東北に新しい文化を根付かせたい!インドアグリーン専門店「EDAHA」

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小野寺葉月

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仙台駅から北に車で15分程のところに、隠れ家のようなお店があります。

もともと外構やエクステリアの仕事をメインにされていた株式会社庭テックさんが新事業として2017年1月にオープンしたEDAHAさん。塊根やエアプランツ、多肉をメインに扱うインドアグリーン専門店です。

▼株式会社庭テック代表の佐久間佳邦さん。

今回は専務の佐久間将一さんにお話を伺うことができました!

 

▼壁面にはスタイリッシュな鉢やオブジェ!

 

 

▼入ってすぐのところにはエアプランツやシダ植物、ビカクシダも。

 

▼多肉や塊根がずらり!

 

お店をオープンしたきっかけを教えてください。

 

震災以降、外構やエクステリアだけではなく、直接たくさんのお客さまと触れ合えるような新しい事業を始めようと思い、店舗を構えました。

 

もともと塊根植物やエアプランツを取り扱おうと思ったこういった植物が好きなのもあって。仙台、東北にまだないこういった植物の実店舗を始めようと思いました。一からのスタートで、毎回仕入れで東京や大阪などに行く度に生産者さんにいろいろ質問させて頂いて。勉強しながらです。

 

管理が難しいとされているインドアグリーンですが・・・

新しい植物を仕入れてみてはお店で管理しながら、日々勉強している状況です。やはり枯らしてしまうことはあります。植物の元気がないな、という時はじっくり様子を見て。何が原因なのか毎回向き合っています。掘り出して根の匂いをかいでみたり。

 

やってみないと、「育て方の意味」がわからない

最初は「水少なめ」の基準がわからなかったですね。少な目ってどれくらい!?っていう。見たことが無い植物も積極的に挑戦しています。

▼西畠清順さん「そら植物園」の植物も取り扱っています。
 

 

東北で新しい文化を根付かせたい

温室の中で育った環境とこっちは全然違いますから。仙台は雪は降らないけれど風が冷たく寒いので、土や鉢を変えてあげると元気になる場合がありますね。植物の様子を見ながら試行錯誤しています。他に店舗がないし、こういった植物が東北でも育てられるんだっていう楽しみや魅力を伝えていきたいですよね。

 

30代から40代の方が家を建てられる場合が多いのですが、昔と比べると庭を構えるお宅は減っていると思います。予算の問題で庭は無い場合も多いです。敷地があっても「忙しくて庭に使う時間が無いので全部コンクリートにしてください」と言われたりね。仕方がないことだけれど、やっぱり植物が好きなものとしても、施工をする立場としても寂しいですよね。

 

▼あまり出回っていないオオバシマムラサキの鉢植えがありました。小笠原諸島に自生しているムラサキシキブ属の植物だそう。

 

お店では基本的にインドアグリーンを取り扱っていますが、インドアグリーンが好きな方は庭木の方もご興味ある方が多いので、延長線上で取り扱っています。そこからお庭の仕事を受ける場合もありますよ。

 

仙台に根付いている独自の文化・・・例えばお正月の初売り。1月1日はどのお店も休みで、家族とゆっくりすごして。初売りは1月2日。それが昔から時間をかけて定着し、今も大切にされている様に、塊根植物やシダ植物などこういった植物を室内で楽しむ文化が、ここ仙台でも根付くことを夢見ています。

※仙台は初売りが元旦からではなく、1月2日からスタートする風習があります。「仙台初売り」という商習慣で、福袋なども1月2日から。江戸時代から国に認められてきた独自の風習です。

▼県道から見える「EDAHA」のロゴがお店の目印です

おわりに

東北ではなかなか見る事が出来ない植物がそろっているEDAHAさん。アツい想いもたくさんお話してくださいました。

ぜひお店へ足を運んでみてください!!

 

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小野寺葉月

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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