ランとマニアックな植物のイベント、茨城の「Seedpot」に行ってみた!
土屋 悟
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雨林植物に混じって多肉植物が並ぶ「GREEN NOTE」
元々は大阪で水草や熱帯魚を扱っていたGREEN NOTEは初日2日間のみの参加。
今回はオーナーの早瀬さんの趣味が高じて(?)か、多肉植物が多く並べられていました。中でも品ぞろえが充実していたのは、ハオルチア。
仕入れたはいいけれど、早瀬さんが自分で持っていたくて売るのが惜しくなってしまうという株など、コレクター心をそそられる交配株が数多く並び、雨林植物目当ての来場者もつい足を止めてしまう人が多かったようです。
多肉植物のコノフィツムと、雨林植物のホマロメナが並ぶのがGREEN NOTEらしいところ。
初日の午後には品薄の「LA熱帯草屋」
BORDER BREAK!、天下一植物界の主催としても知られる長谷圭祐さんのブースもGREEN NOTE同様初日2日間のみの参加。
初日、開場前に毎回できる待機列は、このブースのホマロメナが目当てです。オープンと同時にめぼしい株は売れてしまうため、午後ともなると上の写真のような状態です。
アグラオネマ、ホマロメナなどは出遅れると手に入れるのが難しいですが、取材時も東南アジア各地などで採取されたベゴニア、シダなど、希少な植物は見ることができました。
ネペンテスを中心とした食虫植物ナーセリー Hiro’s Pitcher Plant
Hiro’s pitcher plantは食虫植物専門のナーセリー。ネペンテスは手頃な値段で買えるコンパクトな株から、迫力ある大株まで、原種、交配種を取り揃えた充実の品ぞろえ。
その他、ハエトリソウ、サラセニア、ヘリアンフォラなど、食虫植物が幅広く揃い、食虫植物目当ての来場者も選ぶのに迷ってしまっているようでした。
フィリピンの植物に強い「葉風空間」
フィリピンの植物を中心に扱い、マニア心をくすぐるラインナップに定評がある葉風空間。
今回も、ドリナリアなどのシダやネペンテスなど、野趣溢れる植物に思わず足を止める来場者が少なくありませんでした。
また、店主の岡田さんは国内でも有数のアリ植物のエキスパートとして知られる人物。徐々に人気が高まっているミルメコディアなどのアリ植物に興味を持った人が、栽培などについて熱心に質問している姿も見られました。
カトレアのエキスパートが丁寧に栽培指導をしてくれる「小島舎」
会場となっている小島舎のオーナー、小島研二さんはもともとカトレアを得意とするラン園で長年にわたって栽培を担当してきた、経験豊富なランのエキスパート。
会場のそこここにはカトレアの開花株が置かれており、その見事な開花ぶりは、さすがカトレアのプロという印象を受けます。会場には20〜40代の、園芸ユーザーとしては比較的若い来場者が多く見られましたが、長年にわたって小島さんと親交を重ねてきたベテランのランマニアも多く訪れ、信頼の厚さを感じました。
また、若い世代でも、Seedpotでラン、カトレアの魅力に目覚め、イベントがないときでもここを訪れるようになった人もいるとか。イベントを通じて、新たなラン栽培家が生まれているようです。
Seedpotに行くならBBQパーティーとスライドショーも忘れずに
イベント期間中の、最初の土曜日はBBQパーティーとスライドショーが行われるのがSeedpotの恒例。午後からは主催者によるBBQが振る舞われ、美味しい食べものを楽しみながら、様々なジャンルの愛好家と植物談義を楽しめるのはSeedpotならでは。
夕方からは、出店者によるスライドショーがスタート。Seedpotの出店者のほとんどは、世界各地を採集や仕入れ、イベント参加で飛び回ったり、自生地に詳しい人ばかり。海外の植物イベントや自生地などについて、スライドを見ながら興味深い話を聞いていると、話している方も聞いている方も時間を忘れてしまうほどでした。
取材時には出店していませんでしたが、この他にもアリ植物のSTRINGPLANTS、ボタニカルアートのmog2なども参加し、12日間にわたる充実したイベントでした。
次回2019年10月18日~20日には国内有数のカトレア・マキシマの大株をメイン展示にしたイベントが行われる予定。昨年は130輪もの花を咲かせたマキシマ。今年も見逃せません!イベント内容の詳細などは、SeedpotのTwitterアカウントで確認してください。
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