桜|日本の春の象徴。愛され続ける美しく可憐な花
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本格的な春の到来を知らせてくれる桜は、古くから日本人に愛されてきた美しく可憐な花です。そんな桜の特徴や魅力、種類、育て方、楽しみ方など、桜についての情報を多岐にわたって紹介します。
目次
桜の特徴と魅力

日本の春の象徴のような桜。枝を広げて優美に花を咲かせる姿や、薄紅色の花びらが風に舞う美しさは、古来より私たち日本人の心を捉えて離しません。
満開になったかと思うとあっという間に散ってしまう儚さは、「潔さ」に重きを置く武士道精神の象徴とされてきました。満開の桜の花が魅せる妖艶な美しさは、多くの人の心を掴み、結果としてたくさんの絵画や和歌、文学などの芸術作品を生み出してきました。だからといって桜が高尚な花だったかというとそうでもなく、塩漬けやお菓子にして楽しんだり、賑やかにお花見をしたりと、今も昔も私たちにとって身近な存在である花です。
桜の種類
日本には、基本種、交雑種、栽培種を合わせると、現在600種類以上の桜が存在するといわれています。染井吉野が現れる江戸時代末期までは、「桜」というと山桜や枝垂桜を指していました。桜は、自然交雑しやすいという特徴があるため、まだ深山には私たちの知らない桜が存在するかもしれません。
染井吉野

染井吉野は、江戸時代末期に人為的に作出されたといわれていて、日本でもっともポピュラーな種類で、街路樹や河岸、身近な場所で見かけることの多い桜です。種から育てることができないため、接ぎ木で増やされています。
河津桜

河津桜は、静岡県の河津町で発見された種類。大島桜と寒緋桜の自然交雑種だと考えられています。2月頃から咲き始める早咲きの桜です。鮮やかなピンク色の花と花付きの良さから、シンボルツリーとして人気があります。
寒緋桜

寒緋桜は、濃いピンクの花がうつむくように咲くのが特徴。台湾や東南アジアなど暖地を好む種類で、日本でも沖縄県で自生しています。全開せず、ベル型の花を下向きに咲かせます。
枝垂桜

枝垂桜は、枝が柳のように下垂する種類。江戸彼岸桜の枝垂れた変種から作出された栽培種です。満開の時期は優美な姿を楽しめます。八重咲きの「八重枝垂れ」や濃いピンク色の「紅枝垂れ」などがあります。
大島桜

大島桜は、伊豆諸島に自生している日本固有種。白い花と新芽を同時に展開させます。葉には芳香があり、桜餅に利用されます。大島桜の木の下を通ると、ふわっと桜餅の香りが漂ってくることがあります。
御衣黄桜

御衣黄桜は、緑色の八重咲きの花が印象的な園芸品種。染井吉野が散った頃に花を咲かせます。緑色の桜はめずらしいので、人気のある種類です。
十月桜

十月桜は、秋から初冬と春に白く小さな花を咲かせる種類。10月頃に花を咲かせるというのが名前の由来です。白く小ぶりな花が特徴で、満開の時期は枝いっぱいに雪が積もったような美しい姿になります。
冬桜

冬桜は、11月~12月の冬と3月~4月に花を咲かせる種類。冬の間はちらちらと少し花を咲かせ、春に満開になります。淡いピンクから白の一重咲きの桜です。
西洋実桜

西洋実桜は、さくらんぼがなる種類。明治時代に日本に渡来しました。冷涼な気候を好むため、山形県を始め、東北地方で栽培が盛んです。今では、粒が大きいものや実の色が真っ赤で美しいものなど、たくさんの品種が作出されています。
桜の育て方

日当たり、用土
日当たりの良い場所を好みます。水はけが良く、肥沃な土壌を好むので、植え付け前に赤玉土や腐葉土をすき込むなどして、土壌改良をしておくとよいでしょう。
また、大きくなる種類が多いので、鉢植えよりも庭植えで管理することをおすすめします。
水やり
根付いてからは降雨に任せます。夏の高温乾燥が続くような時は様子を見て水やりをしてください。特に植え付けから1年目は水枯れを起こさないように注意しましょう。
肥料
植え付け時に元肥をすき込み、その後は1月~2月に寒肥を施します。
剪定
枝を横に広げた自然樹形が美しいので、ある程度大きくなるまで強い剪定は行いません。落葉期に暴れた枝や込み合った枝を整理する程度にしましょう。太い枝を切った際には癒合剤を塗布するようにしましょう。
病害虫と対処法
新緑の季節に青虫の食害にあうことがあります。風通し良く管理し、予防するようにしましょう。見つけたら、薬剤を散布するなどしてください。
桜がかかりやすいテング巣病は、細い枝が巣のように生える病気です。放っておかずに、見つけ次第切除しましょう。また、使用したハサミから感染する恐れがあるので、しっかりと殺菌しましょう。
桜を暮らしに取り入れよう

春のひと時しか咲かない桜を愛でて、食べて、観察して、日本ならではの美しい言葉を使って、とことん楽しみましょう。
桜の塩漬けの作り方
桜の花を塩漬けにして保存する方法です。おにぎりや手毬寿司にのせたり、お茶に浮かべたりと楽しみ方はたくさん。美しい花を体に取り入れて、体中で春を楽しみましょう。きれいなピンク色の塩漬けにするには、下漬けした後に梅酢を使用するのがコツです。
桜の押し花の作り方
儚く散っていく桜の花を押し花にして保存しませんか。河津桜のような色の濃い桜で作ると、はっきりとした色のきれいな押し花に仕上がります。花びらが豪華な八重桜は、残念ながら向いていないようです。
知ってる?美しい「桜紅葉」
秋の桜の姿をご存知ですか? 春に花を咲かせた後、夏に緑の葉を茂らせ、秋には紅葉した葉で目を楽しませてくれます。紅葉した桜の葉だから「桜紅葉」と呼ぶのだそう。和の情緒を感じる美しい表現です。
盆栽でも楽しめる
「桜は大きくなる木だから自宅で育てるのは難しい」とあきらめている方に朗報です。桜を盆栽で楽しんでみませんか。1年だけで終わらせず、翌年も咲かせて楽しんだ実録記事です。
桜と桃、梅の見分け方
桜と桃、梅は、同じバラ科の木の花。咲く時期は違えど、よく似た花を咲かせます。それぞれの花の特徴や見分け方のコツをマスターしませんか。
桜にまつわる美しい日本語
「桜狩り」に「徒桜」「花冷え」……響きだけでも美しい桜にまつわる言葉たち。花が咲く季節に使いたくなる日本語がいっぱいです。この花がいかに私たちの生活の中で身近な存在だったかがうかがえます。
花言葉
桜の花言葉は「精神の美」「優雅な女性」。桜の花そのもののような美しい花言葉を添えて、贈り物にしませんか。
八重桜の花言葉
八重桜の花言葉は「おしとやか」「豊かな教養」です。
河津桜の花言葉
河津桜の花言葉は「初恋」「純潔」です。
寒緋桜の花言葉
寒緋桜の花言葉は「あでやかな美人」です。
枝垂桜の花言葉
枝垂桜の花言葉は「優美」「ごまかし」「淡泊」「円熟した美人」です。
冬桜の花言葉
冬桜の花言葉は「冷静」です。
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