家庭菜園におすすめ!食品由来の農薬「ロハピ」と「やさお酢」の違いと使い方

LOVEGREEN編集部
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美味しい野菜づくりには欠かせない農薬。特に、家庭菜園野菜でできるだけ安心感のある野菜づくりをしたい人や、ペットやお子さんがいるご家庭では、食品由来の農薬が人気です。そこで今回は、食品・食品原料由来の2大人気「ロハピ」と「やさお酢」の使い分けについて、アース製薬さんに聞いてみました。有機栽培で野菜を育てたい人や、家庭菜園初心者の方、必見です!
目次
- 食品原料由来の農薬はどんな人に向いているの?
- 「ロハピ」と「やさお酢」が効く虫や病気の違い
- 「退治」はロハピ「予防」はやさお酢?
- 使い方は虫や葉の表裏にたっぷりと!
- 「ロハピ」と「やさお酢」で家庭菜園を楽しもう!
食品原料由来の農薬はどんな人に向いているの?
農薬は正しく使えば安全なものですが、やっぱり少し怖いイメージをもつ方もいますよね。そこで最近は、食品原料由来(以下、食品由来)の農薬が人気を集めています。そもそも食品由来の農薬はどのようなものなのでしょうか?
――食品や食品に含まれる成分を有効成分とする農薬で、収穫前日まで何度でも使用できるものが多く、家庭菜園のユーザーさんから特に人気が高まっています。
確かに食品由来だと心理的にも安心ですね。一方で、食品由来の農薬は効き目が少し弱いとも聞きます。実際の効果はどうなんでしょうか?
――たしかに一般的に食品由来の農薬は、効果がマイルドな側面があります。安心感があるかわりに「効き目が弱い」「効かない病害虫が多い」「速効性がない」といった経験をされた方も少なくないと思います。
そこでご紹介したいのが「やさお酢」と「ロハピ」です。どちらも食品由来の農薬ですが、虫や病気を対策してくれますよ。
どちらも食品由来だと、「ロハピ」と「やさお酢」のどちらを選べばいいのか迷います。ずばり、2つの違いは何でしょう?
ひと目でわかる「ロハピ」と「やさお酢」の特長
▼ロハピ
- 有効成分は食品原料
- 虫や病気にしっかり速く効く
- イヤな臭いがないのでベランダや室内でも使いやすい
- 体が大きく退治しづらいアオムシにも効く
▼やさお酢
- 100%特別ブレンドしたお酢でできている
- 病気と虫の予防と退治効果がある
- 植物が元気にもなる
- あらゆる植物に使える
- たっぷり使えるエコパックもラインナップ
ーー植物や病害虫の種類によって、どちらか一方しか使えない・効き目がない場合があるので、まずはそれを使い分けの目安にしていただくといいかもしれません。詳しく紹介しますね。
「ロハピ」と「やさお酢」が効く虫や病気の違い
ーー下の図は、ロハピとやさお酢が使える虫と病気の違いを示したものです。
ーーロハピは、体が大きく退治しにくいアオムシや、これまでの食品由来の農薬では退治ができなかったバラの「黒星病」「チュウレンジハバチ」にも効果があります。
一方でやさお酢は、灰色かび病にも効果があります。
キャベツやブロッコリーなど葉を食べられやすい野菜にはアオムシに効くロハピが良さそうですね!
「退治」はロハピ、「予防」はやさお酢?
でも、私はそもそも病気や害虫の違いがよく分からないので、使い分けができません……。もっと簡単な使い分けの目安はないでしょうか?
ーー家庭菜園で使うなら、「予防はやさお酢」「退治はロハピ」の考え方で選んでいただくのもひとつです。
予防はやさお酢の理由は?
――やさお酢はその名の通り、食酢100%の殺虫殺菌スプレー。安全性が明らかで、虫と病気に効くスペシャルブレンドのお酢です。繰り返し散布することで虫や病気の発生を予防します。殺虫効果もあり、発生してしまった虫の退治にもお使いいただけます。
また、病害虫から植物を守るだけでなく、お酢に含まれる微量成分で、植物がイキイキ育ちます。
スペシャルブレンドだと、普通のお酢に比べてどう違うのですか??
――普通のお酢を葉っぱにかけても葉全体に広がらず、水滴になってしたたり落ちてしまいますが、やさお酢はこだわりのブレンドで、葉全体に液がしっかりついて広がり、虫の体や病気にまとわりついて退治します。もちろん、植物に薬害が出にくいよう配慮された設計です。
――殺虫効果はどれぐらいあるのでしょう?
