毒針を持つ「チャドクガ」の駆除と対策、刺されたときの方法とは?
LOVEGREEN編集部
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チャドクガにもしも刺されてしまったら
刺された場合、大体4~5時間してから症状が出てくるようです。
チャドクガの毒針には50度のお湯で無効化できるそうで、50度のお湯で洗うか、50度より少し熱めのお湯にスプーンをつけ、熱せられたスプーンを患部にあてると痒みが和らぐそうです。粘着テープなどで患部から毒針を除去する方法もあります。市販の虫刺され薬はほとんど効果がないそうで、抗ヒスタミン系の薬が効果的です。アレルギー性鼻炎や花粉症の方などは、症状が悪化しやすいため早めに病院へ行きましょう。
チャドクガの予防
チャドクガを予防するには?
こまめに剪定しよう
チャドクガの被害を最小限に抑えるためには、早期発見がなによりです。そのためには剪定が重要なポイントになります。駆除する際にも、枝が混んでいたり、うっそうとしていると、死角にも卵塊や幼虫があったりなど危険が増してしまいます。
剪定時期は?
チャドクガの発生時期と、樹種によって剪定時期が変わってきます。サザンカやツバキは園芸品種がたくさんあるので、開花時期も様々ですが、代表的な時期をもとにおすすめ時期をまとめておきます。
サザンカ・・・花が終わった3月ごろ、チャドクガの卵が孵化する前を狙います。この時期は花つきにも影響がないので、剪定も問題ありません。秋は、9月ごろがおすすめです。9月ごろの剪定は、花芽もついている時期なので、春と比較すると軽めの剪定にします。伸びすぎてしまった枝をおとしたり、絡み合ってしまう枝などがあれば、おとします。注意点は、枝元(幹から生えてる枝など)をすかしすぎてしまうと、なかなか樹形が元に戻らないため、そこは慎重に行うようにしましょう。
ツバキ・・・サザンカとほぼ同じですが、木としては4、5月ごろに剪定がよく、ただ5月に入ってしまうと卵が付いていれば孵化している可能性が高いので、葉裏のチェックなどは3、4月にしてしまうのがおすすめです!
チャノキ・・・4月と9月に、込み合った枝をおとしていきます。チャノキは新しい枝がぐんと伸びる性質で、刈込にも耐えられますので、風通しがよくなるように剪定します。
剪定のポイント
①枝から真上に伸びている徒長枝や、幹のほうに生えている逆さ枝、枯れてしまっている枝などをまず落とす
②葉が込み入っているところなどは特に注意して、枝を透かすように剪定する。
③小さなお子さんがいるお家の庭などは、下枝を落としておいたり、通路側の枝は少なめに剪定しておくなどの工夫があるとさらに安心!
予防のために薬剤をまこう
チャドクガの予防として効果があるのはオルトラン粒剤を根元に撒いておきます。地面に撒いてそのあと散水すると土中に溶けて染み込み、根から吸い上げて木全体に薬を蓄えることになるため、虫がつきにくくなります。
チャドクガの天敵は?
チャドクガの天敵はクモやカマキリ、アシナガバチ類、スズメバチ類などの狩バチ、ヒメバチ類、卵寄生バチ類、糸状菌、寄生バエなど
彼らに全てを駆除してもらうことは難しいですし、スズメバチなどは幼児・子供がいたりすると危険もあるのでなかなか難しいですが、アシナガバチなどは温和な蜂のためよほどのことがなければ人間への攻撃はありません。ですので共存して見るのも一つの方法だと思います。天敵を駆除しないことで、彼らは益虫として活躍してくれることになります。
ツバキ科の植物は花も葉もきれいですよね。毛虫にめげず、素敵な花を楽しみにしましょう。
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