「ベラビスタオーキッドジャパン」三林寛子さん/人や植物との出会いを大切に

土屋 悟

土屋 悟

公開日 :

ブラジルのランを販売する「ベラビスタオーキッドジャパン」の三林寛子さんに、お話を伺いました。

目次

プロフィール

自己紹介をお願いします。

どのようにお仕事をされているのか教えてください。

どんなきっかけでランを扱う仕事についたのか教えてください。

お子さんがいながらランの仕事をするのは大変ではありませんか?

お仕事がないときはどんな過ごし方をしていますか?

今はどんなランが人気ですか?

これからやってみたいことはありますか?

プロフィール

■名前: 三林寛子 ■年齢: 41歳 ■職業:ベラビスタオーキッドジャパン代表 ■出身地:東京・江東区 ■活動拠点:東京・茨城

■名前: 三林寛子
■年齢: 41歳
■職業:ベラビスタオーキッドジャパン代表
■出身地:東京・江東区
■活動拠点:東京・茨城

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自己紹介をお願いします。

実生でふやしたブラジルのランをメインに、らん展や植物イベントなどで、月1回ほどのペースで販売しています。

実生でふやしたブラジルのランをメインに、らん展や植物イベントなどで、月1回ほどのペースで販売しています。

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どのようにお仕事をされているのか教えてください。

住んでいるのは東京都内なんですが、ランは茨城県取手市のランの育種生産家のビニールハウスに預けています。  週に1回ほどハウスに行って手入れをしたりブラジルから届いたランのケア、イベントに梱包などを行います。  子どもが二人いるので、子育てをしながらそれらの作業をしたり、販売するランの手配を行ったりしています。  イベントやラン展が近づくとランの手配をします。ブラジルのナーセリーから送ってもらうこともありますが、年に2、3回はブラジル・サンパウロから車で5時間ほどのところにある農場まで行っています。  仕入れた株はコンポスト(水ゴケなどの植え込み材)が何もない状態で日本に来るので、茨城のハウスで植え込み、イベントに持っていきます。 参加するのは国内のイベントが多いのですが、台湾やシンガポール、アメリカ・マイアミのラン展に参加することもあります。  家事をしたり、子どもの世話をしたりといった家の中の仕事と並行しながら、ランの仕事をやっている形ですね。

三林さんがランの管理を委託している茨城県・取手の植物店「小島舎」。

住んでいるのは東京都内なんですが、ランは茨城県取手市のランの育種生産家の温室に預けています。

二人の息子の子育てをしながら週に1回ほどハウスに行って手入れをしたりブラジルから届いたランのケア、イベント準備などをしています。

またイベントやラン展に合わせてブラジルの植物の手配をすることも仕事です。ブラジルのナーセリーから送ってもらうこともありますが、年に2、3回はブラジル・サンパウロから車で5時間ほどのところにある農場まで行っています。

仕入れた株はコンポスト(水ゴケなどの植え込み材)が何もない状態で日本に来るので、茨城のハウスで植え込み、養生させ選別してイベントに持っていきます。

参加するのは国内のイベントが多いのですが、台湾やシンガポール、アメリカ・マイアミのラン展に参加することもあります。

家事をしたり、子どもの世話をしたりといった家の中の仕事と並行しながら、ランの仕事をやっている形ですね。

三林さんが扱っているラン

人気のレパンテスやプレウロタリス。水が好きなタイプは腰水で管理。

人気のレパンテスやプレウロタリス。水が好きなタイプは腰水で管理。

 

ほぼ放置で管理されているアリ植物でもあるラン、ミルメコフィラ。

ほぼ放置で管理されているアリ植物でもあるラン、ミルメコフィラ。

 

ブラジル産をはじめとするカトレアの仲間のストックも豊富。

ブラジル産をはじめとするカトレアの仲間のストックも豊富。

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どんなきっかけでランを扱う仕事についたのか教えてください。

今もタネまきが好きな三林さんがタネをまいて育てているドリアン

子どものころから植物が好きで、よく食べた果物のタネをまいたりしていました。親も植物が好きで、小学生のころからラン展に連れて行ってもらっていて、高校生の時にラン展で買ったカトレアで、今でも育てているものもあります。

もう、品種のタグはどこか行ってしまったので、名前はわかりませんが(笑)そのころからランには触れていたんですが、あくまでいくつか育てる程度でした。

 

