前田有紀の一“花”言vol.61 「グリーンを飾る」
LOVEGREEN編集部
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フラワーアーティストの前田有紀さんが、一家言ならぬ一“花”言と称して、その時期に気になる旬のお花や魅力、そして前田さんならではのアレンジ術などをお届けするこちらの企画。今回も特別編として前田さんのコラムをお届けします!
暑い夏にはグリーンを
気温が上がり、雨が続いたり、蒸し暑かったり。7月に入ってから、じわりじわりと夏本番に向かっているのを実感します。
お部屋で飾るお花も、水が濁りやすいので取り扱いにも一層気を使う時期。我が家では、買って来たお花や仕事で残ったお花を飾ることが多いですが、7月から8月にかけては、お花よりも長持ちのグリーンが中心になります。それまではお花が中心だったのでリビングの風景も一変しています。
お花のような彩りはないけれど、みずみずしくて爽やか。葉っぱの形も様々でそれを眺めながら長く楽しめます。1年の中でも、もっともグリーンの魅力に気付かされる時期かもしれません。飾ってみて「あぁいいなぁ」と実感するグリーンをご紹介しますね。
おすすめグリーン4選
ザミアは、もともと鉢植えでも大好きなメキシコ原産の植物。育てるのは少し難しいのですが切り花としても長持ちするので、気楽に水に生けて、その特徴的なシルエットを楽しむのもいいですね。
タニワタリは、とても長持ちのシダ系の植物。日本だと沖縄で目にする機会が多いですね。自然にできるウェーブが美しいのですが、今回の仕入れでは、葉先がギザギザした珍しいタニワタリに出会えて一目惚れ。真っ先に手を伸ばしてしまいました。
ドラセナは、長持ちする葉物の代表選手のようなお花です。少し赤みががったものや、細葉のものが、今年は気になっています。運がよければ、根っこが生えてくることも。我が家のドラセナも、少しずつ根が生えてきました。高さのある器に生けて楽しめたらいいですね。
南国のイメージのクッカバラ。こちらも、モンステラと並んで、観葉植物として育てる人がとても多いですね。今回は枝振りのいいクッカバラに出会えたので、ざっくりと水に生けて、色々な場所に置いてみたりして、色々な角度から鑑賞しています。
春先からのステイホームに続いて、今年の夏は出産が控えているため、旅行が好きな我が家も遠出はしばらく難しそう。そんな中で、色々な地域から届いたグリーンを飾ることで、すごくいい気分転換になっています。今年の夏は同じような思いでいらっしゃる方も多いと思うので、南国の風が吹くような、爽やかなグリーンを楽しんでみてくださいね。
PROFILE
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フラワーアーティスト 前田有紀さん
10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げる。
Facebook/前田有紀『一日一花』
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