独断と偏見だけで選ぶ初心者向けバラ5選|ぴーちゃんの植物雑記帳#2

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好き勝手に書かせていただいた前回の記事のあと、編集部様から、「次はぴーちゃんらしさを出しつつ、王道ネタもいってみましょう!」と、(とても優しく)言われましたので、今回は素直な気持ちで王道植物ネタを書いてみようと思います。まずはド定番、「初心者にオススメ!〇〇5選」

今ちょうど見頃のバラでいこうと思います。

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マンションで観葉植物やベランダガーデニングを楽しむ様子がInstagramで人気。植物の育て方・飾り方から、インスタとは思えない長文の植物コラムまで、ネタが渋滞気味の「自称植物系アカウント」。最近はバラ沼にはまり中。第1期LOVEGREENアンバサダー。

目次

バラ歴2年の私ですが、バラを語らせていただきます

ということで、早速「初心者にオススメ!バラ5選」を紹介していきます。

でもよく考えてほしい。
わたし、バラ栽培、2年目。
育ててるバラ、6種類。
何を語れるというのかーー。

いや、でも、やってみます。

バラ歴こそ浅いけれど、雰囲気と勢いで乗り切ってみます。

ということで、初心者オススメ!バラ5選を、独断と偏見だけで選びました。

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バラの優等生「ボレロ」

これはバラの先輩方にもご納得いただけるチョイスであると思う。

香り良し、見た目良し、耐病性良し。

おまけにコンパクトに育つらしいので、我が家のようなベランダにも良し。嫌いな人はそういないであろう、清純な白色のバラ

バラ選びに悩んだら、ボレロを選んでおけば間違いないでしょう。

私はこのバラが欲しくて欲しくてたまらなくて、でも夫がこれ以上植物を増やすな、と購入を許してくれなくて、仕方なく、名前の由来となった有名なクラシック曲・ボレロをかけ続けながら、「ボレロほしいな〜ボレロほしいな〜」とぶつぶつ言い続けていたら、

夫、同じメロディが延々と繰り返されるあの曲を聞かされ続けて気でもふれたのか、

「ボレロはもうやめてくれ!!!」

と叫びながら、ネットでボレロの苗を買ってくれました。

ありがとう、夫。

大好きだよ。

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抜群の育てやすさと美しい佇まい「G.D.ルイーズ」

LOVEGREENのモニター企画で、昨春に頂いた京成バラ園芸さんの「G.D.ルイーズ」

ニュアンスカラー、上品な香り、ザ・バラといった美しい佇まい。豪華な大輪がしっかりとした枝にピシッとつきます。 

そしてなんといっても抜群の育てやすさ!病気に強い品種なんだそう。

去年この子に出会っていなかったら、私はこんなにバラにハマっていなかったかもしれません。

は~~~美しい。
生きててよかった。

そう思わせてくれたバラです。

あと名前もいい。

名前の由来となったルイーズさんのパパは初代ドイツ帝国皇帝・ヴィルヘルム一世。彼の相棒、”鉄血宰相”ビスマルクもこれまた有名ですね。

歴史のロマンを感じるバラです。

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完璧なバラここにあり「プラムパーフェクト」

もうね、「パーフェクト」ですから。

非常に強気な名前ですよこれは。なかなかつけれる名前じゃないですよ、パーフェクト。作った会社さん(ドイツのコルデス社)の自信のほどが伺えます。

シックな紫色の花が一枝から沢山咲きます。耐病性・耐暑性に優れており、生長の勢いもすごいです。

唯一惜しい点は、香りがないこと。香りと引き換えに全てを手に入れた感があります。

 

ちなみにうちでは6歳の娘がこのバラを育てていますが、大きなトラブルなく咲いてくれています。

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アーサー王伝説にちなんだバラ「レディ・オブ・シャーロット」

イギリスのデビッド・オースチン・ロージズ社が作ったバラは「イングリッシュ・ローズ」と呼ばれ、その可憐な佇まい、香り、育てやすさなどから世界中で大人気なんだそうです。

