家出のおとものマッシュかぼちゃ|勝手に”ムーミン谷の料理”を作ってみた#5
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「ムーミン」の小説に出てくる美味しそうな料理を、勝手ながらイメージして楽しく作ってみよう!という企画の第5回目。
今回は、ムーミンパパが「みなし子ホーム」から家出するときにもらっていったマッシュかぼちゃを作ってみました。
目次
ムーミンパパの悲しい過去とおわかれの手紙

小説「ムーミンパパの思い出」より
『陰気な風の吹くある八月の夕方、ムーミンみなし子ホームの階段の上に、ごくありふれた買いもの用の紙ぶくろがひとつ見つかりました。』
これは、小説「ムーミンパパの思い出」の冒頭の文章です。
紙ぶくろの中に入っていたのは、赤ちゃんのときのムーミンパパ。その後、ムーミンパパは、みなし子ホームを経営していたヘムレンおばさんに育てられました。その暮らしは、規則ばかりで自由の無い、窮屈な毎日だったそうです。

小説「ムーミンパパの思い出」より
ある風の吹く朝、ムーミンパパはヘムレンさんにかたく止められていた浜辺へおりていきました。なめらかに光る氷には、初めて見る自分の全身が映っていて、もっとよく見たいと思って氷の上にうつぶせになると、氷が割れてつめたい海へ落ちてしまいました。

小説「ムーミンパパの思い出」より
なんとかよじ登って無事でしたが、一日じゅう寒さにふるえていても、みなし子ホームのみんなは、だれひとりとして、なぜふるえているのか聞いてくれませんでした。
そして、ムーミンパパは考えに考えたうえで、おわかれの手紙を書きました。
『ヘムレンさま、
大きな使命が、わたしを待っているような気がします。それに、ムーミンの命は短いのです。ですから、ここを出ていきます。さようなら。かなしまないでください。
わたしは栄冠をかざって、もどってきます! なお、マッシュかぼちゃひと缶もらっていきます。
さようなら。
ふうがわりのムーミンより』
皆さんは、ムーミンパパがみなし子ホームで育ったことを知っていましたか?
私は恥ずかしながら知らなかったので、ムーミンパパが幼い頃にこんなに辛く悲しい経験をしていたと知って驚きました。その大変な経験が、ムーミンパパを冒険家になる人生に導いたのですね。
マッシュかぼちゃを作ってみた

畑でバターナッツかぼちゃが収穫できたので使ってみました。
材料
- カボチャ(皮をむき、種をとる) 200g
- 水 大さじ2
- バター 10g
- てんさい糖 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 生クリーム(お好みで) 大さじ1
作り方

1.かぼちゃを縦半分にカットして、種の部分をくり抜きます。

2.ピーラーを使って皮をむきます。

3.小さくカットして耐熱容器に入れ、水大さじ2をまわしかけ、ラップをふんわりかけて、500Wのレンジで5分加熱します。加熱後に水分が残っているときは、水を捨てた方が美味しく仕上がります。

4.マッシャーやフォークの背でかぼちゃをつぶし、熱いうちにバターを溶かして混ぜます。
5.てんさい糖、塩、生クリームを加えて混ぜたら完成です。生クリーム無しで作ると、さらりとした味に仕上がります。

6.クラッカーにはさんだり、パンにのせたりして、クリームチーズやドライフルーツ、ナッツなどと合わせると、おしゃれに美味しくいただけます。
次回は「ムーミン谷の彗星」に出てくる「パンケーキ」を作ってみようと思います。お楽しみに!
※記事中の画像/引用文出典元:『ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出』著:トーベ・ヤンソン 訳:小野寺百合子 講談社









































