シュウカイドウ(秋海棠)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- シュウカイドウ(秋海棠)
- 学名
Begonia grandis
- 英名
- Hardy begonia
- 和名
- 秋海棠(しゅうかいどう)
- 別名・流通名
- ヨウラクソウ
- 科名
- シュウカイドウ(ベゴニア)科
- 属名
- シュウカイドウ(ベゴニア)属
- 原産地
- 中国
シュウカイドウ(秋海棠)の特徴
シュウカイドウ(秋海棠)は、シュウカイドウ(ベゴニア)科の多年草です。山野の落葉樹の下など、半日陰で湿り気があるような場所で群生しているのを見かけます。楚々とした山野草らしい風情のベゴニアの仲間です。
シュウカイドウ(秋海棠)は大きな葉の間から茎を伸ばし、その先にうつむくように小さなピンク色の花を咲かせます。シュウカイドウ(秋海棠)の花はいくつにも枝分かれしてその先に花を付けるので、花飾りのような趣があります。耐寒性が強く、地上部が枯れても球根の状態で越冬します。秋に葉腋にできるムカゴが地面に落ち発芽するので、気が付くと群生しているというようなことがあります。
シュウカイドウ(秋海棠)という名前は、その花の色が春に咲く花木のカイドウ(海棠)に似ていることから、秋に咲く海棠という意味に由来します。左右非対称のハート形の葉が印象的で、この葉の形から「片思い」という花言葉も付けられています。
シュウカイドウ(秋海棠)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~70㎝ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク |
開花時期 | 8月~10月(地域による) |
シュウカイドウ(秋海棠)の種類
シロバナシュウカイドウ
学名:Begonia grandis var. alba
シロバナシュウカイドウは、名前の通り白い花を咲かせるシュウカイドウ(秋海棠)の変種です。
コウトウシュウカイドウ
学名:Begonia fenici
コウトウシュウカイドウは、石垣島、西表島に自生するシュウカイドウ(秋海棠)の仲間です。山の中の湿気の多い場所を好みます。
根茎が這うのが特徴で、岩や岩壁に貼りつくようにして生育しています。
基本白い花を咲かせます。
マルヤマシュウカイドウ
学名:Begonia formosana
マルヤマシュウカイドウは、石垣島、西表島に自生するシュウカイドウ(秋海棠)の仲間です。山の中の湿気の多い場所を好みます。
根茎を這わせて生育し、葉に大きな切れ込みが入るのが特徴です。茎を立ち上げるようにしてピンク色の花を咲かせます。
シュウカイドウ(秋海棠)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 |
シュウカイドウ(秋海棠)の栽培環境
日当たり・置き場所
シュウカイドウ(秋海棠)は、落葉樹の下のような半日陰を好みます。直射日光が当たると葉焼けを起こすことがあるので注意が必要です。
用土
保水性が高く水はけの良い土壌を好みます。花付きを良くするためにも、腐葉土を多めに入れて肥沃な土壌にします。
シュウカイドウ(秋海棠)の育て方のポイント
水やり
シュウカイドウ(秋海棠)は乾燥が苦手です。地植えの場合でも、夏期に晴天が続くような時はたっぷりと水を与えるようにしましょう。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から出てくるくらいたっぷりと与えます。
肥料
施肥をしなくても花を咲かせます。過肥は株に負担をかけるので避けましょう。
鉢植えは、春の新芽が伸びてくる時期に緩効性肥料を施します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
シュウカイドウ(秋海棠)の詳しい育て方
選び方
株元の葉が腐っていないもの、葉が黄ばんでいないものを選びます。つぼみがたくさん付いているものを選べば、すぐに花を楽しめます。
植え付け
3月~5月が適期です。乾燥を嫌うので、植え付け後はたっぷりと水を与えるようにしましょう。
植え替え・鉢替え
3月~5月が適期です。乾燥が苦手なので、植え替え後は鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりしましょう。
花
地域によって差はありますが、シュウカイドウ(秋海棠)の花は8月~10月に開花します。
収穫
シュウカイドウ(秋海棠)はムカゴで増やせます。葉腋に出来たものを取っておきましょう。
夏越し
加湿で葉が腐ってしまうことがあります。水はけと風通し良く管理しましょう。
冬越し
冬には地上部は枯れて無くなりますが、地下の球根で越冬します。霜が降りるような地域ではマルチングを施すなどして、球根が凍らないようにしてください。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ムカゴで増やせます。秋に葉腋にできる小豆のようなムカゴを土に浅く埋めておくと、翌春発芽します。葉挿しでも増やすことができます。