僕は理由無く、生きてる物に惹かれているんだと感じます。
LOVEGREEN編集部
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-プロフィール
■名前:坂本 裕介(サカモト ユウスケ)
■年齢:32歳
■職業:MOCK+代表/アクアリスト
■出身:石川県金沢市
■居住地:石川県金沢市
■ボタニカル歴:13年
-自己紹介
1983年石川県金沢市生まれ。
幼少期より抱き続けた夢の為、大阪で金魚・錦鯉など魚類全般の勉強・修業を積みました。
1年間の石川動物園、のとじま水族館での実習を経て、地元では大手の総合ペットショップである手取フィッシュランドへ就職。
現場での様々な経験を元に、2006年「AQUALIST MOCK」をオープンし、2011年ドックサロンを併設した「MOCK+」としてリニューアル。
生き物の命と真剣に向かい合い、極力命の無駄のないペットショップを展開しています。
店舗である石川県金沢市のMOCK+では、毎日笑顔が絶えないペットサロンをメインに営業しております。
毎年行われる「世界水草レイアウトコンテスト」にも出品し、2013年は上位入選を果たしました。
水と魚と光を使って、アクアリウムの魅力を広げる為に、フォトグラファー「KAZUTAKA HISAMITU」と共に「水装人 すいそうにん」として幅広く活動を展開中。
-植物や花との出会い、好きになったきっかけを教えてください
ハッキリとは覚えていませんが、じいちゃんが盆栽を大切にしてましたね。
だからといって、積極的に植物やお花と触れ合っていた覚えはないです。
そう、そもそもが今回この「ボタニカルピープル」のお話を頂いて恐縮してしまったのですが、僕は先ほど書きました通り「アクアリスト」、つまりは熱帯魚屋さんなんですね。
ですから、お花や植物のプロではないんです。
ただ熱帯魚、アクアリウムという物には付随して「水草」の存在がそばにあるんですよ。
僕のボタニカル歴はつまりは水草歴となるのです(笑)
このあと出てくるお話は、水草にまつわることが多くなると思いますので、予めご了承を!
-初めて育てた植物や花について教えてください
近所でバッタを捕まえて遊んでいました。
そのバッタを虫かごで飼育するのに、葉っぱが必要だと聞いたんですね。
それで葉っぱをちぎって入れる。
瞬間で枯れる。
今度は土ごと虫かごに入れる。
それでも枯れる。
水やりや日当たりを考える。
少し長持ちするようになる。
バッタが元気!
こりゃ面白い!ってかんじですかね♪
-思い出に残る植物や花があれば教えてください
通ってた小学校に、名物的な松があったんです。
根っこがぐぁーっと地上まで出ていて、なんか格好いいんです!
「根上がりの松」とか呼ばれてたかな?
何回登ってまたがったか分かりません。
印象は強く残っています。
-自宅で育てている植物や花について教えてください
これまた話が逸れるかもしれませんが、「ヤドクガエル」という綺麗なカエルの飼育をしてたりします。
そいつらを状態良く飼育するためには、「ビバリウム」と呼ばれる環境を作るんです。
コケを張り、定期的な時間でケージ内に雨を降らせ、その水を排出出来るような水槽環境です。
こんなビバリウムで、気持ちよさそうに生活するヤドクガエルの姿を見るのもなかなかの贅沢です。
ですのでその延長で、ビバリウムに使う植物は鉢植えにしたりして楽しんでいます。
「アナナス」や「エアープランツ」が多いです。
-いまお気に入りの植物や花を教えてください
「侘び草」と呼ばれる水草です!水草を水上で楽しむものです。
水草は、当然水中で生活しているのですが、ある方法で管理すると、水上葉となって水上でも展開し、花まで咲かせるんですよ!
-普段のボタニカルライフを教えてください
365日生き物と向かい合って生活しているので、仕事もプライベートもだいたい同じ感じで過ごしています。
決して気楽な仕事ではないので、その緊張をほぐす意味でも合間合間に緑には癒されていると思います。
-よく行くショップやおススメのショップを教えてください
よく行く所を公表するのは、気恥ずかしいですね(笑)
まぁでもこの質問をされて、改めて思い起こしてみましたが、色々な所には行きますが、一番フラットな気持ちで足を運んでいるのは、実はホームセンターかもしれません!
物もアイディアも沢山有るから、毎回何か発見できます。
-仕事場の様子や過去の作品、商材などのご紹介をお願いします
僕のやってる仕事は、主に水槽のある空間をプランニングして、お客様のイメージに合ったアクアリウムを制作、管理していくことです。
お花屋さんのことをフローリストと呼ぶように、僕たち水槽屋さんのことを「アクアリスト」と呼びます。
23才でいわゆる普通の熱帯魚屋さんを初めて、地元を中心に観賞魚の販売をしていくんですね。
その課程で、人は何故「魚」を飼うのか。
飼育され消費される為だけに自然界の命をくみ取って良いのか、などと少し本質的な部分を追求したくなってきたんです。
そこでひとまず普通のショップの形態を辞めて、本気で命と向き合えるよう、無駄な在庫は持たずに本当にアクアリウムを必要としてくれる方のみを対象に、商売を縮小しました。
そんな迷いの中、結婚式でアクアリウムの要素を組み込んで何か装飾して欲しい、と依頼して頂いたことがきっかけで「アクアウエディング」という僕の商売の核となる商品が生まれたのです。
装飾品として、ゲストの方達を楽しませるだけではなく、新郎新婦の想いや思い出、周りの方達への感謝の気持ちなどをしっかりとヒアリングして、当日は世界に一つしかない空間と時間を演出するようにしています。
そこには徹底して、「命の尊厳」をテーマにします。
植物も魚も、摘み取り、囲うことで伝わることがあります。
命を切り取り、でも尊厳を守りながら、僕はその橋渡しの役割を努めたいと思っています。
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