園芸用軽石の特徴や使用、再利用の方法と主な軽石の種類について
LOVEGREEN編集部
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軽石は足の裏の硬い角質をとるボディケア商品としても使用されますが、ガーデニングでも大活躍してくれる用土の一つです。
軽石は火山から作られた多孔質の形状のことを言いますが、「軽石」と一括りにいっても種類は他にも色々あります。今回は軽石の種類や使用、再利用の方法をご紹介します。
目次
■軽石とは
軽石とは
軽石は、別名浮石と呼ばれるように水に入れると浮く性質があります。火山の際に深部から噴出する際に、減圧され水などの揮発物質が発砲したために多孔質の形状となったものを言います。
通気性、排水性に優れた性質を持っていることから、鉢底石として使用されたり、サボテンや観葉植物、山野草の用土として使用されます。
軽石の主な種類
火山灰の一種の用土で、産出される土地の名前がついています。
鹿沼土
栃木県の鹿沼地方で取れる火山灰の一種の用土のため、鹿沼土も軽石の一種です。通気性、排水性、水もちの良い用土です。他の用土と違うのは、やや酸性に傾いているところです。サツキを育てるために適した水もち、通気性、酸性の土として、盆栽家によって広められました。
日向土
ボラ土とも言われる軽石の一種です。鹿沼土よりも硬くて、軽石よりも柔らかい性質があります。水に浮く軽石と違って内部まで水が通過できる性質により、水に入れると沈みます。酸性に傾く鹿沼土と違い、酸度は中性です。
富士砂
火山灰の一種の用土で、静岡県(富士山周辺)で多く産出されることから富士砂という名前がついています。山野草の栽培や黒い色をしていることから表土の化粧砂として使用されます。
桐生砂
火山灰の一種の用土で、群馬県南部・桐生市付近で多く産出されることから桐生砂と名前がついています。赤さび色をしていて、東洋ランやオモト、山野草の栽培に使用されます。
蝦夷砂
火山灰の一種の用土で、北海道で産出されたものを蝦夷砂とよんでいます。軽石と同じような色をしており、小粒から大粒まであります。ランやサツキ、山野草の栽培に適しています。
十和田砂
火山灰の一種の用土で、主に青森県十和田湖付近で産出されたものです。保水力が高い反面、排水性、通気性にも優れています。
軽石の使用方法
軽石は、粒の大きさを変えて様々な用途に使用することができます。
鉢底石として
プランターや鉢の底の部分に大粒の軽石を使用することで、通気性と排水性が高まり、根の生育が良くなります。軽石の硬質の性質を利用して、繰り返し使用することが可能です。
最近では、より再利用しやすいようにネットなどに入った軽石が販売されています。
土壌改良として
粒の小さいものを他の用土と組み合わすことによって、通気性のある土壌に改良することができます。
サボテン、ラン、山野草、盆栽の土として
補助的な役割を果たす軽石ですが、サボテン、ラン、山野草、盆栽などには主力な土として欠かすことのできない用土です。
軽石の再利用方法
軽石はとても強い性質があるため、あまり崩れることなく鉢底石などに再利用することができます。
ふるいにかける
使用済みの土をふるいを使って、軽石と土とを分けておきましょう。
最近では、最初からネットに入った軽石が販売されているので、ふるいにかける手間が削減されます。
洗う
ふるいにかけた軽石をバケツに入れ、水で洗います。
消毒
水で洗った軽石を日の当たる場所に広げ、日光消毒で乾燥させ再利用で使うことができます。
いかがでしたか?
鉢底石のイメージしかなかった方も、粒の大きさを変えてぜひ軽石を使いこなしてみてください。
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