大学は外国語を学ぶ学部に進み、英語の勉強をしていて、ある程度英語は話せたので、大学1年生のときにらん展の通訳アルバイトを見つけた時はすごくワクワクしました。  その時知り合ったのが、今でもお世話になっているブラジルのベラビスタオーキッドの園主Antonio Schmidt(アントニオ・シュミット)さん。  元々、自分でも好きで訪れていたラン展に関われる仕事な上に、休憩時間に会場内を自由に見て回れるという、私にとって楽しすぎるアルバイトでした。とはいえこのときは、ランに多少の興味はあるもののあくまでもただのアルバイト。  そのときはそれっきりで、卒業後は英語を活かせる仕事ということで旅行代理店に就職しました。  その後結婚して、長男を出産する際に旅行代理店を退職。子育て生活に入りました。  子どもが2歳の時、とあるラン園の方から、東京ドームで行われているラン展にくる海外のラン園の通訳を頼めないかという連絡が来ました。  小さい子どもがいるからなとは思ったんですが、面白そうだったので引き受けたら、それから毎年通訳を頼まれるようになったんです。  次男がお腹にいるときも、大きいお腹でラン展のブースに立ってたこともあるんですよ。  そうやって何回もドームのラン展に毎年参加しながら、ベラビスタの日本語版サイトの立ち上げを手伝ったり、日本の在庫管理を任されるようになり、少しずつランの世界に深く関わるようになり、たしか2008年の池袋サンシャインで行われるラン展に参加しないかとお誘いがかかりました。  ブラジルの園主は2月に行われる東京ドームのラン展の時しか来日しないので、参加するなら自分で準備して参加しないといけない。  ちょっと迷うところはあったんですが、せっかくだしやってみようと思い、一人で出店。自分一人でラン展などに店を出すようになったのはそれが始まりで、今に至るという感じですね。  最初のうちはブラジルの「ベラビスタオーキッド」の日本支店という形でやっていたんですが、今は別会社の「ベラビスタオーキッドジャパン」というのをつくって、ブラジルから仕入れ・買い付けをして販売する、という形になっています。

大学は外国語を学ぶ学部に進み、英語の勉強をしていて、ある程度英語は話せたので、大学1年生のときにらん展の通訳アルバイトを見つけた時はすごくワクワクしました。

その時知り合ったのが、今でもお世話になっているブラジルのベラビスタオーキッドの園主Antonio Schmidt(アントニオ・シュミット)さん。

元々、自分でも好きで訪れていたラン展に関われる仕事な上に、休憩時間に会場内を自由に見て回れるという、私にとって楽しすぎるアルバイトでした。とはいえこのときは、ランに多少の興味はあるもののあくまでもただのアルバイト。

そのときはそれっきりで、卒業後は英語を活かせる仕事ということで旅行代理店に就職しました。

その後結婚して、長男を出産する際に旅行代理店を退職。子育て生活に入りました。

子どもが2歳の時、とあるラン園の方から、東京ドームで行われているラン展にくる海外のラン園の通訳を頼めないかという連絡が来ました。

小さい子どもがいるからなとは思ったんですが、面白そうだったので引き受けたら、それから毎年通訳を頼まれるようになったんです。

次男がお腹にいるときも、大きいお腹でラン展のブースに立ってたこともあるんですよ。そうやって何回もドームのラン展に毎年参加しながら、ベラビスタの日本語版サイトの立ち上げを手伝ったり、日本の在庫管理を任されるようになり、少しずつランの世界に深く関わるようになり、たしか2008年の池袋サンシャインで行われるラン展に参加しないかとお誘いがかかりました。

ブラジルの園主は2月に行われる東京ドームのラン展の時しか来日しないので、参加するなら自分で準備して参加しないといけない。ちょっと迷うところはあったんですが、せっかくだしやってみようと思い、一人で出店。自分一人でラン展などに店を出すようになったのはそれが始まりで、今に至るという感じですね。

最初のうちはブラジルの「ベラビスタオーキッド」の日本支店という形でやっていたんですが、今は別会社の「ベラビスタオーキッドジャパン」というのをつくって、ブラジルから仕入れ・買い付けをして販売する、という形になっています。

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お子さんがいながらランの仕事をするのは大変ではありませんか?