ーーアブラムシで実験したところ、96%以上の高い殺虫効果が確認できました。普通のお酢と比べて7倍近い効果があります。
■殺虫試験(アブラムシに対する直撃試験)※2016年 アース製薬試験
やさお酢Q&A
Q ハイビスカスにアブラムシがたくさんついていたので使用しましたが、全然効きません。どうしてでしょうか?
A やさお酢は殺虫効果もあり、発生してしまった虫の退治にもお使いいただけますが、どちらかというと予防に適した商品です。アブラムシなどの害虫がすでにたくさん発生してしまってから使用すると、効果を感じられないことがあります。既に多数発生してしまったアブラムシには、「ロハピ」または「花いとし」の使用をおすすめします。
Q 開花時に花弁にかからないようにとありますがなぜでしょうか。
A 花弁にかかると、まれに花弁にシミができるなどの薬害が出ることがあるため、花弁にはかけないようにご使用ください。
退治はロハピの理由は?
ーーロハピはココナッツオイル由来の成分でできている、内容液の99.9%が食品原料の病害虫対策スプレーです。スプレーすると、液体が虫や病気を包み込んで、すばやく効きます。
アブラムシ、ハダニ、コナジラミなどの小さな虫はもちろん、体の大きなアオムシも数十秒でノックダウンできます(※)。
※使用条件によって異なります。
アオムシを秒速で退治!翌日に効果を体感するのではなく、スプレーして見ている間に素早く退治できるんですね!
葉物野菜は本当にアオムシの被害をたくさん受けて、気がついたら葉っぱが穴だらけなので、アオムシを素早くノックダウンさせられ速効性があるのはうれしいです!
ーー虫を素早く退治して、病気の進行も止めるので、ぜひ使っていただきたいですね。バラでよく発生する黒星病にも効果があるので、バラを育てている人にもおすすめです。
使い分けに迷ったら、次のように考えると分かりやすいですよ。
虫や病気の予防をしながら植物も元気にしたい!⇒やさお酢
2、3日おきの散布を約2週間続けることで害虫の増殖を1ヵ月程度抑えます(アブラムシ、ハダニの場合)。定期的なメンテナンスで虫や病気を見たくない人にオススメ。
たくさん発生してしまった虫や病気にすぐ対処したい!⇒ロハピ
直接スプレーした病害虫に対して速効効果あり!イモムシ系の大きな虫も退治できる。虫や病気を発見したら、その都度散布してお使いください。
ロハピQ&A
Q ロハピを使って葉や花が枯れたりしませんか?多量に使用しても大丈夫でしょうか?
A 通常枯れることはありませんが、もともと弱っている植物や傷ついた植物への使用は避けてください。また、花弁にかけると、まれにシミになることがあるのでかからないようにご注意ください。
Q 害虫にむらなく薬剤がかかるようにとのことですが、具体的にどれくらい散布すればよいでしょうか。
A 葉面が濡れる程度に散布すれば、害虫に十分薬液が付着します。
使い方は虫や葉の表裏にたっぷりと!
ーー害虫退治のメカニズムとしては、「ロハピ」も「やさお酢」も有効成分が虫や菌を覆って退治する仕組みです。虫にも病気にも直接かからないと効果がないので、葉の裏表にムラなくていねいに散布してくださいね♪
予防的にたくさん散布するやさお酢には、お好きな空の散布器に入れて使えるエコパックもあり人気です
まだまだ聞きたい!「ロハピ」「やさお酢」の違い
臭いの違いは?
ロハピとやさお酢の臭いはどうでしょう?
ーーやさお酢はお酢が原料なのでやはりお酢の香りがしますが、スプレーして数分後には気にならなくなります。ロハピはイヤな臭いがなくほぼ無臭です。
個人的にはお酢の香りなら全然大丈夫です♪ 臭いが気になる人や、ベランダで近隣へ配慮したい場合や、室内でも使う人にはロハピの方が使いやすそうですね。
使用回数の制限は?
ちなみに使用回数の制限などはありますか?
ーー「やさお酢」は食べる直前まで、「ロハピ」は収穫前日まで。どちらも何度でも使えます。
シンプルで覚えやすい!農薬って使うタイミングや回数がよく分からないので、これも食品由来の農薬ならではの使いやすさですね。
「ロハピ」と「やさお酢」で家庭菜園を楽しもう!
今回はありがとうございました。食品由来の農薬についてや、やさお酢とロハピの違いを理解できました。私は予防としてやさお酢を使って、アオムシなどが出てしまった時にはロハピで対策する、2本使いで家庭菜園を楽しみたいと思います♪
▼1分動画でおさらい!「ロハピとやさお酢の使い分け」
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