「ピートモス」の使い方や特徴、効果的に使用する簡単なコツ
LOVEGREEN編集部
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ガーデニングで使う用土には、肥料や改良用土、堆肥など様々な種類があります。今回は、この中から改良用土の1つである、「ピートモス」についてご紹介します。
目次
ピートモスとは
ピートモスはミズゴケやスゲなどの植物が堆積して作られた泥炭(ピート)を乾燥させて細かく砕いた物のことで、北海道やカナダ、ロシアなどが産地になっています。ピートモスは有機質用土の一つですが、ピートモスだけで用土として使用するよりも、植物を育てる土を改良するための「改良用土」として主に活用されています。
また、ピートモスはph4.0前後の酸性なので、使用する際は、石灰やくん炭などを使用して、酸度調整を行います。一部酸度調整がされている製品もありますので、購入の際には必ず酸度調整の有無を確かめましょう。酸度調整されていないピートモスは、ブルーベリーなどの酸性土壌を好む植物の土を酸性に傾けたいときに使用します。
反対に、調整されているピートモスは保水性や保肥性をUPさせたい時の土壌改良材として使用されたり、種まき用土として使用します。
ピートモスの効果
保水性・保肥性・通気性UP
ピートモスは保水性・保肥性に非常に優れた用土です。また、荒く砕かれたピートモスは通気性にも優れています。細かく砕かれたピートモスは通気性があまり良くないので使用用途によって繊維の大きさを選ぶと良いでしょう。
酸性
酸度の調整されていないピートモスは酸性なので、混ぜた土を酸性に傾ける効果があります。ブルーベリーやサツキ、ツツジなどの植物は酸性土壌を好みますので、無調整のピートモスを2割程度土の配合に使用します。ピートモスを多く配合しすぎると酸性が強くなりすぎてしまうため注意が必要です。
軽量・清潔
とても軽い有機質用土なので、ハンギングバスケットの土などに使用します。また、製法として洗浄し、乾燥加工をされていることが多いことから比較的清潔な用土として室内植物や観葉植物の用土としても使用されます。保水性が良いため種まき用の土としても使用できます。
ピートモスの使い方
水を十分含ませる
ピートモスは乾燥させた状態で販売されていることが多く、使用する前に十分水を含ませる必要があります。ものによっては中々水を吸わない場合があるため、バケツなどにピートモスと水を入れてしばらく放置しておくと良いでしょう。事前によく水を吸わせておかずに使用すると土に混ぜて使用する時に上手く水を吸ってくれない場合があるため注意が必要です。
混ぜる割合
ピートモスが十分に水を吸いきったら、使用する植物にもよりますが土全体の1〜5割で混ぜて使います。土壌改良に重点をおいた配合なら、全体の土の量に対し2〜3割程度の割合でピートモスを投入しましょう。
種まき用土
ピートモスは保水性、通気性に優れ肥料分がなく、比較的清潔な用土ということから、種まき用土として最適な有機質用土です。種まき用として使用する際は、酸度の調整されたピートモスを使用することをお勧めします。
ピートモスと相性の良い植物
ブルーベリー
ピートモスと相性の良い代表的な植物はブルーベリーです。ブルーベリーは酸性を好むので、酸性の性質をもつピートモスとは相性がとても良いです。ブルーベリーの品種にもよりますが、ブルーベリーに適した酸度はpH4.3~5.3程度(数字が大きくなるほどアルカリ性に近づく)といわれています。
酸性といわれる無調整のピートモスを5割程度使用し、その他の用土はピートモスに足りない排水性を考慮に入れ、鹿沼土・日向土・パーライトなどを配合してみましょう。
\ピートモスを使うときの注意点/
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