今どきは共稼ぎというのは珍しくないと思います。国内で植物の手入れをしたり、届いた荷物の整理をしたりしている限りは、仕事をしながら子育てをしているほかの方と同じだと思います。  ただ、この仕事をしていると仕入れや出店で地方や海外に行くことが多いのが、ちょっと大変ですね。  仕入れでブラジルまで行くと、1週間から10日程度は家を留守にすることになります。  その間は子どもの世話は夫や義理の母、自分の両親に任せることになります。幸い実家がどちらも近いこともあり、家族のサポートにはものすごく感謝しています。  もちろん夫も仕事をしているので、四六時中子どもと一緒にいられる分けじゃありません。実家に預けたり、いざとなったら子どもだけで少しの時間だけ留守番をしてもらったりということもあります。  そうなると問題になるのが食事です。ちょっとしたものなら自分でつくって食べられるようにと、子どもが小さいころから料理や家事に参加させ、男の子でも料理や家事ができることは今では当然の躾と考えています。  現在小学6年生と、中学3年生ですが、二人とも炊飯器でご飯を炊いて、冷蔵庫にあるもので自分の食事を作るくらいのことはできるようになっています。これができるおかげで、仕事で海外に出かけることもできているという部分はありますね。

今どきは共稼ぎというのは珍しくないと思います。国内で植物の手入れをしたり、届いた荷物の整理をしたりしている限りは、仕事をしながら子育てをしているほかの方と同じだと思います。

ただ、この仕事をしていると仕入れや出店で地方や海外に行くことが多いのが、ちょっと大変ですね。仕入れでブラジルまで行くと、1週間から10日程度は家を留守にすることになります。

その間は子どもの世話は夫や義理の母、自分の両親に任せることになります。幸い実家がどちらも近いこともあり、家族のサポートにはものすごく感謝しています。

もちろん夫も仕事をしているので、四六時中子どもと一緒にいられるわけじゃありません。実家に預けたり、いざとなったら子どもだけで少しの時間だけ留守番をしてもらったりということもあります。そうなると問題になるのが食事です。ちょっとしたものなら自分で作って食べられるようにと、子どもが小さいころから料理や家事に参加させ、男の子でも料理や家事ができることは今では当然の躾と考えています。

現在小学6年生と、中学3年生ですが、二人とも炊飯器でご飯を炊いて、冷蔵庫にあるもので自分の食事を作るくらいのことはできるようになっています。これができるおかげで、仕事で海外に出かけることもできているという部分はありますね。

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お仕事がないときはどんな過ごし方をしていますか?

子どもが学校に行っている平日に時間が空いたときは、友人とランチに行ったりイベントをのぞきに行ったりすることが多いですが、自然に植物や花があるお店に足が向かってしまいますね。植物を上手く取り入れているお店や、今っぽい雰囲気で植物を押し出しているお店の情報を見ると、つい気になります。  あとこれは半分仕事みたいなものなのかもしれませんが、自分が出店しないラン展も、なるべく見に行くようにしています。

子どもが学校に行っている平日に時間が空いたときは、友人とランチに行ったりイベントをのぞきに行ったりすることが多いですが、自然に植物や花があるお店に足が向かってしまいますね。植物を上手く取り入れているお店や、今っぽい雰囲気で植物を押し出しているお店の情報を見ると、つい気になります。

あとこれは半分仕事みたいなものなのかもしれませんが、自分が出店しないラン展も、なるべく見に行くようにしています。

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今はどんなランが人気ですか?

SNSで「タケノコ系」なんて呼ばれてるクロウェシアやカタセタム、モルモデスなどは人気ありますね。しかも日本国内だけではなく、アジア全体で人気があります。  ブラジルから新しい苗が入ると、こういう商品がありますよというリストを公開するんですが、すぐに台湾、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピンなどにいるお客さんから連絡が来て、売り先が決まってしまうような状態。  ベラビスタは基本的にタネをまいてふやしたランを売るというスタイルなので、人気があるとわかっても、ふやすのに5年近くかかってしまい、なかなか対応し切れていないような状況です。  タケノコ系のほかだと、レパンテスやプレウロタリスなどの小型のランも人気です。  水槽や栽培ケースに入れて、LEDの光でも育てられて花も咲くので室内での栽培も可能です。特にマンション住まいなど、スペースが限られる方、日当たりのよい場所がないけれど植物を育てたいという方におすすめです。  このあたりの植物は、もともとアクアリウムをやっていた方で、パルダリウムなどを始めたいという人からも関心が高いようです。  今人気のあるランは、「つるせるもの」「小さいもの」「花が無くても株に存在感があるもの」のような気がしています。こうした条件を満たしつつ、でもやっぱり花も楽しめるというものが広く受け入れられるんじゃないかと思い、最近、ブロトニアというランもジャマイカから輸入したりということもやってみています。

