アイビーゼラニウムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アイビーゼラニウム
- 学名
Pelargonium peltatum
- 英名
- Ivy geranium
- 和名
- 蔦葉天竺葵(ツタバテンジクアオイ)
- 科名
- フウロソウ科
- 属名
- テンジクアオイ属
- 原産地
- 南アフリカ
アイビーゼラニウムの特徴
アイビーゼラニウムは、アイビーに似た形のやや厚肉で光沢がある葉を持つゼラニウム。ゼラニウムは茎が上に伸びるのに対し、アイビーゼラニウムは、半蔓性で茎が下垂します。ツタバゼラニウム、ツタバテンジクアオイと呼ばれることもあります。ハンギングバスケットなど、目線の高い位置に飾ると、あふれるように枝垂れ咲く姿を楽しめます。ヨーロッパでは、窓辺のフラワーボックスに主役として植えている光景がよく見られます。
アイビーゼラニウムは四季咲き性で、4月~11月頃まで長い期間花を咲かせます。高温多湿をやや苦手とするため真夏は一度、花が休みます。暖かい場所では冬も開花する多年草です。花期になると、上部の茎の葉の付け根から花序を出し、花径3~5㎝ほどの花を咲かせます。暑くなる前に切り戻して涼しい半日陰に移動し、乾かし気味に水やりを続けると、秋から再び開花します。花色や咲き方も様々あり、一重咲きの他、八重咲きやバラ咲きなどもあります。
▼アイビーゼラニウムを使った寄せ植えはこちら
アイビーゼラニウムの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 40cm~80cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
花色 | ピンク、赤、白、青紫、複色 |
開花時期 | 4月~7月、9月~11月 |
アイビーゼラニウムの種類
アイビーゼラニウム エレガンテ
葉の縁に白い縁取りが入る品種です。気温が下がると紅葉して、ピンクに色づきます。淡いピンク色の花が咲きます。
アイビーゼラニウムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け、植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
挿し木 |
アイビーゼラニウムの栽培環境
日当たり・置き場所
アイビーゼラニウムは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。高温多湿にやや弱いので、真夏は直射日光が当たらない半日陰の場所が適しています。梅雨時や長雨の時期には、雨が当たらない軒下などに置くと状態良く育ちます。また、寒さにそれほど強くないので、暖地以外では冬は室内の窓辺に取り込んで管理すると冬越しできます。
用土
鉢植えのアイビーゼラニウムは、草花用培養土で問題なく育ちます。
アイビーゼラニウムを庭植えする際は、植え付ける場所を耕し、腐葉土と元肥を混ぜ込んでから植え付けましょう。
アイビーゼラニウムの育て方のポイント
水やり
アイビーゼラニウムは、多湿が苦手で乾燥に強い性質があります。土が乾いてから水やりを行うようにしましょう。
肥料
アイビーゼラニウムは、植え付け時に元肥を施し、その後は春~初夏と秋に適宜追肥を行います。
病害虫
アイビーゼラニウムにつきやすい害虫は、カイガラムシです。見つけたら、歯ブラシなどでこすり落とすなどすぐに対処します。
アイビーゼラニウムの詳しい育て方
選び方
アイビーゼラニウムの苗は、葉がイキイキとして艶があり、蕾がたくさんついているものを選びましょう。下の方の葉が枯れていたり、株元がぐらついているような株はあまりおすすめしません。
植え付け
アイビーゼラニウムは、春か秋が植え付け適期です。
剪定・切り戻し
アイビーゼラニウムは、高温多湿にやや弱い性質があります。夏前に切り戻して風通しの良い半日陰で管理しておくと、秋から再び美しい花が楽しめます。
植え替え・鉢替え
アイビーゼラニウムの植え替え適期は、春と秋です。1~2年に1度、新しい土を使って一回りか二回り大きい鉢に植え替えましょう。
花
アイビーゼラニウムは真夏と冬に花を休みますが、春から秋まで長い期間花を咲かせます。
夏越し
アイビーゼラニウムは夏の高温多湿にやや弱いので、鉢植えは直射日光が当たらない涼しい半日陰に移動させて乾き気味に管理しましょう。庭植えのアイビーゼラニウムは、夏前に切り戻しをして風通しの良い状態で夏越しさせます。
冬越し
アイビーゼラニウムは、寒さにそれほど強くありません。晩秋、暖地以外では寒くなってきたら室内の窓辺に取り込みましょう。暖地では、強い霜に当たらなければ屋外で冬越しできます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
アイビーゼラニウムは、挿し木で増やせます。茎の先を8cmほどでカットし、下の方の葉を取って挿し木用の清潔な土に挿し、発根するまで半日陰に置いて乾かないように水やりを続けます。