日本では大阪の泉南市にデビッド・オースチン・ロージズ社のバラ園があります(行きたい!)。

我が家にもイングリッシュローズが1株あります。「ミル・オン・ザ・フロス」というバラで、これまたコロコロと可愛らしく、爽やかなフルーティーな香りがたまらない品種なのですが、初心者向けによく紹介されているのは「オルビア・ローズ・オースティン」あたりでしょうか。

我が家のミル・オン・ザ・フロス

でも、私はここであえて「レディ・オブ・シャーロット」を推したい。

シャーロットちゃんはアンティーク感漂うオレンジ色が魅力的な品種。

レディ・オブ・シャーロット(写真提供/デビッド・オースチン・ロージズ)

育てたことないから丈夫さとかわからないけど、とりあえず推したい。

長く育てると高さ数メートルにもなるらしいから、うちのベランダでは育てるのが難しそうだけど、とりあえず推したい。

なぜなら、大好きなアーサー王伝説にちなんだ名前だから!!騎士ランスロットに恋焦がれて、色々あって死んでしまう悲劇の乙女!!

以上です。(字数制限という大きな壁)。

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日本人一番人気?「ピエール・ドゥ・ロンサール」

ピエール・ドゥ・ロンサール(写真提供/LOVEGREEN編集部)

育てたことないけど……

みんなこのバラが一番好きだって言うから……いれました。
(※ピエールは日本人が一番好きなバラと言われています。つるバラを探すときの第一候補)。

名前の由来となったのは、フランスの偉大な詩人・ピエール・ドゥ・ロンサール。彼は愛の歌を多く作ったそうです。 

愛かぁ〜〜愛ねぇ〜〜

愛と詩に疎すぎるわたくし、ピエールさんに対して正直あまり興味がわかなかったのですが、彼の生きた時代を考えてみるとちょっと見方が変わりました。

ピエールの生きた時代(1524-1585年)のフランスといえば、宗教戦争真っ只中。キリスト教のプロテスタントとカトリックが熾烈な争いを繰り広げていました。特に1572年のサンバルテルミの虐殺事件では、数千〜数万人のプロテスタントが、カトリック教徒によって殺害されたのだとか……。

画像出典元:画家ミレイが描いた「聖バルテルミの日のユグノー教徒」

後世の創作にはなりますが、画家ミレイが描いた「聖バルテルミの日のユグノー教徒」というこの時代の若き恋人たちを描いた絵。

若い女性が、ユグノー(※プロテスタントの一派)の恋人の腕に、白い布を巻こうとしている。

白い布はカトリック教徒の証で、これを巻いてカトリック教徒のフリをしなければ、この男性はおそらく殺されてしまう。

「お願い、これをつけて…お願い……」

彼女の目は今にも泣きそうだ。
男性は彼女を抱きしめ、その目を見つめる。

「自分の心に、嘘はつけないよ」

口に出さなくても、彼の言いたいことを彼女はよくわかっているのだろう。
彼の優しすぎる微笑みがとても切ない。

やだ~~~泣いちゃう~~~。

背景に描かれているヘデラの花言葉は「永遠の愛」。

宗教の違いで、同じフランス人同士が争う。そんな時代に愛を歌ったピエール。
そう考えると、ピエールさんがただの楽しげなおじさんには見えなくなりますね。

師匠……

師匠と呼ばせてください。

最後はピエール師匠の素敵な詩で締めくくりたいと思います。

恋人よ、みにゆこう。

けさ、あけぼのの陽をうけて

紅の衣をといた、ばらの花

今宵いま、赤い衣のそのひだも

あなたににた色つやもおとろえていないかと。

引用元:「大人になるまでに読みたい15歳の海外の詩1愛と季節/ゆまに書房」内「カッサンドルへのオード」(窪田般彌 訳)より一部抜粋

私もバラを見に、ベランダに行ってきます。

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