ジャマイカから輸入した、ブロトニア・リンデニイ。まだ数が少ないので、ちょっとお高め

SNSで「タケノコ系」なんて呼ばれてるクロウェシアやカタセタム、モルモデスなどは人気ありますね。しかも日本国内だけではなく、アジア全体で人気があります。

ブラジルから新しい苗が入ると、こういう商品がありますよというリストを公開するんですが、すぐに台湾、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピンなどにいるお客さんから連絡が来て、売り先が決まってしまうような状態。

ベラビスタは基本的にタネをまいてふやしたランを売るというスタイルなので、人気があるとわかっても、ふやすのに5年近くかかってしまい、なかなか対応し切れていないような状況です。

タケノコ系のほかだと、レパンテスやプレウロタリスなどの小型のランも人気です。水槽や栽培ケースに入れて、LEDの光でも育てられて花も咲くので室内での栽培も可能です。特にマンション住まいなど、スペースが限られる方、日当たりのよい場所がないけれど植物を育てたいという方におすすめです。

このあたりの植物は、もともとアクアリウムをやっていた方で、パルダリウムなどを始めたいという人からも関心が高いようです。

今人気のあるランは、「つるせるもの」「小さいもの」「花が無くても株に存在感があるもの」のような気がしています。こうした条件を満たしつつ、でもやっぱり花も楽しめるというものが広く受け入れられるんじゃないかと思い、最近、ブロトニアというランもジャマイカから輸入したりということもやってみています。

これからやってみたいことはありますか?

最近のラン展だと、若い人やおしゃれな人、子ども連れの人など、ちょっと前だと会場で見かけなかったようなタイプの人が増えているような気がします。徐々に増えつつある新しいランのファンに楽しんでもらえることを考えたり、喜んでもらえるランをもっと色々な方法で紹介していきたいですね。  ベラビスタのランはタネからふやす、実生の株が多いのですが、私自身、子どものころからタネまきが好きで、いろんな植物を育ててきました。実生でランを育てると、花が咲くまでに最低5年くらいかかるので、ゆっくり、気長に続けていく必要があります。  植物の楽しさって、工場でどんどんものをつくって、買って消費してというのとは違うい、時間をかけて作りこんでいくところだと思います。手入れをして、成長を観察して、ちょっとの変化に感激したり感動する楽しさをもっと伝えていければいいなと思っています。ただしその楽しさは時間の経過とともにあるのでイベントなどの短時間で魅力を伝えるというのは本当に難しい。  植物のことを楽しみながら知ることができるようなイベントや、展示などにも関わってみたいですね。

最近のラン展だと、若い人やおしゃれな人、子ども連れの人など、ちょっと前だと会場で見かけなかったようなタイプの人が増えているような気がします。徐々に増えつつある新しいランのファンに楽しんでもらえることを考えたり、喜んでもらえるランをもっと色々な方法で紹介していきたいですね。

ベラビスタのランはタネからふやす、実生の株が多いのですが、私自身、子どものころからタネまきが好きで、いろんな植物を育ててきました。実生でランを育てると、花が咲くまでに最低5年くらいかかるので、ゆっくり、気長に続けていく必要があります。

植物の楽しさって、工場でどんどんものを作って、買って消費してというのとは違い、時間をかけて作りこんでいくところだと思います。手入れをして、生長を観察して、ちょっとの変化に感激したり感動する楽しさをもっと伝えていければいいなと思っています。ただしその楽しさは時間の経過とともにあるのでイベントなどの短時間で魅力を伝えるというのは本当に難しい。

植物のことを楽しみながら知ることができるようなイベントや、展示などにも関わってみたいですね。

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土屋 悟
土屋 悟

長野県松本市生まれ。早稲田大学第二文学部在学中より雑誌編集部でのアルバイトの延長でライター活動を始め、卒業後もフリーライターとして活動。 その後、編集プロダクションをいくつか経て、2009年より約9年間NHK出版「趣味の園芸」テキストの編集兼ライターに従事。 最近は湿度を好む植物、特に着生ランをいろいろ育ててます。 また、ガラスケースとLEDを使った屋内での植物栽培、窓がないトイレで育てるパルダリウム「トイレリウム」などもやってます。ときどき実家の庭の手入れもしており、庭仕事では剪定が好きです。【twitter】 @tutti0514 【Instagram】 @satorutsuchiya_

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