【前編】「とくべつ」なお花屋さん。ル・ベスベ代表 松岡龍守氏 インタビュー 「ルベスベ20周年 これまでとこれから」

小野寺葉月

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仕入れの時に思うこと。

自分の中で線引きはきっちりして季節感をコントロールしてる。

松岡:あと思ってるのは、冬の花と夏の花を組み合わせて使うとね、ブーケにしてもあれ?ってことになるから、なるべく季節の花を使いましょうってことにしてる。後は、バラはキングだから。世界中に花屋さんがあってそこに絶対バラはあるから。いつもあるようにしてる。それに季節の花が入ってくる。後は例えば、季節感がなくなってみんなが買わなくなっても、僕は季節のぎりぎりまで買ったり使ったりします。多少品質が落ちても。ぎりぎりまで。

それは何故ですか?

松岡:季節の切り替わりが早くなると、こっちがおかしくなるんですよ。例えば、冬なのにひまわり買わなきゃいけないってのは、僕にとってはストレスなんです。 依頼があれば買うけどね。自分で線を引かない限りは、市場や生産者が出してきたものをただ買うだけになるから、自分の中で線引きはきっちりして季節感をコントロールしてる。全部じゃないけどね。

▼ミモザがきれいに咲いていた

 

いまちょうど端境期ですよね。

松岡:うん、春がね、終わって行って。ラナンキュラスが終わりチューリップが終わ り、スイートピーが終わり、春の花がだんだん終わっていってる。ビバーナムもいろんな種類が出てきれいなんだけど。トルコキキョウはこれから旬になっていって初夏の草花が出てきてる。それをどこで切るか、買い続けようかっていうのはぎりぎりまでやってます。出てくる品物を見てその時によって変えていく。最後の瞬間ピュって使い切るんです。自分のコントロールで季節の節目を作っていく。こっちでやった方がいいかなって。自分が見る目がまた変わっ てくるから。仕入れが楽しくなるような気がする。

 

渋谷ハンズから青山の裏通りへ。

独立してすぐ始めたことはヒゲをはやしたことでしょ(笑)

松岡さんは、最初にお花屋さんになろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

松岡:えええ、いい、いい、それは、クダラン・・・下らなすぎて・・まあまあまあ、人が喜んでくれる職業と、やらしいンだけど男手が少ない業界だったから、意外に男で重宝されるかなー、みたいな、それくらい。フッフーン。

フッフーン(笑)実際どうでした? 

松岡:・・・重宝されますよ(笑)されました(笑)んね。 仕事ってみんなどこも大変なんだけど、今時の問題は、お花屋さんて大変っていうところがクローズアップされすぎちゃってるところ。まあそういう意味では「ブラック企業」ですよ。朝早く から夜遅くまで。だけど・・・今時の 9 時-17時でのお花の扱いだと楽しくないんじゃないかなあ?と思っちゃう。まあ、僕は・・・全く何かを犠牲にしていると思う。でないと、何かその道の、ねえ?僕が上になってるわけじゃないんだけど、なかなか上には行かないし、その上がっていこうって言う気概がないと良くないんじゃないかなって。そういう子はいると思うんだけど、なんか。。。愚痴だな、これ、止めた(笑)!

 

(笑)!あ、じゃあ質問をかえます。20年前にル・ベスベをオープンさせた時に思い描いていたお店と現状ってどうですか?

松岡:全然違う。はっはっは。僕は渋谷で、何万人もの人が通る店でやってた時代(渋谷東急ハンズの中のフラワーショップ)が あったので、すっごい人の中と、テナントという息苦しさのなかでね。でも、自分で自由にやって結果を出してきた。会社から全く評価されなかったわけじゃないんだけど、ある時会社の人とお話をした時に、「(評価が)ないな」と思った。もしかしてそれ(評価)があったら未だ思いとどまれたかもしれないんだけど・・・(お店に) 愛着があったからね。

でもまあ、いい年だしぎりぎりだね。っていうことでここ(ル・べスべ)見つけて・・・ちょっと立地が奥で、下が駐車場だったところなんだけど、こんだけがんばったから、(すこしのんびりやっても)いいかなって。そんで11時スタートっていうお花屋さんにしたでしょ。んで18時までしかやらないでしょ。表向きはね。仕事があればやるけど。

▼入口は植木や鉢物にまじってバラやシモクレンなどが飾ってあります。

 

僕の理想は9時とか10時とかにきて開店準備をして、仕事の後には明日の準備とかして、そんでお風呂とかシャワーとか浴びてね、リセットして帰りたいなって思ってた時期があったんです、が。 渋谷の顧客の方々が仕事を引き続きお願いしてくれたりして、オープンのときも本当に(雑誌なんかに)取り上げてくれたりして。

もーう全然忙しい。あっはっはっはっは 。でも、テナントの息苦しさは全くないじゃないですか。僕は、テナントのときは「君みたいに生意気なテナントは初めてだ」って言われて怒られてたから。 自由に出来なかったっすよ。ね。で、独立してすぐ始めたことはヒゲをはやしたことでしょ(笑)

爆笑

 

松岡:あとは、幸せだなって思ってたのは、定休日が火曜日だから、今はルーチンの仕事があって誰かは出てるんだけど、そのときは何にもなかったから、すっごいゆっくりお店の中をいじったりして、それがすっごい楽しかったかなあ。 それがだんだんだんだん「ええええ〜」ってくらい仕事が増えて。どんどん増えて・・・。来た仕事を一生懸命こなしてるんだけど。ていうのが現状かな? もっとそういうゆったりした時間が持てるといいのかなあ、とは思いますけどね。僕はみんな(スタッフ)よりは持ててるのかもしれないんだけど。

いま何名くらいいらっしゃるんですか?

松岡:今は11名ぐらいですかねー。お店と、作業場が隣にあるんで。そこにも。こんな場所にお店を作ったから、折角来てくれたお客様が「えっこれしかない の?」と思われちゃうのが嫌で、お店に来る実際のお客様は最初は全然来なくて、売れない売れない。一日2、3人とかだったけど、まあ来てくれるだけで嬉しいっすよ。ここまで。っていうわけで(がっかりさせないように)お花はたっぷり。ショールームでもあり、皆を迎えるお花にしようと。

 

お店にお花って何本くらいあるんですか?

松岡:わっかんない、数えたことないな。うん。何本あんだろ。

―1回の仕入れで何百本て買うんですか?

松岡:何百本じゃないよ、何万本!

なんまんぼん!?

松岡:え、待って、、、うん、1万本とかは行くんじゃないかなあ?

ええ、それ、週に何回仕入れするんですか?

松岡:3回。そうねえ。でも仕事にも依るけどね。もっと多いときもあるしさ、安ければいっぱい買ってくるし。(笑い)

前編はここまで!続きは後編へ・・・

後編は共同代表の高橋郁代さんのこと、今お花屋さんに思うこと。などまだまだ盛りだくさんです!お楽しみに!

 

 

 

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小野寺葉月
小野寺葉月

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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