは新しい枝がぐんと伸びる性質で、刈込にも耐えられますので、風通しがよくなるように剪定します。

剪定のポイント

①枝から真上に伸びている徒長枝や、幹のほうに生えている逆さ枝、枯れてしまっている枝などをまず落とす

②葉が込み入っているところなどは特に注意して、枝を透かすように剪定する。

小さなお子さんがいるお家の庭などは、下枝を落としておいたり、通路側の枝は少なめに剪定しておくなどの工夫があるとさらに安心!

予防のために薬剤をまこう

予防として効果があるのはオルトラン粒剤を根元に撒いておきます。地面に撒いてそのあと散水すると土中に溶けて染み込み、根から吸い上げて木全体に薬を蓄えることになるため、虫がつきにくくなります。

チャドクガの天敵は?

クモやカマキリ、アシナガバチ類、スズメバチ類などの狩バチ、ヒメバチ類、卵寄生バチ類、糸状菌、寄生バエなど

彼らに全てを駆除してもらうことは難しいですし、スズメバチなどは幼児・子供がいたりすると危険もあるのでなかなか難しいですが、アシナガバチなどは温和な蜂のためよほどのことがなければ人間への攻撃はありません。ですので共存して見るのも一つの方法だと思います。天敵を駆除しないことで、彼らは益虫として活躍してくれることになります。

ツバキ科の植物は花も葉もきれいですよね。毛虫にめげず、素敵な花を楽しみにしましょう。

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