ティアレラとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ティアレラ
- 学名
Tiarella
- 科名
- ユキノシタ科
- 属名
- ティアレラ属
- 原産地
- 北アメリカ
ティアレラの特徴
ティアレラは、ユキノシタ科ティアレラ属の常緑多年草です。日陰でもたくさんの花が咲くのでシェードガーデンにおすすめの草花です。
花が咲いていない時期の葉だけの状態を見ると、最近人気のカラーリーフプランツ、ヒューケラそっくりですが、ティアレラはヒューケラの仲間です。最近ではこの両者を交配して「ヒューケレラ」という新しい植物も登場しています。
ティアレラとヒューケラの違い
分類的な違いは、ティアレラはユキノシタ科ティアレラ属、ヒューケラはユキノシタ科ヒューケラ属(ツボサンゴ属)で、属性が違います。ティアレラとヒューケラの一番大きな見た目の違いは花。ヒューケラの花はツボ状の形をしています。ティアレラの花の方がは、ひとつひとつが花らしい形で穂状にたくさんの花がついています。
ティアレラの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 30~50cm(開花時) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | ピンク、白 |
開花時期 | 4月~5月 |
ティアレラの栽培環境
日当たり・置き場所
ティアレラは耐陰性があるので、日陰~半日陰の場所でもたくさんの花が咲くのでシェードガーデンに向きます。日当たりのよい場所でも育てられますが、夏場の日差しが強すぎると葉焼けを起こしてしまうので注意します。一番あう環境は、午後から日陰になるような半日蔭や、落葉樹の株元です。
用土
ティアレラは、半日陰で丈夫に育つ草花なので、極端に乾燥しやすい土は向きません。適度に湿り気を保つ土が好みですが、常に水がたまってしまうようなぬかるんだ土も苦手です。
ティアレラの育て方のポイント
水やり
地植えのティアレラは、根付いてからは水やりは不要です。鉢植えは乾いたらたっぷりとを目安に水やりをします。ティアレラは極端な乾燥は苦手なので注意しましょう。
肥料
すでに草花が育っている場所に地植えをするなら、特に肥料を施さなくても問題なく育ちます。鉢植えの場合は、元肥を入れてから植え付けて、追肥は春と秋に与える具合で十分です。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ティアレラの詳しい育て方
選び方
ヒューケラは毎年たくさんの新品種が作り出され、豊富な品種数で流通量も多い宿根草です。それに比べると、ティアレラの流通量は少なめ、品種の数もさほど多くはありません。ヒューケラ同様、葉の色や形、花丈が品種によって違います。花を見て購入したい方は、3月ごろから花付きの苗が流通しています。
植え付け
春と秋の陽気がよい時期が植え付け適時です。鉢植えのティアレラは、鉢底から根が出てきたら一回り大きな鉢に植え替えましょう。地植えのティアレラは、数年間は植えっぱなしでも大丈夫ですが、花が咲かなくなったりしてきたら、植え替えを行いましょう。そのタイミングで株分けを行うことができます。
仕立て方
花の咲いている時期の草丈と、花が咲いていない時期の草丈はかなり違います。
地植えでも鉢植えでもティアレラを植えるときは、花の咲いている時期の丈を中心に植えるのか、それともカラーリーフとして植えるのかによって植栽する場所は変わってきます。
剪定・切り戻し
終わった花茎は、株の根元で剪定します。ティアレラは冬場も常緑ですが、春の芽吹きのころに、前年の葉で傷んだ葉があるようなら株元でカットします。
花
4月~5月にかわいい花が開花します。おしべはひとつの花に10本。散らばったようについていて、ひとつひとつは小さい花ですが花火みたいな華やかさがあります。
収穫
ティアレラの花は切り花としても利用できます。
夏越し
品種によって差がありますが、ティアレラは夏の強い日差しが苦手な草花です。強い日差しに当たると葉が焼けてしまうことがあるので注意しましょう。
冬越し
ティアレラは耐寒性があるので、冬場も常緑で冬を越します。冬場のティアレラの葉は、地べたに這いつくばっているような見た目です。