魅力的な花器を作るアーティスト!坂本紬野子さん個展@イデーショップ に行ってきました。
山田智美
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坂本紬野子(さかもと ちのこ)さんというアーティストをご存知ですか?日本とロンドンを拠点に活動する、彫刻家です。とっても魅力的な花器や作品を作っています。2019年5月24日~6月17日まで、イデーショップ 自由が丘店 3階 GALLERY AND BOOKSにて坂本さんの個展が開催されていたので取材に行ってきました。
作品以外にも発想の源であるスケッチやメモも一緒に展示されている、ちょっと変わったスタイルの個展でした。展示の模様を、たくさんの写真と共にご紹介します。
目次
- 坂本 紬野子さんプロフィール
- 坂本 紬野子さん 個展概要
- 出展されていた作品をご紹介
- 坂本さんの花器の魅力
- 作品を作り始めたきっかけ
- 坂本さんのインスピレーションの源
- 坂本さんの好きな植物
- 坂本さんからLOVEGREEN読者へのメッセージ
坂本 紬野子さんプロフィール
坂本 紬野子 さかもと ちのこ
- アーティスト・彫刻家
- 1992年生まれ
- 2013年イギリス、キングストン大学 アート&デザインファンデーションコース卒業
- 2016年イギリス、ロンドン芸術大学キャンバウェルカレッジオブアーツ彫刻科卒業
- 2018年帰国し現在は長崎を拠点に制作
大学在学中に陶芸をはじめ、集めたモチーフや形のインスピレーションを元に手びねりという技法で制作しています。陶芸の技術に関してはほぼ独学ながらも、釉薬は自ら調合したものを使い、古さと新しさが混在する色とテクスチャーを求め日々実験を重ねています。
主な展示歴
- “The way I look for.”, IDEE SHOP Jiyugaoka, 2019年 東京
- ”COLLECT 2019”, Saatchi Gallery, 2019年 ロンドン
- “Finding Form”, FLOW GALLERY, 2019年 ロンドン
- ”Moments of Clay”, Graphpaper, 2018年 東京
- “Un panorama japonais très actuel”, GALLERY LE DON DU FEL, 2018年 フランス
- ”Ceramics in the City”, Geffrye Museum, 2017年 ロンドン
- “Sculptural Vessels”, CURATOR’S CUBE, 2017年 東京
坂本 紬野子さん 個展概要
Chinoko Sakamoto Exhibition ‘The way I look for.’
- 期間:2019年5月24日(金)~6月17日(月)
- 場所:イデーショップ 自由が丘店 3階 GALLERY AND BOOKS
イデーショップ自由が丘で開催されていた、彫刻家 坂本 紬野子さんの個展に行ってきました。
展示は花器を中心に様々なオブジェ、それから作家本人のスケッチやメモの数々。作品を作り上げるまでの経過が見られるような、ちょっと珍しい展示内容でした。
出展されていた作品をご紹介
白い壁と穏やかな照明の中に並んでいる作品たちは、何故か海の底に沈んでいるような静けさです。控えめな色の花器たちが、沈黙を守り通す海底の貝を思わせます。
坂本さんの作品は色とフォルムがとても独特です。何だか中東をイメージしてしまうのは色合いや雰囲気のせいでしょうか。
独特な曲線、立体感の花器たちは、それそのものがオブジェと言った存在感です。花器は口が狭く、用途としては一輪挿しです。中には実際に花器ではなくオブジェも多数ありました。
坂本さんの花器の魅力
こんな風に生けて欲しいというイメージはありますか?
坂本さん「全くありません!(笑)でも今まで作品を持ち帰ってくださった方々の中にはけっこういろいろな花や草などを生けて楽しんでくださっている方もいらっしゃって、写真などで見せてもらうたびにわたしの方が驚きや衝撃を受けることも多く面白いです。何より、みなさんが楽しんでいることが伝わってくるのが一番うれしいです。全体的に口が狭いので一輪挿しが多いと思います」
個人的には、花器たちはそれぞれフォルムが個性的なので、一癖ある枝を生けたいという気持ちになりました。ドウダンツツジのような真直ぐな枝よりも、ツリバナやサンキライのような動きのある枝を生けたら面白いように思います。
中には一輪挿しではなく、浅い器もありました。オブジェにもなるし、お皿としても使用可能です。浅くお水を張って、ツル植物を絡ませるように生けても素敵ではないでしょうか。まるでオブジェにツルが絡み付いているような雰囲気になりそうです。坂本さんの作品はそんな風に自由にイマジネーションを刺激します。
どんな風に花を生けるかに正解なんてありません。すべては自由でいいんだと思わせてくれるような、作品たちでした。
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