ランとマニアックな植物のイベント、茨城の「Seedpot」に行ってみた!

土屋 悟

このライターの記事一覧

更新日 :

最近、関東圏のコアな植物ファンの間で話題となっている植物イベント、「Seedpot Summer Fair vol3」が7/12(金)〜7/21(日)に行われました。様々な植物が集まるという噂ですが、どんなイベントなのでしょうか? 実際に、イベントに足を運んでみました!

目次

畑に囲まれたのどかな雰囲気のラン園の温室に集まる、雨林植物

「Seedpot」は茨城県のラン園の温室で開かれる雨林植物のイベント。2017年以来毎年開催され、今年で3年目。ラン園が会場となるだけに、ランはもちろん、シダやベゴニア、食虫植物や多肉植物など、ユニークな植物が集まることから、コアな植物ファンを中心に、じわじわと注目が集まっているイベントです。

「Seedpot」は茨城県取手市のラン園の温室で開かれる雨林植物のイベント。2017年以来毎年開催され、今年で3年目。ラン園が会場となるだけに、ランはもちろん、シダやベゴニア、食虫植物や多肉植物など、ユニークな植物が集まることから、コアな植物ファンを中心に、じわじわと注目が集まっているイベントです。

会場となるのは、ランやフラワーアレンジメントの生産・製作や販売を行う小島舎の温室。関東鉄道常総線・稲戸井駅から歩いて15分という立地ながら、初日には目当ての植物を手に入れようと、開場前に行列ができるほどの人気です。

それもそのはず、Seedpotに出店しているのは大阪の人気植物イベントBORDER BREAK!、天下一植物界などにも参加している個性的なお店ばかり。

今回、各出店者はどんな植物を持ってきていたのか、その一部をご紹介します。

目次に戻る≫

ひねりあるラインナップが面白い「はちのへ洋ラン園」

 「はちのへ洋蘭園」は青森県に本拠地を置くラン園ながら、関東近県や日本各地のみならず、インドネシアやシンガポール、台湾のラン展にも参加するアクティブなラン園。

「はちのへ洋蘭園」は青森県に本拠地を置くラン園ながら、関東近県や日本各地のみならず、インドネシアやシンガポール、台湾のラン展にも参加するアクティブなラン園。

イベント来場者とのコミュニケーションを通して、今、植物を楽しんでいる人たちがどんな植物を求めているかに素早く反応した、ユニークな品揃えが魅力です。

 

はちのへ洋蘭園がここのところイベントでよく並べているのが、丸くて小さなバルブのラン。

はちのへ洋蘭園がここのところイベントでよく並べているのが、丸くて小さなバルブのラン。

バルボフィラム・モニリフォルメやポーパックスなど直結1センチ足らずの小さなバルブのランは、インスタでも「ツブツブ系」などといって、アップされているのを見かけることがあります。小さなバルブが密集している様子は、コノフィツムなどの多肉植物を思わせる雰囲気があって、開花期以外も見ていて楽しいランです。種によって花のバリエーションがあるのはもちろん、同じ属でもバルブの模様などに違いがあったりと、選ぶ楽しさもあり、これからますます人気が出そうな植物です。

 

最近ジワジワと人気が高まっている着生ランの中でも、見た目の珍奇さで注目を集めているキロスキスタも並んでいました。

最近じわじわと人気が高まっている着生ランの中でも、見た目の珍奇さで注目を集めているキロスキスタも並んでいました。

これまで国内で流通していたキロスキスタは白や黄色の花の種でしたが、今回並んでいたのは、一部で話題となっている、ピンク花のもの。

「これはミャンマーから入ってきたものですが、まだ種が確定していない、未記載種のキロスキスタ sp.です。最近は、政情が安定するとともに、ミャンマーからも植物が入ってくるようになっています。このキロスキスタ以外にも、これまで見つかっていなかった植物も発見されたりしているので、面白い植物と出会える楽しみがある産地ですね」(はちのへ洋蘭園・松原剛さん)

 

ワンコイン(税抜)で買える植物のラインナップも、はちのへ洋蘭園の魅力の一つ。らん展などでは、ビカクシダやフペルジアなどのシダも扱っていましたが、今回も、斑入りの葉が人気の原種コチョウラン、ファレノプシス・シレリアナの子株が店頭に並んでいました。

ワンコイン(税抜)で買える植物のラインナップも、はちのへ洋蘭園の魅力の一つ。らん展などでは、ビカクシダやフペルジアなどのシダも扱っていましたが、今回も、斑入りの葉が人気の原種コチョウラン、ファレノプシス・シレリアナの子株が店頭に並んでいました。

目次に戻る≫

タケノコ系やミニチュアオーキッドが満載の「ベラビスタオーキッド」

ベラビスタオーキッドが扱うのは、ブラジルが原産のラン。ブラジル、サンパウロから400kmほど内陸にあるアシスにある農場から仕入れる、原種を中心とするランが豊富にラインナップされていました。

ベラビスタオーキッドが扱うのは、ブラジルが原産のラン。ブラジル、サンパウロから400kmほど内陸にあるアシスにある農場から仕入れる、原種を中心とするランが豊富にラインナップされていました。

最近はクロウェシア、カタセタムなどの「タケノコ系」のランが人気ですが、これらの多くはブラジル原産。今回も、ベラビスタオーキッドのコーナーには、たくさんのタケノコ系が並んでいました。

 

上の画像のモルモデス・ロゼアのような、花つきの株も売られていたいました。  近頃では、広いスペースが無くても育てられる手のひらサイズのミニチュアオーキッドを育て始める人も増えています。ブラジルは、レパンテスやプレウロタリスをはじめとしたミニチュアオーキッドの自生地でもあります。

上の画像のモルモデス・ロゼアのような、花つきの株も売られていました。

近頃では、広いスペースが無くても育てられる手のひらサイズのミニチュアオーキッドを育て始める人も増えています。ブラジルは、レパンテスやプレウロタリスをはじめとしたミニチュアオーキッドの自生地でもあります。

また、こうした小型のランはやLEDや水槽を使って室内で育てやすいことから、パルダリウムに使うためのランを探す人の姿も見られました。

目次に戻る≫

 

 

\まだまだ魅力的なショップが続きます!/

続きを読む

Pages: 1 2
LOVEGREEN(ラブグリーン)メールマガジン会員募集中!

関連ワード

今月のおすすめコンテンツ

「ランとマニアックな植物のイベント、茨城の「Seedpot」に行ってみた!」の記事をみんなにも教えてあげよう♪

土屋 悟

長野県松本市生まれ。早稲田大学第二文学部在学中より雑誌編集部でのアルバイトの延長でライター活動を始め、卒業後もフリーライターとして活動。 その後、編集プロダクションをいくつか経て、2009年より約9年間NHK出版「趣味の園芸」テキストの編集兼ライターに従事。 最近は湿度を好む植物、特に着生ランをいろいろ育ててます。 また、ガラスケースとLEDを使った屋内での植物栽培、窓がないトイレで育てるパルダリウム「トイレリウム」などもやってます。ときどき実家の庭の手入れもしており、庭仕事では剪定が好きです。【twitter】 @tutti0514 【Instagram】 @satorutsuchiya_

このライターの記事一覧